見出し画像

【和訳】Rolling Stone誌が語る、HYBEの音楽PDたち【BTS】


Rolling Stone誌からの転役祝いとエール

今週、BTSメンバー4名の転役とBTS12周年記念のFESTA、J-HOPEのソロツアーファイナルとお祭りが重なり、湧きまくっているARMY(ファンダム)界隈。
そこへ届いたのが、Rolling Stone誌からの大作記事です。内容はBTSをフックにHYBEの音楽PDインタビューをまとめたものなのですが、めっちゃ長い! Rolling Stone誌の気合を感じましたw

最近、音楽PDの著作権やインタビューを集めるのも癖になってきたので、これもじっくり読みたい……!
というわけで、記事を訳してみました。BTSプロデューサー以外の音楽PDも全部入れています。いつご縁ができて一緒にお仕事するか、わかりませんしね( *´艸`)

注意書き

申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
※読みやすさ重視のため、一部改行や小見出し、リンクを追加しています。


HYBEの影のプロデューサーたちが語る──Pdogg、Slow Rabbitらが、BTSとK‑POPの未来へ思いを明かす

世界中がBTSの復帰をいまかいまかと待ちわびる中、彼らと長年タッグを組んできたプロデューサー陣は、13やARMADILLOといった新鋭たちとともに、グローバルな躍進を続けている。

Rolling Stone:ジェフ・ベンジャミン 2025/6/11

3月中旬、j-hopeが北米ツアーの幕開けとしてブルックリンのバークレイズ・センターのステージに立ったとき、そのセットリストは、彼が追求し続けるヒップホップの多様な姿を見せつけるショーケースとなりました。
――アリーナを揺るがすような重低音のBTS曲『MIC Drop』から、明るく前向きなアンセム『=(Equal Sign)』、そしてトラップとラップ・シングを融合させた新曲『MONA LISA』の初披露まで。

一方、地球の裏側ではチームメイトのジンが、自身の2作目となるロック色の強いソロアルバム『Echo』の最終仕上げに取りかかっていました。
この作品では、白熱したポップパンクのリフ、オーケストラストリングスが奏でるロマンチックなブリットロック、更には陽気なカントリーロックへの挑戦まで、大胆な追求を見せています。

j-hopeとジンがそれぞれの翼を広げる中、RM、SUGA、ジミン、V、ジョングクの4人は、今月まで続いた兵役義務の履行に追われていました。
(j-hopeとジンは他のメンバーよりも早く入隊しており、ジンは2024年6月に、j-hopeは昨年10月に除隊しています)

しかし、彼らもまたこの数年間、音楽面では非常に多忙を極めていました。
何故なら、グループの所属レーベルでありマネジメント会社でもあるHYBEは、入隊によって生まれた“強制的な一時停止”を、個々の表現を育むための好機として活用してきたからです。

RMは高い評価を受けたソロアルバム「Right Person, Wrong Place」を通じて、叙情的なインディーミュージックの世界を探求し、Vは『White Christmas』のビング・クロスビーとのデュエットを含む複数の楽曲で、懐かしさを帯びたジャズの温もりを味わいました。
ジョングクは欧米型ポップスの洗練されたサウンドでチャートの頂点に立ち、ジミンもまた、陰影を帯びたダークポップの世界に踏み込むことでNo.1ヒットを記録しました。

兵役とソロ活動というこの期間を通して、BTSのそばには常に精鋭のクリエイティブチームが寄り添い、各メンバーの音楽的な個性を育みながら、K-POPが世界でどこまで進化できるのか、その限界を押し広げてきました。
その中心にいるのが、2013年のデビュー以来、BTSのサウンドを牽引し続けてきた謎多きK-POPの名プロデューサー、Pdoggです。

PdoggとBTS

本名をカン・ヒョウォンというPdoggは、BTSの音楽をすべての側面から統括しています。海外メディアへの登場がめったにない中、彼はRolling Stoneの取材で、自身の制作プロセスについてこう語りました。

