鉄子、北極圏へ突入!〜スウェーデン🇸🇪/ノルウェー🇳🇴 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #26-3
【Day88: ルレオ→ナルヴィク】
ユーレイルパス残期間もあと6日!
スウェーデンの森林を走り抜け、ノルウェーの海に抜ける7時間の鉄道旅
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##北欧らしさたっぷりの列車
ルーレオ泊の翌日は、一気にノルウェーに抜ける7時間の列車旅。
ホテル目の前のルーレオ駅へ向かう。

周りは何もないので駅の売店が頼り
売店で残りのスウェーデンクローナを使い切るべくお菓子を買い込んで乗り込んだ車両は、古めかしい列車ながら、車内は北欧家具風のしつらえでとっても素敵!
座席のアームレストが木造りだったり、照明がデザイン性に富んだものだったり。
こちらはスウェーデン国鉄車両のようだけど、北欧はどこもオシャレに洗練されているので驚かされる。

この駅を出発する列車は、私が乗るものも含めて一日4便しかないらしく、利用客もまばら。

北へ向かう列車が4本。以上!
そんな中で、私の斜め前のボックス席に陣取ったアフリカ系女子&弟のような少年2人の3人組がどこへ行くのか気になってしまう。
##突如現れた町
外の景色はひたすらもみの木、白樺の針葉樹林が続くこと3時間あまり、いい加減変化が欲しいなぁと思った頃に湿地帯のような水辺と、緑が一切無い砂山が見えてくる。

3時間は変わり映えなしの景色が続いた


変化があって嬉しい!と思って見ていると、たちまち住宅が見える街が現れ、この路線初の大きめな駅に到着した。
しばし停車していることもあって外をじっくり見てみるとキルナという駅表示と共に、鉱夫が鉱物を運んでいるような銅像が立っている。

なるほど、鉱山の町なのか。
さっきの砂山は何かの鉱物資源の山だな、と思うと同時に、それにしてもこんな北の大地だと冬は何もできないんじゃないの??と疑問が込み上げてくる。
気になって現在地を調べてみるとマップの表示がなんだか白い。
なんだこれ?と思って現在地を詳しく見てみると、ここはすでに北緯67度で北極圏なんだとか。
だからマップが白かったのか!
一筆書きで北欧をぐるりと移動することばかり考えていて、自分の位置をよく理解してなかったけど、いつのまにかそんなに北まで来ていたとは。
乗り鉄もとうとう北極圏まで来ちゃったよ、と自分で自分が笑えてくる。

情報の少ないエリア、だそうです。
(氷の大地だからかと思ったけど違った)
キルナも今夜の目的地であるノルウェーのナルヴィクも北極圏、ラップランドに位置していて、冬は氷に覆われるエリアなのだろう。

自分が今、北極圏にいると思うとこの後の景色も味わい深くなってくる。
真冬は一面真っ白であろう地域の夏の様子はどんなものなのか、興味が湧いて車窓を見る目も一層熱心になる。
まずキルナ、こちらはスウェーデン鉄道の北の拠点らしく、扉に閉ざされた貨物車庫がずらり。
ゆるやかな扇型をした機関車庫も発見!冬は寒いからだろうか?扉が全てきっちり閉まっているのも面白い。

##異世界のような車窓
キルナを出ると少しずつ景色が変わって、低木や背の低い草が一面に生えた草原と湖、向こうのほうに緑の山が続いている。
草原には小さな白い花がいっぱい咲いていて、きっと見たこともない高原植物なんだろうなぁ、と近くで見たい気持ちがそそられる。


意外に停車駅はちらほらとあるのだが、周りに何もないかいくつかの三角屋根の小屋があるのみ。
すると、突然重装備のハイカーが駅の外で集っているのが見えてビックリする。
トレッキングの拠点だろうか。

今まで何時間も外に人なんて居なかったのでギョッとしてしまったのだが、鉄路と並行して走る車道にはバスも通っているようで、バスや車でトレッキングに来る人が多いようだ。

トレッキングにピッタリなのだろう
山の高さが高いところでは万年雪がちらほら見え、はるか遠くまでひたすら無数の湖と山が続いている風景がつづくのだが、初めて見る果てしない大地の広がりに、目が離せないほど感動していた。

美しい、というのもそうなのだが、何か自分の住むところとは違う星に来てしまったような感覚だ。

夏の大地のトレッキングに、冬のトナカイツアーやオーロラツアー。
想像つかない世界にいつかは飛び込んでみたいと興味が湧く。
でもやっぱり冬は寒すぎるだろうからイヤかも?
##フィヨルドが迎えるフィナーレ
7時間の道のりのうちほとんどはスウェーデン国内を走るのだが、だいぶ到着まで時間が少なくなって来た頃に景色が一変する。
フィヨルドだ!
深い渓谷、切り立った岩壁、列車がゆっくりと進む方向の河口は雄大に広がっていて、穏やかな太陽が光っている。

フィナーレに向かう第四楽章みたい

おぉ!ついに海に出るのか!
これまた見たことがないほど力強い自然の造形に感動が止まらない。
途中駅でハイキング中高年の団体さんが乗って来ていて、ガラガラだった車内が一気に満席に近くなっていたので、私の座席と反対側のフィヨルドをじっくり堪能しようと、デッキの扉にへばりついて車窓を見つめた。

とんでもない力強さを感じる光景

北欧に来るという決断をして本当に良かった。
乗り鉄旅の締めくくりに相応しいすごい路線。
他では見られない車窓の風景に、しみじみと今回の旅のダイナミックな移動を振り返り、自分の選択に満足するのだった。

🚊次回、北緯68°の港町ナルヴィクで完全なる白夜を体験
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓
