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友井羊【放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密】

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読み始めてしばらくして、失敗だったと思う。
お嬢さま二人の「他愛ない謎解き」だと思われたのだ。

しかし読み進めるに従って、面白くなってくる。

まさに料理は化学だと、改めて認識させられた。

自分が高校生の頃、大学の家政科は花嫁修業的な意味合いを持っていた。
しかし単純に家政科と呼んでいるが、実は家政科学だと知ることになる。

そう、料理は化学なのだ。ずっと伝えられてきた所謂「お婆ちゃんの知恵」も、化学の集まりだ。

という話はさておき、本書ではそういった科学的な論拠でもって、謎解きを進めていく。


ほどよく色づいたタマネギ炒めも、重曹を加えることで時間短縮できる話。
ナツメの木の葉っぱの成分には、甘みを感じさせなくする成分が入っていることとか。


レシピについての謎解きだけかと思いきや、登場人物たちの背景には、かなり苦いものも混じってくる。

1年生の後輩のディスカリキュアのことだとか、主人公夏希や家族の葛藤や発達障害のこととか。
これらはもう少しまとめて考えてみたい。


シリーズものなら、続けて読んでいきたい。


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