まず最初に、アーティスト一人ひとりと直接向き合い、その時彼らが何を感じ、何を考えているのかを聞き取ることから始める。そして、そこから初期段階の楽曲のコンセプトを形にしていく。スタジオでは、トラックの土台を作ったり、コンセプトに合うデモを選んだりし、通常はアーティスト自身に歌詞の初稿を書かせる。
その後、音楽的なビジョンを具現化するために、他の共同制作者たちを招いていくのだと言います。

BTSに関してPdoggは、「鍵となるのはコミュニケーションです」と話しました。
「BTSのトラックやアルバムは、しばしばメンバー自身のストーリーを中心に展開するので、私は直接メンバーとコミュニケーションを取るんです。私は各メンバーとたくさん話し、彼らが何を考え、どのように世界を見ているのかを共有します。そこから、彼らの視点に沿った曲を作り、適切なデモを選びます。普通は、アーティスト自身が歌詞の初稿を書いて、私がそこに肉付けして曲を作っていきます。レコーディングの過程では、これまで表現しきれなかったアーティスティックな側面を引き出すため、一緒に試行錯誤を重ねます」と、彼は説明します。

41歳のPdoggはまた、BTSが所属するレーベルBIGHIT MUSICの “練習生” たちのプロデュースも手がけています。
このレーベルには、ベテラン歌手のイ・ヒョンやチャートを席巻する5人組・TOMORROW X TOGETHER、そして2025年第3四半期にデビューが正式発表された新たなボーイズグループも所属しています。
BIGHIT MUSICは、BTSが小さな芸能事務所を多角的かつ国際的なエンターテインメント企業へと押し上げたHYBE傘下の、子レーベルのひとつです。

Pdoggが音楽の旅を始めたのは約20年前、HYBEの創設者で現取締役会長でもあるバン・シヒョク(プロデューサー名義は“hitman” Bang)と共にキャリアをスタートさせました。
当時Pdoggの名前がクレジットされるのは、まだ韓国のボーカルトリオ8EightやR&Bポップシンガーのイム・ジョンヒなどに限られていました。

「会社がまだ比較的小さかった頃でも、バン会長はミキシングやマスタリング、セッションに惜しみなく投資し、私たちが望む通りの結果が出るまでとことん追求しました」とPdoggは語ります。
「バン会長と初めて出会ってからもう20年近く経ちますが、彼の音楽への揺るぎない情熱と、常に新たなサウンドを探し求める姿勢には完全な信頼しかありません。私がスランプに陥った時も、彼は損失を引き受けながらも私を信じてくれました。だからこそ、今も音楽を作り続けることができているんです」

Pdoggは、「2000年代中盤から後半のサウンドを現代風にアップデートしてみること」や「まだポップからメインストリームに上ってきていないジャンルを融合させた新しいサウンドを見つけること」に個人的に興味があると語りますが、今後のBTSのサウンドを主導するのはBTS自身だと言います。

BTSは『Dynamite』や『Butter』といった全編英語の楽曲で、Billboardチャート最高位やグラミー賞ノミネートを獲得しました(特筆すべきことに、これらの曲にはPdoggのクレジットがありません)が、Pdoggはこのことが自分や共同制作者たちによるBTS新曲へのアプローチを変えることはないと述べています。

「いつも一定のプレッシャーや不安はあるものですが、それは僕の旅の一部であり、特別なことではありません」と彼は語ります。
「最近は、世界のトッププロデューサーやソングライターたちと様々な形でコラボし、新しいサウンドを探すことに集中しています。『Dynamite』や『Butter』とは違う、しかし同時にグローバルな聴衆にも響く音楽を目指しています」

Slow RabbitとTXT

BTSの今度のカムバックアルバムで明らかに変わる点――少なくともクレジット上――は、もう一人のスーパープロデューサーSlow Rabbitの不在でしょう。

Slow Rabbit(本名クォン・ドヒョン)もHYBE傘下のBIGHIT MUSICに所属し、BTSのデビュー以来ずっと彼らとともに歩んできました。
Slow Rabbitは、2022年にBTSのキャリアを凝縮したアンソロジーアルバム「Proof」でRM、j-hope、SUGAと共に『For Youth』を共同制作しましたが、今は別のグループに注力しています。

