摩訶不思議也!! 女性読者さんが多く存在する『還暦維新』と「俺たちの昭和後期」

ノスタルジーが女性を呼んでくる?

『昭和40年男』なる、めいっぱい男の雑誌を創刊させた。2009年秋のことだった。これが不思議なことに女性読者が多く、読者ミーティングはさぞ男臭いと思いきや一定数混じるではないか。

メッセージも多くいただけた。明快な分析ができないまま、ノスタルジーは男女に関わらずシンパシーを生むのだろうと片付けた。そして今に至り、やはり女性の支持を得ている。先日新橋で開催した読者ミーティング『昭和びと秘密基地』も女性が約4割だった。

去年、新書に初チャレンジして見事発行に至った「俺たちの昭和後期」も、女性からの反響を多くいただいた。ノスタルジー要素はあるものの、タイトルは「俺たち」である。なぜだ?

さらに『還暦維新』はノスタルジーでなく、徹底的に“今”にした。音楽ページを作って懐かしのレコードジャケットを多く並べたものの、特集タイトルは「俺たちの正体」として「今の自分にとって音楽とは?」をテーマにしたのだ。そもそもこちらの特集タイトルにも「俺たち」がつく。

女性2人の記事に感動

両誌ともネット内のコメントがすこぶるよく、女性だろうと思われるのが散見される。さらにさらに、女性があげてくれた秀逸な記事を2つ見つけた。

ひとつは「人生は2周目が楽しい!」と、特集のアンカーに据えたきむらきょうやさんについて書いてくれている。

きょうやさんのお知り合いの放送作家さんで、雑誌の言いたいことを見事な文章で代弁してくれている。さらに涙レベルでうれしいのが、『還暦維新』を“尖った雑誌”としてくれているではないか。最高の褒め言葉だ。だってね、スタッフには口癖のごとく「狂気をぶっ込んでくれ」と言い続けたから。

もうひとつは、版元のモーターマガジン社の『還暦維新』担当役員が見つけてくれた。「すげーセンスのいい記事が上がってたぞ」と。フムフムと読んでみるとなるほど、これはプロの仕事だ。

タイトルがいい。「ダンナに『そんなん買うな』と止められた本を買った話」ときた。「還暦認めるんか!?」とのダンナよりの圧を感じながらも、それでも買うに至った紆余曲折ショートストーリーだ。

1998年以来の変態ワークス

思考のループとなる。なぜ女性が支持してくれるのだろう。『還暦維新』副編集長の1人景山は女性で、以前から世界観を支持してくれていて、今回も嬉々として参加してくれた。が、彼女は偏ったセンスの人だ。だからこそ大好きな編集者であり、この雑誌を画策した瞬間的に声をかけていた。偏ったとしたが、そのセンスはすこぶるいい。

が、この『note』の書き手は、きっと彼女のような変態ではないと思われる(すまぬ、景山)。ネットの書評も総じてきれいな文章で綴られているから、きっと変態ではない(ゆるせ、景山)。

雑誌の創出においてターゲットをぶらさない。これは編集長としての処女作である、カワサキしか載せないバイク雑誌『カワサキバイクマガジン』で始まって以来一貫している。

今回も55歳以下と女性は意識しなかった。内容がぶれてしまうからだ。結果として入ってきてくれるのはうれしく、ましてやそれが女性となれば、人生でモテた瞬間のない男ゆえ舞い上がる。が、やはり謎だ。

去年今年と、立て続けに発した魂のメッセージの両誌を手にした女性の声を吸いあげたい。いやっ、それでは意識することになるからやめておいた方がいいはずでは。モテない男が舞い上がっているのだと戒めて、これまで同様女性を無視することにしよう。絞るのが仕事術だ。

あっ、でもね、買ってくださるのはと〜ってもうれしい。それと、イベントには積極的に参加して頂戴。7月18日の『昭和びと秘密基地 in 湘南江の島』をよろしく哀愁!!

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