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4-7GDPと本当の豊かさ・お金で買えない豊かさを探して

 豊かさの基準とされる日本の名目GDP(国内総生産)は中国・ドイツに抜かれ2026年にはインド、2030年ころには英国に抜かれ世界第6位に後退するそうです。人口一人当たりに換算すれば日本はすでに韓国や台湾に抜かれ、世界有数の豊かな国だったのは過去の栄光となってしまいました。

 実際ここ30年給料は上がらず、物価は上がるのに、社会保障は先細り、貧富の差が広がり、ますます生活は苦しくなっています。

 私自身安い安いと喜んでタイに行っていたのが、今やタイの友人たちがリーズナブルに旅行できるからと喜んで日本に遊びに来ています。

これから先日本がまた世界有数の経済大国になることはあるでしょうか?残念ながら、その可能性はほぼないそうです。一番の要因は労働者人口の減少。そして経済基盤の弱かった特にグローバルサウスと呼ばれる国々の台頭が主な要因と言われています。

GPI(真の進歩指標 )をご存じでしょうか?GDPの成長の利点だけでなく、そこに経済活動による格差などの社会的リスクや環境への負荷などを加味した指標です。この指標は1970年の半ばまではほぼGDPと足並みをそろえていましたが、それ以降はグラフは成長を続けるGDPと離れ下降していったそうです。1970年半ばから、経済成長は不平等と格差を助長し、過労や睡眠不足などのストレスを増大させ、成人病や精神疾患などの不調を生み出していきました。

 私たちが以前のような経済的な豊かさによる幸福を享受できないのなら、いったいどのような道が残されているでしょうか。

 ご近所から漬物をおすそ分けにもらっても、田舎の実家から親がお米や野菜を送ってきてもGDPは増えません。(注:宅配便送料はGDPに換算されます。)自分で育てた野菜を自分で料理して、自分が健康になったり幸せに感じたりしてもGDPは増えません。そこにお金のやり取りが介在してはじめてGDPに貢献することになります。(ついでにいえば消費税も発生します。)食品を過剰に生産して、過剰に消費すればGDPは増えます。食べ過ぎて不健康になり薬やサプリメント、フィットネスジムにお世話になればGDPは増えます。余った食品を廃棄すれば廃棄業者が稼働してGDPが増え、工業化された食品で病気になり病院へ行けばGDPは増えます。

 私が若いころアジアやアフリカの村で体験したお金では買えない豊かさは、思いやりやコミュニティや人とのつながりの安心感、今ここに生きている喜びでした。これがGDPに依存しない幸せです。

 経済成長を追い求める今の資本主義と決別して、真の豊かさをシェアしあう幸せな経済へと、パラダイムシフトの真っただ中に私たちは佇んでいるのだと思います。


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