「メンバーや、次のカムバックに参加する才能あるプロデューサーたちが素晴らしいアルバムを作るだろうと確信しています。僕もBTSのカムバックを楽しみにしていますが、僕自身はTOMORROW X TOGETHERのメインプロデューサーとしての役割に集中します」と、Slow RabbitはRolling Stone誌に語りました。

TOMORROW X TOGETHER(TXT)は2019年初頭にデビューした当初、ファンの間ではBTSの“弟分”グループと見なされていましたが、実際には彼らは独自の音楽的な旅を歩んできました。
特に、現代の成長を描くために、神秘的で魔法のようなおとぎ話的なストーリーテリングを重視しており、その感性は『Farewell, Neverland』『Can’t We Just Leave the Monster Alive?』『Sugar Rush Ride』といった楽曲タイトルにも表れています。

Slow Rabbitはこう付け加えます。
「BTSと仕事を始めた当初、僕はまだプロデューサーとしては駆け出しで、“hitman” BangやPdoggからすべてを学ばなければなりませんでした。TOMORROW X TOGETHERのメインプロデューサーになることは、僕にとって大きな飛躍でしたし、その役割と責任の大きさをより深く理解するきっかけにもなりました。BTSとTOMORROW X TOGETHERの間でバランスを取るのは、非常に混乱しましたし、感情的に難しい時期もありました。でも過去のこうした試練が、今の自分を支えてくれています」

レーベルや会社を超えて活躍するPD達

HYBEの強力なA&R(プロデュース)や出版部門のおかげで、PdoggやSlow Rabbitを始めとする所属クリエイターたちは、他社のアーティストにも楽曲提供を行っています。

最近では、PdoggがJYPエンターテインメント(創業者で社名の由来でもあるJ.Y. Parkは、2000年代から2010年代初頭にかけて、バンとともにJYP所属アーティストを手掛けました)所属のトップガールズグループ・TWICEのナヨン最新ソロシングル『ABCD』の制作をサポートしました。
またSlow Rabbitは、SMエンターテインメント所属の4人組・aespaのカリナによる話題のヒット曲『UP』を共同プロデュースし、この曲は話題を呼びました。

PdoggやSlow Rabbitに加え、HYBEは比較的新しいプロデューサーたちの活躍にも支えられています。
例えば、Coachella 2025で注目を集めたENHYPENのリードプロデューサーARMADILLOや、LE SSERAFIMのアルバムにナイル・ロジャース、アフロビーツ、ヴォーグの要素を取り入れたダイナミックなプロデューサー兼ソングライターデュオ「13」などが挙げられます。

BTSの今後のカムバックとともにK-POPの未来をデザインする中で、これらのプロデューサーたちはRolling Stone誌に対し、自身の音楽的な歩み、裏話、お気に入りの隠れた名曲などについて語りました。

個別インタビュー・Pdogg

BIGHIT MUSIC

Pdogg、注目の10曲
BTS’ “No More Dream” (2013)
RM and Wale’s “Change” (2017)
BTS’ “Boy With Luv” (feat. Halsey) (2019)
Jin’s “Abyss” (2020)
GFRIEND’s “Apple” (2020)
Coldplay and BTS’ “My Universe” (2021)
Charlie Puth and Jung Kook’s “Left and Right” (2022)
j-hope’s “On the Street (with J. Cole)” (2023)
Jimin’s “Who” (2024)
Ailee’s “MMI” (2025)

記事内より

Q. BTSのデビュー以来ずっと彼らとともに歩んできましたが、最近のメンバーがソロアルバムに集中する新たな章は、あなたにとってどのような時間でしたか?

A. これまではチームとしての調和に重きを置いてきました。しかし、ソロアルバムでは、それぞれのメンバーの個性ある声を際立たせることにシフトしています。僕は各メンバーが目指す方向性を慎重に考慮し、彼らのビジョンが最大限に反映されるようにしています。
ソロアルバムでは、グループ活動とは異なる、より個人的なテーマが扱われます。また、各メンバーが独自のボーカルトーンや好みのジャンルを持っているので、ソロ活動を通じて彼らの新たな芸術性を引き出したいと考えています。

