『労災王子』誕生!
皆さん。
『労災』って申請したこと、ありますか?

私は幼少時から「注意散漫」かつ「考えずに動く」性分だからか、とにかく怪我が絶えませんでした。
この性分はその後も変わることはなく、大人になってからも私の「傷だらけの人生😆」は続きました。
中でもクリスマスイブに職場からの帰り道で豪快に足を捻り、家のトイレにも歩いて行けなくなった時は、四つん這いになりながら己の「集中力&運の無さ加減」を呪いました。
この「ミゼラブルクリスマスイブ」の翌日は、超仲良しのシステム管理課の同僚(I君)夫妻に一人暮らしのアパートまで迎えに来てもらい、なんとか出勤可能となりました。
このI君は、入職時から私を指導をしてくれていた先輩が異動になり「ようかんだけではだいぶ心許ない」との課長の強い要望で『鳴り物入り』でシステム管理課に配属された助っ人でした。
1年先輩で年齢は7つ下。無愛想に黙々と仕事をこなす姿から誤解を受けやすいタイプでしたが、実際一緒にいるとめちゃくちゃ『いい奴』で、いろいろ性質が正反対の私とは何もかもがかち合うことなく相性抜群で「最高の相棒」でした。前職の関係者でいまだに連絡を取り合っているのは彼だけです。
職場にたどり着くと、すぐにI君に車椅子に乗せられ整形外科を受診。
診断はただの『捻挫』。
これにI君は大笑いで
「ようかん君さあ。あなたは普段から喜怒哀楽が激し過ぎるんよ。昨日の夜『折れてる~!』って泣き声で電話がきた時は心配したけど、案の定これじゃん。いちいち大げさなのよ、あなた」
「すまねえ(苦笑)」
(その日は「I君を心配させた罰」としてシステム課での待機は許されず、修理に呼ばれた際にはI君に車椅子で連れられ現場まで帯同。普段は無口な彼が各現場でその都度「昨日からの全経緯」をべらべら話すという『市中引き回しの刑』に処されたのでした)。

それから数ヶ月後くらいでしょうか?
「ミスター・ケアレス」こと私ようかんの『ミゼラブル』はまだ続きます。
その日は同時に、病棟と整形外科外来から「プリンターの紙詰まり」の修理依頼の電話がありました。
I君「整形外科の方は軽傷で多分ピックローラーの交換で済むから、ようかん氏お願い。僕は病棟行ってくるわ」
私「了解!」
普段は気持ち悪いほど仲良しで「イチャイチャどこへでも一緒に」現場に行く2人でしたが、さすがに今回はそういうわけにはいかず、二手に分かれて各現場へと向かいました。
現着した私。
I君から「(ほぼ)教わった通り」に、首尾よく(多分)整形外科外来受付カウンターからプリンターを1人で下ろし、裏返して清掃。ピックローラーを交換すると、プリンターは正常作動しました。
私「直ったよ~」
整形受付女子「凄~い。ようかん君が1人で直してんの初めて見た~」
私「いやいや、そっちかい!I君にしっかり教わったから、1人でもちゃんと出来るのさ」
整形受付女子「いつもI君が直してようかん君は女の子の誰かとしゃべってるから、直せないのかと思ってた」
私「(笑)。直してるとこ1回は見てるよ、絶対」
「お約束」の女子からの『いじり』を受け、気分上々の私は「よっこらしょ」と直したプリンターをカウンターに戻そうとしました。
その時です。
(「ピキッ!」)
私の腰の辺りから「あらぬ音」が聞こえた気がしました。
とりあえずプリンターはカウンターに置けました。が、痛みでその後の作業が出来ません。
整形受付女子「ようかんくーん。どうしたの?」
腰を押さえて動きの止まった私を見て、心配そうに話しかけてくる整形受付女子。
私「なんか『やっちまった』っぽい」
必死に声を絞り出す私のもとに、病棟での作業を終えた「愛する相棒」が戻ってきました。
私「おーい、I君助けとくれ~。なんか腰をやっちゃったみたいなんよ」
I君「マジか~。だから『重い物持ち上げる時は誰かと一緒で』って言ってたじゃ~ん」
私「うん。女子に褒められて楽しくなっちゃいましてね」
I君「(笑)。あとは僕がやるから、とりあえず早く受診して!」
事情を聞いた整形外来看護師に笑いながら手招きされた私は、そのまま診察室へ。
これまた笑いながら診察した整形医師からの診断名は、もちろん『急性腰痛症(ぎっくり腰)』でした。

診察後、これまた整形受付女子に「これ労災ね」と爆笑されながら労災手続きの説明を受けた後、例によってI君に車椅子に乗せられシステム管理課へと帰った私。
I君から事情を聞いた課長も大笑いでした。
(作業室へと戻った私とI君)
私「『労災』だってよ」
I君「そりゃそうでしょうよ。あれだけ目撃者がいて、かつ先生のカルテ記載も残ってるんだから」
私「恥ずいわ~」
I君「一応、あなたにも羞恥心はあるのね。てか、この前の足捻ったやつも帰り道だから本来は『労災』だからね」
私「そうなんだあ(無知な男)」
I君「そうだよ。結局『捻挫』だったくだりもあるから、恥ずかしくて申請出来ないだろうけど」
私「うん」
(急に笑いだすI君)
私「何よ?」
I君「あのさ~。『クリスマスイブに足を捻る』と『整形外科外来のプリンター修理中にぎっくり腰になってそのまま整形外科を受診する』という2つも『激強エピソード』持ってるの、この世できっとあなただけでしょ?そんなん考えたら笑けてきてさあ」
私「いやいや。こちとら激痛で笑えないからね」
I君「いやもうさあ。そんな『持ってる』あなたに私から『労災王』の称号を進ぜましょう!」
私「あ、そう。じゃあどうせ称号をいただけるんでしたら、私も30代でまだ若いものですから『王』ではなく『王子』にしてもらえませんかね?」
I君「(笑)。ホント口も減らないし、いつも世話の焼ける人だわ」
そうして、ここに『労災王子』が誕生したのでありました。
なお、この後「I君の手を煩わせた罰」として数日間にわたり『市中引き回しの刑』に処されたのは言うまでもありません。
【追伸】
本文に登場したI君とのエピソードは、まだいくつかありますので、またの機会に披露出来ればと思います。
