【詩試論 seiji_arita】僭越ながら解説します
全文は上記よりお読みください。
「恋をしていた夏」
僕は君のいた夏に恋をしていた
雨の降る全ての日曜日に
天使は現れる
過去のものがたり。すきな人がいた夏を思いだしているようです。恋の記憶。雨の日曜日、天使(おそらくすきな人)の回想。
花が散ってしまった後の
マリーゴールドは
今でも窓辺を飾っている
誘われた光の中
バラードからそう遠くない場所で
僕等は言葉を重ね合った
そして強く時を結んだ
枯れたマリーゴールドは記憶を呼び覚ますようです。光の中で、おそらく作者は個人的な、また普遍的な忘却とたたかっている。バラードの近くで、作者と、おそらくこいびとの異性はことば、からだを重ねることで、時間のけいかに抗っているのだと思います。
人は自由に誰かを
好きになる事ができるはずだ
いわゆるサビです。こののちリフレインがあります。
世界を変える事が出来るのは
その微笑み
同じ夢が今日も部屋のドアを
叩く音が聞こえる
二人が望んで決めた
明日を待っている
おそらく上記は解説不要、または不可能です。一応、過去現在形になっているところに着目します。
古い夢が物語を置き去りにして行く
このバースは、個人的にもっとも理解が難しいところ。
過去と未来が交錯しているためだとおもわれます。過去と未来ではない現象は「現在」ですので、現在形なのだろうと楔を打っておきます。
遠くに見えていた虹を追いかけた
気が付いた時には消えていた
おもいだしている現在から未来、或いは過去から現在のことでしょうか。電気的に記憶は存在していますが、現象においては見えなく、またみえにくくなっているようです。
誘われた光の中
バラードからそう遠くない場所で
僕等は言葉を重ね合った
そして強く時を結んだ
このバースも繰り返しになります。人や季節、れきし、天体やその他もろもろは一般的にリフレインします。巡るわけであり、おなじことが似ているように、しかし少しずつかたちをかえてつづいていきます。おそらく。
人は自由に誰かを
好きになる事ができるはずだ
星は消え始め夏の空は開けて行く
僕は君のいた夏に恋をしていた
詩はここでおわります。さいごのバース。
「自由」の表明です。
時間は万人共通にとおり過ぎゆくものです。昼と夜。夜と昼。作者は、おそらく静かに時の流れのなかで「恋」について語っています。
詩は、文字ではありません。声にだしてよむものです。おせっかいかもしれませんが、本作をよいと感じた読者は、この詩を声にだしてみてください。
いわゆる朗読です。
わたしたちがだれも傷つけませんように<m(__)m>
teiQrei JJ 拝
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