「いい仕事」は、深く息を吐いた後の静かな構えから始まる
朝露の芝に立つとき、心だけが急いでいる
靴の裏が、朝露を含んだ芝のしっとりした感触をとらえる。
空は青い。
風も強くない。
景色だけ見れば、今日は気持ちよく回れそうな朝です。
なのに、胸の中だけが妙にざわついている日があります。
足元がふわふわする。
素振りまで少し早くなる。
グリップを握る手にも、知らないうちに力が入る。
「ちゃんと打たなきゃ」
そう思えば思うほど、体の中のリズムがばらばらになっていく。
そして、そんな日の一打目は、不思議なくらい結果までバタついてしまう。
それはゴルフ歴が30年を超えた今でも、ちっとも変わりません。
期待と不安が混ざり合う、その真っ直ぐな想い
でも、それは弱さではないんですよね。
打つ前から不安になるのも、ミスをしたあとに引きずってしまうのも、それだけゴルフを大事に思っているからです。
どうでもいいことなら、人はこんなに悔しくなりません。
「また右に行くかもしれない」
「ここで崩れたくない」
そんな思いが頭をよぎるのは、うまくなりたい気持ちがちゃんとある証拠です。
だからまずは、落ち着かない自分を責めなくて大丈夫。
焦る日があるのも、迷う日があるのも、
ゴルフではとても自然なことだと思います。
現場で何度も見てきた、崩れのはじまり
私は30年以上ゴルフをしてきて、15年レッスンの現場にも立ってきました。
数千人のゴルファーを見てきましたが、うまくいかない日に共通することがひとつあります。
それは、スイングそのものより前に、もう心が急いでいることです。
レッスンでもよくあります。
前の一球が気に入らなくて、すぐ次を打ちたくなる。
まだ呼吸も整っていないのに、体だけ先に構えに入ってしまう。
すると立ち方が浅くなって、重心が浮いて、いつもの自分の形から少しずつ離れていくんです。
コースデビューの方とのラウンドレッスンでも、私はここを大事にしています。
どこを狙うかを決める。
素振りでイメージをつくる。
それから構えに入る。
あとは振るだけ。
流れをひとつにまとめるだけで、崩れ方はぐっとやさしくなります。
もちろん、初めてのコースでいきなりいい結果が出るとは限りません。
でも、思考が散らからないだけで、必要以上に崩れなくなる。
その場面を、私は何度も見てきました。
そして、これは私自身も同じです。
大事なラウンドほど「うまくやりたい」が強くなって、気づけば足元がふわふわしている。
あとで振り返ると、ミスショットの原因は技術より先に、構えまでの慌ただしさだった。
そんなことが、今でもあります。
100点を求めず、ただ整えるだけでいい
スイングを根本から変えるのは、とても大変なことです。
でも、「打つ前の数秒間」を変えることなら、誰にでもできます。
全部を変えようとしなくていいんです。
大切なのは、技術を完璧にすることではなく、乱れた心を「いつもの場所」に戻してあげること。
ゴルフは、自分をコントロールしようとするほど逃げていくところがあります。
コースデビューの方とのラウンドレッスンでも、私はここをよくお伝えします。
どこを狙うかを決める。
素振りでイメージを作る。
それから構えに入る。
あとはクラブを振るだけ。
流れをひとつにまとめてあげるだけで、崩れ方がずいぶん変わるんです。
もちろん、初めてコースに出る方が最初からいい結果を出せるとは限りません。
でも、思考が散らからないだけで、必要以上に崩れなくなる。
私はその場面を、何度も見てきました。
今日の言葉
『いい仕事は構えで決まる。』
この言葉は、ゴルフにとても大事な言葉だと感じています。
心の構えも、打つための構えも、どちらもゴルフでは本当に大切です。
ナイスショットは、打つ瞬間だけで生まれるわけではありません。
その前に、どんな気持ちで立ったか。
どんな呼吸でクラブを持ったか。
どれだけ自分を慌てさせずにいられたか。
そこに、一打の土台があります。
プロの選手でも、構えに入るまでの動きを見ていると、
「今日は良さそうだな」と感じることがあります。
そして実際、その予感どおりのショットになる場面も少なくありません。
「それは上級者の話で、初心者には関係ない」と思われるかもしれません。
でも、私はむしろ逆だと思っています。
レッスンでも、最初は構えるだけで時間がかかる方がいます。
それでも、アドレスが整って見える人は、その場ではまだうまく打てていなくても、上達が早いことが本当に多いんです。
整った構えは、それだけで次の成長を呼び込んでくれます。
小さな行動提案
まずは、練習場で試してみてください。
打つ前に、グリップを作る。
足元を決める。
ひとつ息を吐いてから、構えに入る。
最初はゆっくりで大丈夫です。
丁寧に、いつもの形を作ることを優先してください。
慣れてきたら、その流れを少しずつ自然に、少しずつ速くしていく。
コースでは、プレーのテンポも大切です。
だからこそ、練習場で「丁寧に、でも迷わず構える」感覚を育てておくと、とても役に立ちます。
プレショットルーティンと呼ばれるものですが、
難しく考えなくて大丈夫。
自分が落ち着ける流れを、ひとつ持っておくだけでいいんです。
完璧じゃないから、ゴルフはこんなに愛おしい
ゴルフは、思い通りにいかないことの連続です。
だからこそ、たまに訪れる「納得のいく一打」が、
私たちの心を震わせます。
真っ青な空の下、緑の絨毯を歩く贅沢。
失敗して、笑って、ときどき真剣に悔しがる。
そんな時間を持てる私たちは、きっと幸せ者です。
あなたの次のラウンドが、深呼吸から始まる、
穏やかでやさしいものになりますように。
大丈夫。
その一打は、もうあなたの心の中で始まっています。⛳
あなたは、打つ前に何か決まったルーティンはありますか?
「なんとなくやっていること」でも、
「実はこれが効いている」というクセでも大丈夫です。
ぜひコメントで教えてください。
同じ空の下で頑張る仲間として、あなたの言葉を待っています。😊

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