質問234:「ネット際のボレーがネットしてしまう」打ち急ぎを防ぐ心の整え方
チャンスボールほどミスが出る。
その原因は技術ではなく「気持ち」がタイミングを変えてしまうことにあります。
普段どおりに打てない理由と、シンプルな対処について。
質問
吉田様 こんにちは又お願いします。
テニスをやり初めて一年位になります。 硬式ですが前衛でボレーの際 特に正面にチャンスボールと思えるボールをネットに引っ掛けてしまう事が多く皆さんに笑われています。
このようなネットに近いボールが なぜ ネットしてしまうのか、ネットのしないボレーの仕方を教えて頂けないでしょうか
よろしくお願いします。
回答
▶なぜチャンスほどミスが出るのか?原因は「技術」ではなく「心」
チャンスボールをミスする原因は、「チャンス!」と思うからです。
そのような気持ちが、行動を変えてしまうのです。
たとえば日常でも、手に入れにくいものが手に入れられそうになる場面では、普段と違って行動が速まることはよくあります。
そわそわ、せかせか。
テニスでも、これと同じことが起こっています。
つまり、ポイントが取れそうになると、そういう気持ちが行動を普段よりも速めてしまうのです。
▶「早く決めたい」という焦りが、タイミングを狂わせる
速く決めたい気持ちが、ご自身の打球タイミングを速めて、打ち急いでしまうのです。
結果、はたき落としてネットミスをする。
こういうことが起こっています。
気持ちが、気づかぬうちに行動スピードを変えているのです。
もちろん、それを防ごうとするあまり、ふかしてオーバーさせるというミスもあるので、突き詰めれば「タイミング」と言えます(関連記事「錦織圭、引退――テニスの天才は何がすごかったのか?」)。
▶「つなぐ練習」と「決める試合」のギャップを埋める方法
練習だと、「続ける」のが目標だから急がない。
一方試合になると、「締める」のが目標だから、つい急ぐ。
「続ける」と「締める」とでは、目標がまったく逆です。
試合になると普段の実力が出せなくなる、よくある一因です。
▶チャンスボールをただの「ボール」と定義し直す
チャンスボールをミスする場合、技術的に打ち方を変えようとするよりも、気持ちを変えないようにすることのほうが、問題の根本的な解決につながります。
チャンスボールを上手く打つには、いつもどおりの気持ちで打つこと(関連記事「山本由伸『いつも通り』。MLBワールドシリーズでも平常心は「作らない」)。
チャンスボールから、「チャンス」という言葉を外してください。
ただの「ボール」。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、これで、チャンスボールが苦手な人は、驚くくらいミスが減ります。
▶ミスは「笑う側」の問題。今この一球に全集中
「笑われる」という場合いいか悪いかは別にして、その問題の本質はご自身ではなく、「笑う側」にあります。
周りの目は気にせずボールに全集中。
困っている今、伸びるときです(関連記事「トラブルは成長の『吸収力』を高める」)。
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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