Rolling Stone誌が選んだBTSグループ/ソロ曲ランキング
【追記:2026/7/8】「追記:「BTS曲ベスト100」が更新!」を追加(ARIRANG曲が入りました)
Rolling Stone誌のBTS曲記事
BTSに関する記事を読むのが好きな私。
一時期まとめ読みして雑誌別のリンク集記事を書き、マガジン「BTSインタビュー・記事」へ突っ込んだことがあります。同じ趣味の方は是非どうぞ!

その中でもおなじみだったRolling Stone誌が、先日「BTSのソロ曲ランキング」という寄稿記事を掲載して話題を呼びました。ほほう!
ここは昔、「BTS曲ベスト100」も出してたんですよね。面白いから、この機会に両方見返してみましょう!
Rolling Stone誌:
アメリカの音楽・政治・大衆文化を中心に扱う大手雑誌で、特に音楽批評やアーティストへのインタビューなどで影響力を持つ。2021年にはBTSがアジアのグループとして初めて表紙を飾った。
ランキングを見る時の注意
ランキングってどうしても順位式になるから、7人いれば1位から7位までができちゃうんですよね。数字はあまり気にしない方がいいです。
数字が全部出てるチャート集計とかでもないかぎりは、「私のオススメプレイリスト」とさほど変わらないと思って、読んでください。
それより、BTS記事を書く記者がいて、Rolling Stone誌がそれを掲載した、ということを喜びましょう。名声が広がるのは良いことです!
ランキングを楽しむ場合は、いつのどの曲が評価高いのか、コメント量は、ラップ曲かボーカル曲か、チャート人気との連動は、などを集計しつつ見ると、筆者の好みもわかるから、自分の感想と比較しやすくていいですよ。
もし順位平均値を出したい場合は、曲数少ない方が影響受けやすいという点も考慮すると良いと思います!(いるのか)
どうやって読んだか
私はこのランキングを骨までしゃぶ……いや、好きな曲にピンポイントでアクセスしたり集計したりメンバーごとの曲評価だけ読んだりしたかったので、この2本の記事を足しました。

順位、アーティスト、タイトル、コメントEN、発表年は記事にあるので、そこにコメント和訳とメンバー名、アルバム、英語コメントの文字数を合体。
元々アルバム曲一覧は作ってたので、合体させて不足を補うだけなんですけど、曲名が全部英語で書かれているためなかなか一致しないところだけが面倒でした。でも加工作業楽しかったです( *´艸`)
BTS曲ベスト100
Rolling Stone誌が、2022に載せた「BTS曲ベスト100」は、人気だったようで日本版にも同じ記事が載っています。全曲にリンクされていてプレイリストとしても楽しめそうなので、是非お読みください!(リンク切れもあるので気長に)
この結果をまとめたのがこちらです。


コメント書いた人が複数人いるので、何人もで意見を出し合い、選出曲の多い人が中心になって記事としてまとめ上げたんじゃないかと想像しています。一番多いのはN.M.なので、ナタリー・モーリンさんですね。次点がC.Aことチャールズ・アーロンさん。

曲評価トップは『Spring Day』で、コメントが一番長かったのは『뱁새 / Silver Spoon』(英語コメント換算)。
『Silver Spoon』
ボーカリストとラッパーというBTSのグループ構成は、上から目線の年季の入ったステレオタイプに対して中指を立てる『Silver Spoon』で見事に功を奏している。多種多様なライムを理解するにはウェブ翻訳と韓国社会に関する基礎知識が必要不可欠だが、JUNG KOOKが“バンバン”や“お前、冗談だろう!”と唱えた瞬間、エネルギー満載のトラップビートに平手打ちされたような気分になる。JUNG KOOKのこうした言葉が社会に対する反応であることは意外でも何でもない。管理職クラスは、「もっと努力しなさい」と恵まれない環境出身の子どもたちをあおり続けては、「経験」という形で支払われる消耗的な仕事で成功することを期待する。
『Silver Spoon』の韓国語のタイトル「ベプセ」は、「小型の鳥類」または「ダルマエナガ」のことで、「身の程知らずは、痛い目にあう」という意味のことわざに由来する。ヒップホップであると同時にBTS世代のアンセムソングとも言うべき「Silver Spoon」は、心に強く響く。—C.A.
『Spring Day』
『Spring Day』の“会いたい”という歌詞のように、もっともシンプルなフレーズは、時折もっとも複雑な感情を表現することができる。このパワーバラードを歌うBTSは、終わらない冬に捕われながら、独白のような内省と感動的なメロディーが織りなす悲しみと募る想いにひたる。“まるで冬のようさ/どれだけ降れば春の日がくるのだろう”とRMがラップする。
『Spring Day』の歌詞には、2014年のセウォル号沈没事故の犠牲者に対する想いが綴られていると言われているが、その永続的なメッセージには国、文化、言語を超越する普遍的な感情も込められている。“また朝は来るのさ/どんな夜も、どんな季節も/終わりは来るから”という終盤の歌詞にもあるように、BTSは私たちに希望の“つぼみ”を与えるために花々の咲く庭園をつくり上げたのだ。—N.M.
アルバム視点で集計すると、2018「LOVE YOURSELF」期と2020「MOS~BE」期の曲が一番採用されてるんですが、平均的に一番スコアが高いのは「花様年華」シリーズで、古参ARMY心理とマッチしそうな結果に。

