【岐阜×運送|2028年以降の物流⑦】イス取りゲームのイスは足りてない No.0025
前回のNo.0024の記事では、
今の御社の物流は荷主Aですか?
荷主Bですか?
どちらですか?
と問いかけました。
No.0024の記事はこちら👇👇👇
まだ読まれてなければ、先に読んでもらうと話が繋がります👇👇👇
適正原価施行後の世界では、荷主Aの方が運賃が安いわけですから、だいたいの荷主さんは自分の会社は荷主Aでありたいと思うはずですよね。
では、どの荷主さんも
荷主Aになれるのでしょうか?
答えは、
「NO」
です。
なぜなのか?
今回は、その可能性について触れてみたいと思います。
荷主A=直接契約
前回の記事【2028年以降の物流⑥】No.0024では、
荷主A=実運送と直接契約
荷主B=下請構造での手配
という話をしました。
適正原価施行(おそらく2028年4月)後の世界では、下請構造での手配である以上、荷主Aには勝てないと、ようやく荷主Bも気付きました。
そこで、これまで輸送を一任していた元請Eには申し訳ない思いはありつつも、実運送Dに直接契約を申し込みます。
しかし、実運送Dからは
良い返事をもらえませんでした。
なぜか?
荷主Bより前に、既に他の荷主から声がかかっており、実運送Dには新しい仕事を受けるだけの余裕が無かったのです。
本当は実運送Dにとっても魅力的な仕事だった
荷主Bからすれば、既に荷主Bの製品を運んでいる実績がある実運送Dは、安心して輸送を任せられる相手です。
だから荷主Bからすれば、他の運送会社ではなく、実運送Dに運んでもらえれば一番安心だったのですが、
それは叶いませんでした。
しかし、それは実運送Dからしても同じだったはずです。
やったことがない新しい仕事ではなく、やったことがある仕事であれば、
・積込にかかる時間
・降ろし先での待機時間
・オーダータイミング
・積込作業の具合
なども分かっています。
だからこそ、仕事を受けたいのはやまやまだった。
それなのに荷主Bの仕事を受けられなかったのは、既に他の荷主の仕事で枠が埋まっていたからです。当然ながら、
自社トラックの台数には限度がありますから。
イス取りゲームのイスは足りていない
振り返ると、何がいけなかったのでしょうか。
単純に、荷主Bは動き出しが遅かったのです。
それだけです。
それだけのことで、
荷主Bと実運送Dは両思いだったのに結ばれませんでした。
「運送会社はいくらでもある」
「この運賃より安ければ出してもいいですが……」
あるいは、
「この運賃に合わせられるなら出してもいいよ」
僕が前職の運送会社時代に、営業で訪問した荷主さんから言われたことがある言葉です。
実際、荷主と運送会社の関係は、こういうパワーバランスのところが多いのが現実です。
ですので、運送業界に身を置いていると、これらの言葉はいちいち腹を立てたり落ち込むほど珍しい言葉でもありませんでした。
また、社内(元請運送)の会議では、
「運送会社はいくらでもある!」
「荷物を持っている側が強いんだ!」
「もっと安いところで手配しろ!」
という上役の言葉も当たり前にありました。
考え方を切り替えられるか
立場が逆転するとまでは言いませんが、適正原価施行後の世界では、荷主(元請)と実運送の関係は、今よりフラットに近づいていくと思います。
これまでのように、運送会社を下に見る考え方から切り替えるのは、簡単なことではないかもしれません。長い間に染みついていますから。
しかし、その切り替えが遅いと、荷主Bのような状態になってしまうかもしれません。
適正原価施行後の世界では、
「いくら払うか」
だけではなく、
「誰と、どういう関係を築いてきたか」
が、大事な要因になります。
いざ制度が変わってから動いても、
すでにイスは無いかもしれません。
荷主さん、そして元請運送の皆さん。
ぜひ自分事として受け止めて下さい。
一度、自社を見つめ直してみて下さい。
御社はどうでしょうか。
もし今も、
「運送会社はいくらでもある」
という古い考え方なのであれば、早めに切り替えないと、これからのイス取りゲームで負けてしまうかもしれません。
たしかに運送会社は沢山あるでしょう。
もちろん、
多重下請け分のお金を余分に払えば、
イスには座れると思います。
ただ、そのイスが、
「本当に座りたかったイスなのか」
それは座ってみるまで分かりません。
そもそも、なぜイスそのものが足りていないのか。
その話は、また別の記事で整理してみたいと思います。
※あくまで僕が描くシミュレーションの話です。
でも、
十分あり得そうな話だと思いません?
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