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イップス克服に向けて051:アルキメデスは変態じゃない──ひらめきと無我の関係


▶考えて脱ぐのは変態です(笑)


『イップス友の会』、前回の補足です。

「俺様が」という自我で、なぜ思考が濁るのでしょうか?

「俺様が」という思いが、すでに「思考」だからです。

アルキメデスが、浮力の発見について答えが天から降ってきたとき、「俺様が見つけるんだ」という思考は、なかったはずです。

お風呂に入り、何も考えない自分(無我)でいたら 「ヘウレーカ!(分かったぞ!)」となって、裸で外を走り回ったのでした(関連記事「解決策は考えなくなったとき、ひらめく」)。

それこそ無心です(笑)

大相撲名古屋場所で、史上最速となる金星を挙げた安青錦の「体が勝手に動いだけなので」と同じです。

アルキメデスは裸で走り回ろうと、思考したわけではありません。

それは変態です(笑)

▶大谷翔平、バットが折れても、心は折れず


バットが折れた凡打なのに、大谷翔平が1塁へ向かって全力疾走したのは「自業自得」と述べました(関連記事「『俺様が!』という自我が、無我を遠ざける」)。

そこには、「凡打だから、流して走ろうかなー」とか、「凡打でも一応、全力で走ろうかなー」とかを考える隙なく、とにかく疾走する選択しかなかったはずです。

そしてそれが、安打になった。

するとこの上手くいった体験が、次も全力疾走しようという強い条件づけ(業)となり、習慣化されると「智慧」となるのです(関連記事「ああ、そういうことか! 体験で腑に落ちる智慧の力」)。

▶出そう出そうとすると、出ないんです(アイデアも◯◯◯も)


いずれにしても、良いアイデアを思いつこうとしてウンウン考えても、出てきませんよね。

それは(自分で)考え出そう、考え出したい、という「自我」で、思考が濁るからです。

昔から「三上(馬上)・(枕上)・(厠上)」というとおり、いっそのことを何も考えずに散歩したり、寝たり、あるいはトイレに籠もったりしている時に、アイデアは降ってきますよね。

そういう降ってきたアイデアは、その時は覚えていられると思っても、次の思考が降って来るや否や、 忘れてしまいます

だから「無我」なのです。

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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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