アルバム別で見た時の評価トップは「花様年華 Young Forever」で、『Save Me』『Burning Up (Fire)』『Epilogue: Young Forever』『House of Cards』を擁する布陣の強さが高く評価されております。
ちなみにBTSアルバムに収録されてないのも選出されています。
『Dream Glow feat. Charli XCX』『Ddaeng』『My Universe(BTS and Coldplay)』の3曲です。
日本語曲も意外にランクインしています。
選出されたのは『Crystal Snow』『Don’t Leave Me』『Stay Gold』『Your Eyes Tell』4曲。
私が気に入ってる曲評も紹介しますね( *´艸`)
『MY TIME』
BTS最年少のJUNG KOOKは、メンバーに育てられたと言っても過言ではない。15歳の美少年ラッパーとしてキャリアを歩みはじめた彼は、自信に満ちたタトゥー好きのボーカリストへと成長し、スタジアムで圧巻のパフォーマンスを披露するまでになった。
『MY TIME』でJUNG KOOKは、透明感あふれるポップなボーカルをR&Bの領域まで高め、スポットライトを浴びながら、まるで異なるタイムゾーンをまたぐかのように、急いで大人にならなければならなかったことを回想する。“どんな時も、僕の人生は映画のようだった”と、JUNG KOOKは感慨深そうに歌う。JUNG KOOKが言うように人生が映画だとしても、エンドロールはまだ先のことだろう—N.M.
BTSのソロ曲ランキング
BTSメンバーのソロ177曲(メインクレジットのみ対象)がランキングされています。記事を書いたのはジェハ・キムさん。
曲評価トップはナムさんの『SEOUL』で、コメントが一番長かったのはユンギの『Amygdala』。
このリラックスしたローファイな曲で、RMは韓国の首都ソウルとの複雑な関係について語っている。ソウルは活気のある都市だが、多くの住民にとって家賃が高すぎる街でもある。その美しい景観は、もやのかかった汚染によって損なわれている。言葉遊びの達人であるRMは、漢江(ハンガン)が「한」(「恨=ハン」悲しみ、嘆き、怒りを包含する世代を超えたトラウマを反映する韓国語)をあまりにも多く抱えていることに言及する。「Seoul」は、RMのミックステープ『Mono』に収録されている「Tokyo」と対をなす曲だ。「Tokyo」では「なぜ愛と憎しみが同じに聞こえるんだろう?」と自問しているが、「Seoul」では、彼は自身のアンビバレンス(両価感情)を受け入れ、「もし愛と憎しみが同じ言葉なら、僕は君を愛してるソウル…僕は君が嫌いだソウル」と歌っている。
BTSメンバーの曲を聴くことは、ポップミュージックとしてはかなり難解なテーマについて学ぶ講義に出席しているような気分になることがある。つまり、この曲のタイトルが、私たちの感情を処理する脳の部分を指していると、私たちの中で実際に知っていた人がどれだけいるだろうか?
SUGAが、彼の扁桃体(アミグダラ)に保存され、消すことができなかった記憶の数々を嘆くように列挙するのを私たちは聴く。それは、母親の心臓手術、父親の肝臓がん、彼自身の心身を衰弱させる事故、そして繰り返される自殺願望だ。この曲は暗く、絶望的で、生々しい。SUGAのボーカルは「僕の扁桃体よ、どうか僕を救ってくれ」と懇願するにふさわしい、悲しみに満ちている。
この曲は、彼がアレンジに満足するまでに3年間取り組んだ曲だ。最終的に、彼はミン・ユンギがSUGA、そして最終的にはAgust Dになるまでに経験しなければならなかったことを、厳粛に見つめている。
BTSは7人おり、それぞれが違う音楽ジャンルで活躍してるから、ランキングはすごく難しいと思います。これも、1~7位に1人一曲ずつ入っていて、苦労した跡が窺えました( ;∀;)
というわけで、ランキングより個人別の方がいいかなと思って分けてみました。



ソロアルバムの曲が132、それ以外の単発曲やOSTが45、ノミネートされています。
若干、何故このカバー曲が?みたいなものもありますが、まあそこはご愛敬。よくこれだけ集めてコメント付けたなと、まずその根性を褒めたいです!
ちなみに、ランキング全体の傾向としては、最近の曲の方が評価が高いですね。これは技術の進化や流行もあるので仕方ないと思いますが、そのせいで前半から飛ばしていたラプラが若干わりを食っている感じが無きにしも非ず。ラプラペンの皆様はご勘弁を!