Q. あなたの音楽の旅の中で最高の瞬間は、いつでしたか?

A. 僕にとっては、2020年にグラミー賞に出向き、BTSがナス(Nas)とともに歴史的なパフォーマンスを披露した時です。まさにパンデミックが始まる直前でした。
そんな記念すべき瞬間に実際に立ち会い、BTSが音楽業界の伝説的アーティストとステージを分かち合ったことは、僕にとって非常に意味のある出来事でした。キャリアの中で忘れられない経験の一つです。

Q. これまで手掛けた楽曲の中でお気に入りはありますか?

A. 僕のお気に入りの一つはBTSの『Save ME』です。特にミュージックビデオが好きです。振り付け主体の映像ですが、曇り空の雰囲気が曲の孤独感と見事にマッチしています。振り付けとムードが一体となって曲の感情を表現しているので、僕もよく観ています。

個別インタビュー・Slow Rabbit

静かにK-POPの名バラードや隠れた名曲を生み出してきたSlow Rabbitは、現在「ほとんどの時間をTOMORROW X TOGETHERの音楽制作に費やしています」と語りますが、デビューコンサートやBTSが初めてK-POPの授賞式で大きな賞を獲った時などの節目は、「自分にとっての幸せの源」だと振り返りました。

2024年には、ILLITの『Magnetic』を手がけ、新たに個人的なマイルストーンを刻みました。
この曲は、彼にとって初めてガールズグループのデビュー曲に携わった作品でした。Billboard Hot 100にもチャートインし、K-POPグループのデビュー曲が同チャートに入るのは初めての快挙となりました。

BIGHIT MUSIC

Slow Rabbit、注目の10曲
BTS’ “Coffee” (2023)
TOMORROW X TOGETHER’s “CROWN” (2019)
NCT DREAM’s “Countdown (3, 2, 1)” (2021)
& TEAM’s “Under the Skin” (2022)
TWICE’s “Brave” (2022)
TOMORROW X TOGETHER and Anitta’s “Back for More” (2023)
fromis_9’s “Bring It On” (2023)
ILLIT’s “Magnetic” (2024)
ENHYPEN’s “Fatal Trouble” (2024)
Yeonjun’s “GGUM” (2024)
KATSEYE’s “Gnarly” (2025)

記事内より(11あるのは仕様ですw)

Q. 最近のSlow Rabbitさんの1日の過ごし方、または1週間のルーティンを教えてください。

A. 最近は、TOMORROW X TOGETHERの次のアルバム制作に多くの時間を割いていて、他にもいくつか並行して進めているプロジェクトがあります。決まった制作スケジュールはなく、時間が取れるときにできる限り音楽に取り組んでいます。

音楽の話で特に深い会話ができるのは、TXTのテヒョンですね。彼はいろんなジャンルの音楽を聴くのが好きだし、歌うこと自体も本当に楽しんでいるので、いいトラックができたときはまず彼に真っ先に聴かせたくなります。音楽への深い愛を共有できる関係なので、互いに成長し合える存在です。

また、最近ではヨンジュンやボムギュともよく話をしています。ヨンジュンに関しては、“hitman” Bangさんと僕、そしてA&Rチームで、今後の彼のプロジェクトの方向性や、それをどう支えていくかを一緒に考えています。ボムギュは作曲への情熱がとても強いので、彼の才能をより発揮できる形を探っているところです。

Q. TOMORROW X TOGETHERの最新シングル「Love Language」や今後の音楽について教えてください。

A. 2024年後半にリリースされたヨンジュンの『GGUM』以降、メンバーたちはソロ活動を通じて自分自身の音楽的なアイデンティティを探り始めました。
今はグループ活動により専念しているメンバーもいますが、会社としても、僕個人としても、ソロで音楽に挑戦したいというメンバーがいれば、あらゆる面で全力でサポートしたいと思っています。

