意識高い系殺し屋『ザ・キラー』
評価:3.7/5
原題:The Killer
監督:デヴィッド・フィンチャー
制作:2023/アメリカ
上映時間:118分
鑑賞媒体:Netflix
感想
『ザ・キラー』を配信開始以来、約2年半ぶりに再見。
いかにもフィンチャーらしいオープニングから、ふと『セブン』的なものをイメージする。
なのにストーリー自体は割と凡庸…だけど飽きないだけの緊張感はある…なんだろなぁ、この映画。
初見ではピンと来なかったものの、大小の違和感は随所にあった。
「結構語るな、こいつ」「スミスとか聞くんだ」「随分堂々と監視してるな」——
そんな違和感が意図的な配置だと理解できてくると、映画の本質が少しずつ分かってきた。
「プロのつもりでいる男」の脆さと人間臭さを、フィンチャーが逆説的に突いてくる。
ジョン・ウィックではない。かといってジョニー・イングリッシュでもない。
完璧を装い続ける“等身大”の殺し屋物語。
そしてQ-tip(綿棒)のような女こと、ティルダ・スウィントンはいつだって魅力的。