アルバム別で見た時の評価トップは「D-DAY」で、ダントツの高評価です。
『Haegeum』『Snooze』『HUH?!』『D-Day』『Amygdala』『Polar Night』あたりが特に高いですね。
ちなみに2019はソロアルバムが出てない年なんですけど、未だに愛される強キャラ……じゃなかった名曲が生まれた年なので、平均順位が上がってます。
順位順だと『Winter Bear』『SUGA’s Interlude』『Chicken Noodle Soup』『Tonight』『Scenery』です。
面白かったコメントを抜粋してみますね。
『Close to You』
宇宙の広大さをテーマにした曲はすべてJINに任せればいいでしょう。彼は、どんな宇宙に放り込まれても、そこで迷子になり(そして見つけられ)た時の適切な感情を伝える専門家だからです。
『Close to You』は、まさにJINの見た目そのもの、ゴージャスで、捉えどころがなく、忘れられない曲です。韓国ドラマ「星たちのおしゃべり(When the Stars Gossip)」で大きくフィーチャーされたこのバラードでは、彼の清らかな声がクレッシェンドし、その後、心に響く繊細な震えとともに静まっていきます。
『HUH?!』
BTSのメンバーで一人でも怒らせたくない人がいるとすれば、それはSUGAです。何故なら、あなたの言動は彼のディストラックの一つに登場することになるからです。
「お前らが俺について何を知ってんだ?」と、彼はこのエモいラップナンバーで最後の言葉をこだまさせながら問いかけます。彼とフィーチャリングアーティストのJ-HOPEは、名声、富、人気、そしてポップカルチャーにおける彼らの立ち位置についての、数々の非難や噂に対処しています。
インターネットと現実は全く違う、と彼は伝えます。このメッセージは、「自分の人生を生きろ、そして彼のことに執着するのはやめろ」というものです。
『Daydream』
安心して泣くことと、パーティーをすることを、J-HOPEは夢見ます。何故なら、何かする現場を捕らえようと、常に誰かが彼をじっと見ているから。
白昼夢の中でだけ、彼は現実の悪夢から解放されるのです。
『All Day(with EPIK HIGH・TABLO)』
子どもの頃、RMはラッパーになることを夢見ていました。しかし、11歳の時にEPIK HIGHの『Fly』を聴くまで、それが可能だとは感じていませんでした。
RMとEPIK HIGHのリーダーであるTABLOの待望の初コラボレーションであるこの曲で、二人のミュージシャンは、アルゴリズムに満ちていながら、魂がほとんどない世界を航海します。彼らがお互いのヒット曲を韻で称賛していることから、お互いへの敬意は明らかです。TABLOはBTSの曲『DNA』や『Dynamite』に言及し、RMのヴァース全体には『fly』が登場します。
この曲は、なぜ私たちが生き残るために一日中戦っているのかを問いかけつつも、最終的には希望を与えています。「冷酷な世界が君を嘲笑しているように見えても/世界が何と言おうと、僕たちは飛ぶ」。
『With You』
JIMINは、人生の一場面を描く韓国ドラマ「私たちのブルース」のサウンドトラックのために、歌手のハ・ソンウンとこの感動的な歌でコラボレーションしました。
『With You』は、視聴者の涙を誘うよう作られた最後のクライマックスシーンを含む、シリーズ全体で流れます。JIMINの声が曲の最高潮に達すると、聴き手はロマンチックな愛と、家族内の複雑な関係性の二面性を反映した歌詞の悲しみ、そして希望を感じます。
すべてが終わった後、JIMINはこう問いかけます。「人生が終わった時、夢の中ででも、また会えるだろうか?」。
『Scenery(風景)』
Vの初めての自作曲である『Scenery)』は、繊細なピアノのインストゥルメンタルに乗せられています。彼が大切な思い出を捉える中で、カメラのシャッター音が何度も聞こえます。「もし君が足跡を残したら」と彼は歌います。「僕がそれを温かく保つよ」。
この曲は、同じく2019年にリリースされた『Winter Bear』と同じ感傷的なメロディーを共有しており、二つの曲は思慮深い対となる作品として機能しています。
『Yes or No』
JUNG KOOKが尋ねることへの答えは、すべて「Yes」だ。彼が「No」を望まない限りは。
「ときめいてる?」イエス。
「僕らは恋に落ちてるかな?」もちろん。
「僕らのこと考えてる?」いつも。
以上!
曲は、その曲自体の魅力もさることながら、いつどういう状況で出会ったとか、どういう心理状態の時に聴いたかとか、そういう部分でも見えてくるものが違うと思います。
聴く人ごとに様々な評価やランキング、愛や思い入れが生まれる、それが音楽の面白さではないでしょうか。
これを読んで、「自分ならこれを入れるのに!」と思う人は多いと思います。是非作ってみてください!
そしてたくさん曲語りをして、私に読ませてください( *´艸`)
追記:「BTS曲ベスト100」が更新!
2022年に出た、Rolling Stone誌の「BTS曲ベスト100」が更新され、「ARIRANG」からは『Body to Body』『Into the Sun』『Hooligan』が選出されました!

