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あの夜に聴いたシンセソロを、まだ探している——フュージョンっぽいハウスのこと

フュージョンっぽいハウスミュージックが大好きです。

Underground Resistanceの「Hi-Tech Jazz」も好きですが、あれはサックスがリード。
僕が惹かれる“フュージョンっぽいハウス”は、シンセがリードを取るタイプの曲です。

こういったサウンドとの最初の出会いは、1997年頃。
Larry Heardの「The Dance Of Planet X」と、Basement Jaxxの「City People」を聴いたときだったと思います。

Larry Heardは、レコード店CiscoのノベルティCD、KARAFUTOこと田中フミヤのミックスで知りました。
大阪のレコード店KINGKONGで『Alien』を見つけたときの感動は、今でもよく覚えています。(グリーンの袋が懐かしい)

一方、Basement Jaxx『Urban Haze EP』は新譜で購入。
とくに3:52あたりからのシンセソロには完全に打ちのめされました。個人的には、彼らの中でもっとも衝撃を受けた曲かもしれません。

「Urban Haze」は坂本龍一みたいでどこか微笑ましかった覚えがあります。
久しぶりにYouTubeで「Urban Haze」を聴いてみたら、コメント欄がBeyoncé関連であふれていて、なぜかと思ったら何年か前からツアーの開演前BGM(Pre-Show Music)で流れてるみたいでした。僕にとってはちょっと不思議な感じです。

どちらの楽曲も、それまでのクラブミュージックの中では聴いたことのないほど、エモーショナルなシンセソロでした。

他にも、UR関連のRed Planet『Ghostdancer』収録の「Windwalker」も中盤にフュージョン的なシンセソロがあり、これも大好きでした。

こういうタイプの曲他にないかな?とずっと思ってましたが、当時はどんなに好きでも、同じようなサウンドの探し方がわからず、「きっとそんなに多くはないんだろう」と、いつしか遠ざかっていきました。

——そして約10年後。

UR関連ユニット、Los Hermanosのアルバム『On Another Level』に収録された「The Very Existence」を聴いて、その感覚がよみがえります。
この旋律は、中学生の頃に聴いていたS.S.T. Bandのような、フュージョン系ゲーム音楽の感触を思い出させるものでした。

ただ当時(2005年頃)はクラブミュージックから少し離れていた時期。
このアルバムもライブDVDの流れで手に取ったもので、そこから深く掘り下げることはありませんでした。

2010年前後、Ricardo VillalobosやLucianoのCadenzaに夢中になっていた頃、たまたまGlenn Undergroundの「Fuego De Sangre」や、Pat Methenyの「Are You Going With Me?」のリミックス盤も手にして、よく聴いていました。

とくに「Fuego De Sangre」は、3:50あたりからのギターのようなシンセソロが本当に好きで、何度も聴き返した記憶があります。

それでも、この手のサウンドに出会う機会は多くはありませんでした。

——そして、さらに時間が流れて。

2025年12月26日、田中フミヤが久々に帰国し、大阪でプレイするというので、約30年ぶりに足を運びました。
そのとき、たまたま撮影した動画に記録されていた一曲がきっかけで、このサウンドを改めて探し始めることになります。

動画は、iPhoneで現場の音をエア録りしたものですが、これがめちゃくちゃ好みのサウンドでした。
とくに1:40あたりからのシンセソロは、何度聴いてもたまりません。
何度も見返したのですが、奥のターンテーブルで回っているレコードの音のため、ラベルが判別できません。
グリーンっぽいラベルに、白い枠のようなものが見える気がする——その程度の手がかりしかありません。

現役のDJや国内外のレコード店、Discogsでこの手の音楽を扱う売り手、各種フォーラムにも問い合わせましたが、見つかりませんでした。

ただ、今は便利なもので、WEBレコード店の在庫がなくても試聴リンクは残っていることが多く、暇さえあれば手当たり次第に調べては試聴する、そんな日々が続いています。

今は12inchですら異様に高く、買って確かめることができませんが、ほぼ全曲をネット上で確認できるのは助かります。

この時の田中フミヤがかけていた曲は未だに見つけられずにいますが、その過程で出会ったのが、Vick Lavender、Kyle Hall、Javonntte、BYRON THE AQUARIUSといった、デトロイトやシカゴの現在進行形のアーティストたち。

昔から名前だけは知っていたAlton Millerの「Afro Grey」も、まさに大好物でした。

ほかにも、K15、Kai Alcé、Kaidi Tatham、Trinidadian Deepといったミュージシャン、そしてNeroli、Sole Aspect、さらにはMister BearやMother Tongueといったレーベルの作品など、”あの曲”は見つからないにしても惹かれる作品はいくつも見つかりました。

フュージョンハウスやジャズハウスと検索すると、ピアノやサックスなど “それらしい楽器” が旋律を奏でるものが多いのですが、
僕のこだわりは、あくまでもシンセリードです。
ただ、この手の音楽の探し方にはまだ慣れておらず、見つけるのはなかなか大変です。

それでも——

あの夜、田中フミヤがかけていた一曲。
いまだに見つけられていないその音が、いちばん気になっています。

もし、ご存じの方がおられましたら、ぜひコメントやDMで情報をお寄せください。


2026年5月24日。発見しました。


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