グループにとっても今は過渡期なので、その変化がアルバムにも反映されるようにしつつ、TOMORROW X TOGETHERらしさは失わないように心がけています。
また、次のカムバックに向けた準備も進めていて、全く違う雰囲気の作品になる予定です。ファンの皆さんに聴いていただくのが楽しみでもあり、少し緊張もしています。

個人的には、最近は他のプロデューサーとのコラボレーションも増えていて、“hitman” Bangさんのようなベテランから、世界的に活躍するプロデューサー、トップライナー、若い世代のクリエイターまで、幅広い才能ある人たちと一緒に仕事ができています。

Q. 特に大変だったけれど、印象深い出来事や曲はありますか?

A. 最も大変だったけれど、同時に達成感があったのは、2024年1月1日ですね。その日、“hitman” Bangさんと一緒にTOMORROW X TOGETHERの『Deja Vu』の最終仕上げをしていたのですが、並行してILLITの『Magnetic』の制作も進めていて、ほとんど寝ていなかったんです。
同時に2曲を完成させるというのは体力的にはかなりきつかったですが、その日にどちらの曲も一番大事なパートが完成したので、本当に報われた気持ちになりました。

またこの時期には、“hitman” Bangさんの紹介で、BIGHIT MUSICの練習生であるジェームズとマーティンという才能ある若者たちと一緒に音楽だけでなく、パフォーマンスや他のクリエイティブな要素まで一緒に作り上げる機会がありました。
HYBEがまだBig Hit Entertainmentだった頃の、自分のキャリア初期を思い出させてくれる貴重な時間でした。

namu wiki「BHNBG」(未公開情報が含まれます)

Q. あまり知られていないけれど、特に誇りに思っている曲はありますか?

A. すぐに思い浮かぶのは、ENHYPENの『Moonstruck』です。この曲は、メンバーそれぞれの声がしっかりと際立っていて、歌詞もグループのストーリーラインにぴったり寄り添っています。
ENHYPENのファン=ENGENEの皆さんは、おそらくコンサートや年末のステージで耳にしたことがあると思いますが、個人的には「隠れた名曲」だと思っています。

個別インタビュー・13(SCORE & Megatone)

プロデューサーのSCOREとMegatoneが正式にデュオを組む際、二人は「たまたま同じマンションの13階に住んでいたこと」から「13」という名前を選びました。
「13という数字が、シンプルだけどどこかミステリアスな雰囲気を持っているのが、とても気に入ったんです」とSCOREは説明しています。

きっと「13」は彼らのラッキーナンバーだったのでしょう。
“hitman” Bangが面接で二人にOKを出し、2021年のHYBEの社名変更後初の女性グループとなる重要なプロジェクト、LE SSERAFIMの立ち上げメンバーとして認められたのです。

「ティーザー映像が一つずつ公開されるたびに、ファンの期待と興奮がどんどん高まっていくのを感じました」とMegatoneは語ります。
二人は何年も楽曲提供を目指して活動を続けてきましたが、ようやくLE SSERAFIMのレーベルに居場所を見つけたのです。
「初めてのアルバムショーケースで彼女たちがステージに立つ姿を見た時は、言葉にできないほど感動的な瞬間でした」

SOURCE MUSIC

13(SCORE & Megatone)、注目の10曲
BTOB’s “I’ll Be Your Man” (2016)
GFRIEND’s “Hear the Wind Sing” (2017)
Soyou & Baekhyun’s “Rain” (2017)
Jonghyun’s “Shinin” (2018)
Wanna One’s “One Love” (2019)
Golden Child’s “Burn It” (2021)
LE SSERAFIM’s “UNFORGIVEN” (feat. Nile Rodgers) (2023)
Huh Yunjin’s “Raise y_our glass” (2023)
KATSEYE’s “Tonight I Might” (2024)
LE SSERAFIM’s “HOT (English version)” (feat. JADE) (2025)

