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みんなで同じ方向を向いて進もう!~集合的効力感~

今回はチームでの目的達成のためにとても大切な概念、“集合的効力感”についてです。

この言葉から“自己効力感”が連想された方はきっと心理学に馴染みがある方でしょう。

自己効力感をギュッと無理やりまとめてしまうと「できる!と思える感覚」なのですが、集合的効力感はこれをグループに適用したものです。

集合的効力感はグループ内の「要求されているレベルに達成するための行動を策定し実行する能力があるという共同信念」を指します。
これをまた無理やりまとめるとグループメンバーが「このグループでなら達成できる!と思える感覚」と思って頂ければOKです。

この集合的効力感はグループ内で共有された理解、方向性、ゴールがあり、ひとりひとりの役割が明確で何に貢献しているのかがわかる状態のときに大きく感じられる一方、チーム内で共有されたものがない場合やひとりひとりの役割が曖昧になっている場合には集合的効力感は生まれないとされます。

つまり、ひとりひとりが同じ方向に進む一員だと感じることが大切です。

また、集合的効力感はメンバー同士が自分自身の持つ資源、他者から与えられるであろう資源、状況に応じて活用可能なチーム全体としての資源を互いのやり取りを通してひとりひとりが前向きに捉えられたときに良い形になっていきます。
※ここでの資源とはタスクに関連する知識、スキル、そしてその環境下でうまく能力を発揮できそうだという感覚を指します。


集合的効力感の形成は、人は資源を獲得、保持したいというモチベーションが働くため、チーム形成の初期段階から始まるとされます。

よくチーム形成の最初にアイスブレイクがありますが、この時にチームの目的に関連した内容かつ個々人が持つ資源を出し合えるようなものが準備されているとより良いチームが早い段階で形作られるのがイメージできますね。もし、同じチームで自分自身が持たない知識やスキルのある人がいるとわかったら心強いですよね。
このようにそれぞれの経験に関する情報を交換する機会を設けることが集合的効力感の醸成に役立つとされています。

ただ、1点注意が必要です。

実は、チーム形成時に“自分を良く見せたくなる”ことはあるあると言われます。この辺りは謙虚さを持ち合わせたいところですね。

自分を大きく見せることで、もしかしたらその場では(一瞬だけ)周囲から良く見られるかもしれませんが、長期的に見るとチーム内で生まれた”できる!”という感覚を徐々に蝕んでいくことになりますので気を付けたいところです。


チーム形成時に感じたポジティブな集合的効力感はパフォーマンスにも良い影響をもたらすとされます。
効力感を感じているということはポジティブな感情が存在しているため、プロジェクトをスタートさせる際のブレインストーミングや役割分担を決める際などに効果的に働きます。ただし、やはりここでも過剰な自信は悪影響につながるため、現実を見失わないようにしたいですね。
↓ポジティブな感情の効果はこちらから。

このように良い影響をもたらす集合的効力感ですが、実はプロジェクト完遂に近づくにつれて徐々に低下していく傾向があるとされます。
この点に関しては、スタート当初は同じ方向に向かう仲間と出会い、互いが持つ資源を共有する中で期待が膨らむのは自然なことで、実務を通して現実に近づいていると思えば良いと考えられます。

ただし、集合的効力感が下がるときに起きがちなこととしてはメンバー間のネガティブな相互作用、目標に向かうプロセス内でのメンバー間の摩擦などが想定されるため適宜フィードバックを得る機会を設けることが有効だとされています。
フィードバックを通して現在の方向性が間違っていないか、修正点はどこか、より良くするためにはどうすれば良いのかを考えるきっかけになります。

このフィードバックに関しては、上司から得ることも重要ですがその他の方法としてはメンバー同士で行うことも挙げられます。
このときには心理的安全性に目を向け、目標達成のためにお互いから学び合う機会にしたいですね。

フィードバックの機会を大切にすることで、ひとりひとりが方向性を改めて理解してお互いに認識を共有すること、メンバーとのコミュニケーションの見直し、さらには役割の再分配によって集合的効力感が再度向上する可能性があります。

プロジェクトを進めていくと、どうしても壁に当たることがありますよね。
そんなときにも資源は役に立つと言われますので、これを機に自分自身のリソースや他者の持つ資源の大切さにも目を向けて頂けると嬉しいです。
↓これはレジリエンスの考え方ですのでご参考までに。

集合的効力感が下がっていると感じるときは、改めてチームを形作るためのヒントが得られるとも考えられますので、ピンチをチャンスに変えたいところですね!


いかがだったでしょうか?

個の力ももちろん大事ですが、最近はチームや組織としてまとまり、同じ方向に進む大切さを強く感じているためこのような記事を書いてみました。

みなさんにとって何かのヒントになれたら嬉しく思います!

それではまたお会いしましょう。

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