【2026年4月から義務化】実運送体制管理簿とは何か?現場目線で超わかりやすく解説 No.0006
■ 導入:現場のリアルはこんな感じ
昨日(3/31)、知り合いの運送会社から電話がありました。
「ねぇ、実運送管理簿ってさぁ、トラック協会のやつ使えばいいんやよね?
運賃って書かんでいいんやよねぇ? ん?書くの? あとさぁ…」
…こんな感じで話はどんどん広がり、気付けば30分。
この会社さんはトラックを保有しているので、
2025年4月からすでに作成義務の対象です。
それでもこの温度感。
正直、これが“今の現場のリアル”だと思います。
ちょうどこの時期は荷物も減り、
それどころじゃないのも現実ですしね。
だからこそ、今日(2026年4月1日)というタイミングで、
一度しっかり整理しておきます。
■ そもそも実運送体制管理簿とは?
👉一言で言うと
「元請が傭車した輸送の“実態”を記録する帳簿」です。
※傭車とは、自社トラックで走らず、下請に輸送を委託することです
👉もっとシンプルに言うと
**「外注した仕事の中身を全部見えるようにするもの」**です。
■ 2026年4月から何が変わったのか
2026年4月1日から、
👉すべての元請事業者に作成・保管が義務化
されました。
2025年4月:一般貨物運送事業者(トラックを持つ会社)
2026年4月:貨物利用運送事業者(隠語で水屋)
👉つまり
“元請であれば全員対象”になったということです。
■ なぜこの制度が生まれたのか
背景はシンプルです。
2024年問題(ドライバー不足・輸送力不足)
多重下請構造の是正
委託構造の不透明さ
👉これらを解決するために
「見えなかったものを見えるようにする」
というのが、この制度の本質です。
そして最終的には
👉実運送会社への適正運賃の確保
👉業界全体の健全化
ここを目指しています。
■ 作成が必要になるケース(ここ重要)
すべての輸送で必要なわけではありません。
👉対象になるのは
「元請が傭車した場合」だけです。
自社トラックで完結 → ❌不要
外注(傭車)した → ⭕必要
👉ここ、かなり勘違いされやすいポイントです。
ですので、実務的にはこんな違いが出ます👇
・自社走行が多い会社
→ 管理簿の数は少ないが、作成に不慣れ
・貨物利用運送(車両なし)
→ 全便対象で負担は大きいが、作成には慣れる
■ 何のために作るのか(現場目線)
この管理簿でやることはシンプルです。
実運送会社を記録する
委託階層(何次請けか)を記録する
👉つまり
多重下請の構造を“見える化”すること
です。
これまでどうだったかというと、
荷主 → 末端の実運送会社しか知らない
元請 → 実運送会社と1次請けまでしか把握していない(中間の情報が無い)
👉“全体構造を誰も知らない”状態でした。
それを全部見えるようにする、というのが今回の制度です。
これは言い換えると、
👉**「今まで誰も本気で見てこなかった領域」だったということです。**

■ 記載内容(必須と推奨)
● 必須項目
実運送事業者名
貨物内容(品名・重量・発着地)
請負階層(何次請けか)
積み日・下ろし日
車両情報
● 推奨項目(実務的にかなり重要)
受運賃(もらう運賃)
支払運賃(払った運賃)
付帯料金
待機時間
👉国は必須とは言っていませんが、
あとで絶対に役に立つ項目です。
理由はシンプルで、
👉「後から説明を求められる」からです。
その時に、毎回調べ直すのは正直しんどいです。
荷主からの確認や、トラックGメンの監査が入った際にも、
記載されていれば調べ直す手間が省けます。
■ 作り方(現実的な運用)
ここも誤解されがちですが、
👉ゼロから新しく作る必要はありません。
実務的には👇
配車システムで作る
Excelの配車表を加工する
必要項目を追加して抽出する
👉つまり
「既存データを整形する」イメージです。
■ 保管義務
👉1年間の保存義務あり
紙でもデータでもOKです。
ただし実務的には、
👉1年以上残しておいた方が楽です。
後から確認する場面、普通に出てきます。
エクセルなら消さなきゃ良いだけの話ですしね。
■ 作成タイミング(かなり重要)
👉理想は
「輸送完了後、即」
理由はこれ👇
👉荷主はいつでも開示請求できるから
■ 荷主との関係が大きく変わる
この制度で一番インパクトがあるのはここです。
荷主は閲覧請求できる
写しの提出も求められる
👉つまり
「中身を見られる前提」で運用する必要がある
ということです。
■ まとめ(本質だけ押さえる)
今回のポイントはこの4つ👇
見えなかった多重下請が見えるようになる
元請の管理責任が一気に重くなる
荷主が中身を見れる時代になる
制度の理想と現実にはズレもある
👉知らないままだと、荷主に説明できない状態になります。
■ 最後に
正直、この制度は
👉「わかっている人」と「なんとなくやっている人」
でかなり差が出ます。
作成自体は誰でもできます。
ただし重要なのは、
👉それを「どう使うか」です。
荷主との関係において、
武器にもなり、盾にもなる。
ここが本質です。
そして現場はまだ、
👉「なんとなくやっている」状態が多いです。
だからこそ今のうちに整理しておくことが重要です。
👉まずは、
配車表に必要な項目を追加するところから始めてください。
それだけで、ほぼ対応できる状態になります。
※次の記事は実運送体制管理簿について、もう一歩踏み込んで解説していますので、そちらもどうぞ。
👉「この制度の矛盾と現実(現場が困るポイント)」
最後までお読みいただきありがとうございました。😄

宇宙戦艦ヤマトが地球滅亡を阻止すべく立ち向かったように、TG Connectも運賃高騰の危機に皆さんと一緒に立ち向かいます。
このカウントダウンとともに、
“多重下請のどこを見直すべきか”など、現場でそのまま使える情報を発信していきます。☝🏼
2028年4月、物流のルールが根底から変わるかもしれません。その時、貴社はどう動いていますか?
「TG Connectは、このカウントダウンを共に歩むパートナーでありたい。」
対応が遅れるとコストと混乱に直結するテーマです。
後手に回らないためにも、情報を継続して押さえておくことをおすすめします。
見逃したくない方は、ぜひ『フォロー』しておいてください。🙇
参考になったら『❤️スキ』もいただけると嬉しいです。😆
『コメント』も読んでおりますのでメッセージ・質問をどうぞ。✏️
岐阜・愛知の荷主様と実運送会社様の直接連携をサポートし、その後の継続的なフォローまで行う事業を開始しました
▼ TG Connect 公式サイト
18年の現場経験を活かし、透明性の高い物流の実現をサポートいたします
ご質問を受け付けています
物流・運送業界に関する疑問やお悩みがあれば、お気軽にお寄せください。
適正原価と利用運送
実運送体制管理簿
荷主・運送会社のお悩み など
質問は匿名で送れます。
回答は質問箱やnote記事、YouTubeでご紹介させていただく場合があります。
▶ 質問はこちら
https://note.com/qa/tg_connect_jp
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでいただき感謝です!!!🙏
2026年3月に起業したばかりの「TG Connect」は
貨物利用運送でもなく、実運送でもなく、荷主様と実運送会社を直接🤝繋いでその後のフォローもしていく新しい仕組みです💪
チップを頂けましたら物流の未来の為に使わせて頂きます😭