記事内より

Q. 今もLE SSERAFIMと何かプロジェクトを進行中ですか? グループへのインスピレーションはどこから得ていますか?

SCORE:LE SSERAFIMとはもう3年以上にわたって一緒に仕事をしていて、その間、本当にたくさんの会話を交わしてきました。
一緒に過ごす時間が長くなるほど、僕らが共通のビジョンを持っていることが実感され、それが音楽制作の過程で常にインスピレーションを与えてくれています。
LE SSERAFIMのメインプロデューサーとして、彼女たち独自のサウンドとスタイルを形作る責任を担っていますので、グループのアイデンティティに合った最新の音楽トレンドを僕たち自身の感覚で取り入れていくことを、常に心がけています。

Q. ガールズバンドやボーイズバンド、ラッパー、J-POPなど幅広いジャンルのアーティストと仕事をしてこられましたが、アーティストやジャンルによってアプローチは変えることはありますか?

SCORE:HYBEに入る前、僕たちは10年以上フリーランスのプロデューサー兼ソングライターとして、さまざまなアーティストやレーベルと仕事をしてきました。その間、自分の音楽性に共感するアーティストとアルバム全体をプロデュースする機会もありました。
この経験の中で学んだ最も大切なことのひとつは、「どんなジャンルや国籍であれ、アーティストにはそれぞれ固有のスタイルや魅力がある」という事実をプロデューサーがしっかり理解し、それを尊重した上で制作に取り組むことの重要性です。

Q. K-POPは今後どのような方向に進むと思いますか?

Megatone:K-POP業界はますます競争が激しくなり、グローバルな成功を目指すアーティストも増えています。
だからこそ、グローバルトレンドに沿いながらも、独自の魅力を加えて世界中のファンを魅了する音楽を作ることが、これまで以上に重要になっています。

Q. これまで手掛けた楽曲の中で特に好きな曲はありますか?

Megatone:全ての曲に特別な思い入れがありますが、特に印象的なのはLE SSERAFIMの『CRAZY』です。この楽曲はグループならではの個性を完璧に表現していて、世界中のファンに愛されています。
『ANTIFRAGILE』も、LE SSERAFIMの成長の軌跡を語るうえで欠かせない楽曲であり、僕たちにとっても非常に大きな意味を持っています。

個別インタビュー・ARMADILLO

「自分のペースで、地に足をつけて進むことを忘れないように」という思いを込めてプロデューサーネームをつけたARMADILLOは、今も謙虚な姿勢を保ちながらENHYPENのメインプロデューサーを務めています。
彼はENHYPENについて、「多彩な表現力を持っているからこそ、作る側としては面白くもあり、難しくもある」と語っています。

TWICE、Stray Kids、チョン・ハといった人気アーティストのヒット曲をすでに数多く手がけてきた彼ですが、最も印象深いマイルストーンは、K-POPスターである수지(Suzy)の大ヒット曲『행복한 척(Pretend)』の提供だと言います。あの幻想的なチャートトップ曲が、彼の最初の大きな成功体験でした。

今後についてARMADILLOは、「サウンドデザインの探求をさらに深めていくこと」「国際的なコラボレーションを通じてK-POPのグローバルな発信力を高めていくこと」を誓っています。
「たとえ少し時間がかかっても、着実に、力強く進んでいくことが大事だと思うんです。ちょうど、アルマジロのように」。

BELIFT LAB

ARMADILLO、注目の10曲
2AM’s “Love Actually” (2014)
15& and Kanto’s “Love Is Madness” (2015)
Stray Kids’ “Hellevator” (2017)
Suzy’s “Pretend” (2017)
Chung Ha’s “Everybody Has” (2020)
NMIXX’s “DICE” (2022)
UP10TION’s “Angel” (2022)
BOY STORY’s “ENOUGH” (2023)
ENHYPEN and JVKE’s “XO (Only If You Say Yes) (English version)” (2024) ENHYPEN’s “Loose” (2025)