来るものあれば去るものもありで、今回ランクアウトしたのは『On』『Dream Glow feat. Charli XCX』『Make It Right feat. Lauv』でした。惜しい!
間違いなく「ARIRANG」の中で最もクリエイティブで記憶に残るトラックである『Body to Body』は、厳かで近未来的なイントロで始まり、後半には韓国で最も有名な楽曲の一つである『アリラン』のサンプリングが含まれています。「韓国人なら、誰もが『アリラン』を知っています」とRMはRolling Stone誌に語りました。「僕たちのルーツはすべて韓国にあります」。この国の非公式な国歌とみなされることも多い「アリラン」は、回復力と苦難を歌った楽曲です。
『Body to Body』の素晴らしさは、現代的なヒップホップのビートやシンセサイザーと、哀愁を帯びたカヤグム(弦楽器)やチャング(太鼓)との並びにあります。その30秒間のサンプリングは、『Body to Body』の雰囲気と音質のクオリティの両方を高めると同時に、世界中のファンに韓国の音楽の歴史の一部を紹介しています。
しかし、楽曲の終盤で聴き手がついトランス状態へと誘われたまさにその時、RMは推進力のあるバックビートに乗せて「“I need the whole stadium to jump!」とラップを叩き込むのです。(J.H.K.)
『Into the Sun』
ドキュメンタリー映画「BTS: The Return」の中で、メンバーたちは時間の無常さについて深く思索しています。
『Into the Sun』は、ARMYが存在する限りBTSも存在し続けるという彼らの約束です。4分弱の長さのこの耳に残る楽曲は、まるで芸術映画のように展開します。最初の1分間は、予想外のボコーダーによるハーモニーで始まり、BTSは甘い言葉がいかに心を傷つけるかを知っている、どこか哀愁を帯びたカントリー&ウェスタン・グループのような歌声を聴かせます(“Baby, you remind me/I want someone like you/Fires are never dying”)。
しかし、2分目にラップラインが本格的に加わると、『Into the Sun』は愛、切望、そして献身の約束を伴って、より意図を持った楽曲へと変化します。それでも、この7人組の極めて豊かな感受性と表現力の高さを裏付けているのは、激しく、ドラマチックで、アンセムのようなエンディングです。BTSはARMYと共にこのバンタンとしての人生を永遠に歩み、いつでもファンに寄り添いながら、太陽の中へと進み続けていくのです。 —J.H.K.
『Hooligan』
このカオスなヒップホップソングには、ナイフが研がれる音と豊かなストリングスの編曲が共存しています。El Guincho(エル・ギンチョ)がプロデュースした『Hooligan』は、不敵なトラックを突き動かすトラップビートとバスドラムで満たされています。
BTSは、ハードコアなラップが豊かなボーカルとスムーズに調和する楽曲を書くことに長けています。しかし今作において、彼らは自らの皮肉めいた側面へと傾倒し、「Ha-ha-ha ha-ha-ha ha-ha-ha ha-ha-ha ha ha, hooligan.」というリズムに乗った3連符を刻みながら、どこか理性を失ったような歌声さえ響かせます。
NYでの活動中、RMはあのあざ笑うような「Ha-ha-ha」の連続は、予想していたよりも実行するのが難しかったと冗談めかして語りました。「JKがその歌詞を書いたんです」と彼は言いました。「だけど、ものすごく大変だから僕は本当に大嫌いなんです」。
それでも、これこそがBTSが征服し、彼らを頂点へと連れていったすべての挑戦的な事柄の結実なのです。彼らが「What’s the future?/Where’s the now?」と歌うとき、彼らは自分たち自身の否定しようのない答えを提示しています。「This is international/Make it unforgettable.」。それは完璧にやり遂げられました。 —ジェヒ・キム
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37位に『Spring day』がランクイン。
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7位に『Butter』がランクイン。
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