見出し画像

雨やどり

突然降り出した


冷たい刃たちが


体の芯を突き刺していく


あわてて刺した

申し訳なさそうなナイロンの布は

悲しくもその攻防から崩れてゆく


たちまち辺りの灯りを奪い

太陽を嘲笑う


どうやらこの場所を気に入ってしまったようだ


早く止むとどこか信じていた


我が身の愚かさを呪う


ぐしょぐしょになったスニーカーで


刃をしのぐ場所を探す


鋭利なそれは


相変わらずからだじゅうを蝕んでいく


はやくやんでくれ

顔じゅうに冷たい刃をうけながら


はなった精一杯の言霊は

虚しく

空を切った


いいなと思ったら応援しよう!