記事内より

Q. ARMADILLOの典型的な一日について教えてください。

A. 年々、朝のルーティンが楽しみになってきました。大体午前5時に起きてランニングをし、その後早めの時間帯でトラック制作に取り組みます。このルーティン自体が、僕にとって創作のための聖域になっています。
午後は音楽制作にすぐ入るのではなく、サウンドデザインやミキシングの技術など、自分のスキルを磨くことに集中します。こうしたパターンは長年かけて築いてきたもので、日中に自分の道具を研いでおき、その成果を早朝の創作に活かすという流れです。

HYBEのプロデューサーたちは、レーベルと非常に密接に関わっています。新作アルバムのミックスチェックから、ライブパフォーマンスのための楽曲編集や作成まで、仕事内容は多岐に渡ります。
ENHYPENのリードプロデューサーになってからは、僕の集中力の90%をグループに注いでいます。アルバム制作、コンサート、ワールドツアー、年末の授賞式のパフォーマンスまで、すべてですね。

Q. 最近はどこからインスピレーションを得ていますか?

A. 最近は、何かを加えるよりも、むしろシンプルにすることに重きを置いています。曲を早く完成させることよりも、コアとなるアイデアがしっかりしているか、メインテーマはしっくり来るか、明確さと説得力を持った主張があるかどうかを見極めることに時間をかけています。そこに僕のエネルギーのほとんどが注がれています。

最近はアナログの質感にも惹かれています。アナログの世界から得られる素朴さや温かみには独特の魅力があり、予想外の形でインスピレーションを与えてくれるんです。

Q. HYBEグループのENHYPENからソリスト、ガールズグループ、他国のアーティストまで幅広い仕事をしていますが、アーティストやジャンル、国によってアプローチは変わりますか?

A. アーティストによってアプローチは全く異なります。決まった型のようなものはありません。
特にデビューしたばかりのアーティストと仕事をする時は、すぐに楽曲制作に入るのではなく、まずその人がどんな人かを理解する時間を大切にします。彼らが伝えたい物語、抱いている感情、似合うカラーやスタイルを探ります。時には、そうした考えを長い間温めてから、ようやく1音目を書くということもあります。
面白いことに、僕が何年も大切に取っておいた特別な曲が、全く予想していなかったアーティストと完璧にハマる、なんてこともありました。

最近は多くのK-POPレーベルが、事前に物語やコンセプトを細かく作り上げる傾向にあります。そのため、プロデューサーはその枠組みに沿った音楽を作り、レーベルのビジョンを音楽で形にしていくよう、依頼されることが多くなっています。

Q. これまでのキャリアで最も困難だったことは何ですか?

A. もう10年以上前になりますが、会社に入る前の苦労は今でも忘れられません。ちゃんとした仕事場がなかったので、キーボードを持って地下駐車場の車に乗り込み、夜まで後部座席でメロディを書いていました。夏は特に過酷で、汗だくになって戻ってきましたが、ヘッドフォンを付けて作業を始めると、他のことはどうでもよくなりました。
僕を支えてくれたのは、自分の音楽を本当に愛してくれる人がいるという実感でした。その応援が僕に力を与え、自分がなぜこの仕事をしているのかを思い出させてくれました。

Q. これまで手掛けた楽曲の中で特に好きな曲はありますか?

A. Suzyさんの『Pretend』は僕にとって初めてのタイトル曲で、韓国の主要音楽チャート・Melonで初めて1位を獲得した曲でもあります。だから、僕のキャリアの中ではとても意義深いマイルストーンになりました
これからも、サウンドデザインをさらに深く追求していきたいと思っています。探求すべきことはまだまだたくさんあります。これからも世界中の人々とつながる曲を作れるよう、全力を尽くしていきます。


関連記事

後にローリングストーンジャパンにも来ました!


いいなと思ったら応援しよう!

音色 もしこの記事が気に入ったり、役に立ったりしたら、コーヒー1杯奢ってください。やる気が出ます!( *´艸`)