見出し画像

テニス上達メモ164.テニスが強くなるには「あり方」が大事


▶自信が持てないホントの理由


試合になると、不安になるという人は少なくありません。
 
そういう人は、自分のテニスに自信が持てずにいます。
 
なぜ自信が持てないかというと、ショットが安定しないなどいろいろ理由はあるのですけれども、それ以前に「あり方」として、対戦相手の「ミス待ちテニス」で勝負しようとしているからです。

▶「ミス待ち」でも勝てるけど……

 
確かにテニスはミスするスポーツですから、自分がミスせず相手のミスを待っていれば、当面の勝てる可能性は高まる。
 
だけど、それで何回か運よく勝てたとしても、その人は残念ながら、自信を持てません!
 
だって、相手が違ったらどうしますか?
 
次にミスの少ない相手との対戦になったら、ミスを待つテニスをしていては勝てません。
 
ミスを待って勝とうとする作戦は、勝敗の行方を「相手に預けている」とも言えるのです。
 
相手のミスを期待していても、自分の自信は培われない。
 
よしんば相手のミスで勝ててしまうと、安心するから、自分のテニスを出そうとすると反動で余計に不安になるのです。
 

▶「あの子さえいなければ!」なの?

 
相手のミスを待つ姿勢でいると、どうしても不安がつきまといます。
 
先述したとおり、勝敗の行方は相手しだいですから、自分の「無力感」が際立つのです。
 
あたかも会社で「同僚がヘマをやらかせば、自分が出世できるのに!」とすら、言わんがごとく。
 
あたかも恋愛で「あの子さえいなければ、彼氏と付き合えるのに!」とすら、言わんがごとく。
 
ライバルに対する「リスペクト」の「リの字」は、どこへ行った!?(関連記事「リスペクトは人の為ならず」)。 

▶相手も頑張っているのだから!


自信がない人は、勝てないのは「自分が弱いからだ」「自分が下手だからだ」などと、感じてしまいがちです。
 
しかしですよ、テニスは対戦競技。
 
対戦相手がいてくれてこその、ラリーや試合です
 
相手もこちらの思いどおりにさせないように、頑張ってプレーしています。
 
なのに一方的な「自分が弱いからだ」「自分が下手だからだ」は、相手に対する「ディスリスペクト」ではないでしょうか。
 
「相手がいてくれるからこそテニスができる!」という視点をなくしてしまいませんように。
 
そうすれば、上手くプレーさせてもらえなかったのは、勝てなかったのは、「相手が良かったからだ」という見方ができ、自信を失わずにすみます。

▶土居美咲選手のポストマッチインタビュー

 
プロの試合でもポストマッチインタビューでは、対戦相手を称える言葉がよく聴かれるのではないでしょうか?
 
土居美咲選手の、引退試合のそれを引きます。

「出し切りましたね。彼女(対戦相手のマリア・サッカリ)は当たり前ですがすごい選手ですし、すごく重い球でした。こうやって最後の試合でこんなに素晴らしい選手と対戦できたのは、自分としては今まで頑張ってきたご褒美かなと思ってます。全力を出し切れることを楽しみながら、試合していました」

『スマッシュ』https://thedigestweb.com/tennis/detail_2/id=72828

▶「Doの自信」と「Beの自信」

 
ミス待ちではなく、自分から仕掛けていく場合にはリスクを負うから、自滅する敗戦も確かにあるでしょう。
 
とはいえ、長い目で見れば結果的にはこちらのほうが、主体的なプレーに基づくチャレンジ経験が培われるぶん、自信が持てて(勝てるかどうかは、対戦相手あっての勝負なのでさておき)、強くなります。
 
これは、勝てたから持てる「Doの自信」ではなく、自分のあり方に由来する「Beの自信」
 
「Beの自信」の場合は、たとえ負けてすら、自分のあり方を大事にできる自信が保てるのです。
 

▶世界で活躍する「あり方」


さしあたっては負け続けてもいいから(状況を総合的に踏まえたバランスでは、逃げたりするのも手ではありますが)、相手のミスを待つようなテニスはしないと心に決める。
 
世界で活躍する選手のなかに、「ミス待ち」でトップになったプレーヤーは、私の知る限り一人もいません。
 
テニスに限らずこちらでもお伝えしましたが、タイガー・ウッズは対戦相手のパットが外れたら自分が優勝するというシーンで、本気で「入れ!」と願うと言います。
 
普通なら、自分が勝ちたいから「外せ!」ではないでしょうか(※注1)。

勝ち負けを度外視してゴルフを心底楽しんでいるのだし、それ以上に、高度なレベルでプレーできるセルフイメージがそう願わせます(関連記事「プレーを『楽しむ』のが最高(フェデラーの例)」)。

「外せ!」はどこかで怖れているイメージ。

「入れ!」はすでに満ち足りているイメージ。
 
「ミス待ち」とは、真逆です。
 
うっかり「勝ちたい欲」に引きずられてしまいかねません。
 
それにより「外せ!」を願うと、勝敗を相手に預けてしまうから、セルフイメージが萎縮し、自信を持てないのです。
 
強くなる人と、そうでない人は、技術レベルやフィジカル差を論じる以前に、「あり方」が違うのではないでしょうか!


※注1
仏道では、人の悪口を言ったり不幸を願ったりは、怒りのポテンシャルを増幅して自分が不幸になるだけなので、「口に出さない」までも「心の中でも思ってはならない」ことが推奨されます。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero

無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com

いいなと思ったら応援しよう!

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ) スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero