ダンナに「そんなん買うな」と止められた本を買った話
「おまえ、まじでそれ買うん?やめろ(笑)」
わたしの買い物に全く興味を示さないダンナが、珍しく「そんなん買うな!(笑)」とスマホでポチろうとしているわたしを止めた。
「やっぱ、そうやんな(爆笑)」
わたしのスマホの画面に映っていたのは、「還暦維新」と書かれた真っ赤な雑誌だった。
こちら↓
止められた理由はわかる。
表紙、見て?
どう見ても、わたしが手に取るタイプの本ではない。
わたしの仕事は書籍のデザイン。
参考にするには、ジャンルが違いすぎる。
そしてもう一つの理由は
「おまえ、還暦認めるんか!?」という見えない圧だ。
わたしのnoteのタイトルは「同級生はもうすぐ還暦」。
ダンナも4月で60歳になる。
周りから言わせると、わたしとダンナは実年齢より10歳くらい若く見えるらしい。お世辞だとしても、夫婦揃ってアホなので素直に受け止めている。
還暦って、なんか他人事やん。
おじいさんとおばあさんってイメージしかない。
社会的には「シニア」に分類されつつ、膝が痛い〜とか、孫が〜とか、(歯が欠けるのが)怖くて煎餅が食べられへん〜とかそういう話ばかりになってくる。例に漏れず、わたしたち夫婦も「肩が痛い」だの、「白髪が増えた」だの確実に老いに対して恐怖感を持ちながらも認めざるを得ない現実を過ごしている。
だから「還暦維新」を手に取るということは、老いを認めてしまう気がするのだ。
でも、赤い表紙がどうしようもなく気になったから「本屋さんで立ち読みしてこよ〜」と思いついた。
あ。あった!!!平積みされている。
真っ赤な衣装を着た別所哲也さんが、真っ赤な背景の前に立って、わたしに手を差し伸べている。目が合ってしまった。
そういえば、幼馴染のカヨが別所哲也さんの大ファンだった。
彼女なら「表紙が別所哲也さん」というだけで買う理由になる。いいなぁ。
パラパラとめくった瞬間、わかってしもたんよね。
この本に載ってること、全部知ってる。
あの頃聴いてた音楽。
公開と同時に街に繰り出してみた映画。
中村あゆみちゃんなんて、ダンナの通っていた中学校の隣の中学出身というだけでダンナの自慢話になっている。
中村あゆみちゃんは、ダンナが息をしていることさえ知らないというのに。
仕事と子育てに追われてる間に、すっかり消えてしまったと思っていたわたしの記憶が、「還暦維新」のページをめくるたびにぼろぼろ出てくる。
わたしらって、Discoで朝まで踊った世代やん?
高校生ながら知り合いのスナックでジンジャーエールを飲みながらカラオケが生まれた瞬間に立ち会った。ミラーボールがクルクルまわるステージでピンクレディや聖子や明菜を歌いまくって楽しんだ世代やん?
「オリーブ少女」そのまんま地でやってた世代やん?
その記憶、まだちゃんとある。心の奥にちゃんと残ってる。
あ、そうやった。わたし、こういう人間やった。
スタスタとレジに持っていった。
ああ・・・買ってしまった「還暦維新」。
もちろんダンナには内緒だ。
付録のスーパーカーのカレンダーはメルカリに出品した。
きっとスーパーカーオタクの人が買ってくれるだろう。
この本、ちょっと男性向けのイメージだから、わたしがnoteで女性版を書こうと思う。音楽のこと、ファッションのこと、趣味のこと、恋愛のこと、お酒のこと。くだらんようで、くだらなくない話を、同じ時代を生きてきたあなたと楽しめますように。
次回は音楽編でも書こうかな。気長に待っといてね。
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