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エッセイ|小さなわたしを抱きしめて、愛おしい私が始まる

私の母の信念は
「人は褒めて育てると駄目な人間になる」
というものだった。

私は、母に褒められたことがない。
抱きしめられた記憶もない。

褒められなくてもよかった。
ただ、抱きしめてほしかった。
本当に小さい頃の思い出だけでもいいから。

今、私には娘がいて
彼女はとても無邪気に笑う。
笑って、泣いて、怒って、よく喋る。

彼女が泣きそうな顔で話しかけてきたら、
私は彼女を抱きしめる。
そうしたら、彼女は、顔をぐしゃぐしゃにして
抱きつきながら、「ママー!」と泣くのだ。

泣くときも
笑うときも
抱きしめてほしかった。

だから、
娘を抱きしめる。

幼い自分を抱きしめているみたいで
なんだかほっとする。

インナーチャイルドとか
アダルトチルドレンとか
そういう言葉が
繋がっているのかもしれない。

でも、
そんなことは、どうでもいい。

今、私にとって大事なことは
私によく似た目の前の女の子を
ただ抱きしめて、育てること。

笑って、泣いて、怒って、よく喋る
彼女の毎日が続きますように。

そして、願わくば
笑って、泣いて、怒って、よく喋る
そんな私の毎日が、始まりますように。


───

もし、もう少し過去を辿るなら。
一か月だけ、私はあなたの子どもだった

今の私の中にあるものを。
▶︎私は今日も、反発心を抱きながら、子どもを育てる

母と娘のやわらかな日常を。
▶︎なんでもない一日




もっと、さまざまな世界を歩きたい方は
▶︎ようこそ!つはるの世界へ




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