ゴールデンボンバー ~家政夫のミタゾノがシリーズ化される必然性
前回記事では、踊る大捜査線の青島刑事の緑のコートを特攻服と定義した。
筆者が同じ系譜と思っているドラマとして、同じフジテレビ系のからHEROとガリレオを挙げ、
直近の特攻服系ドラマをテレビ朝日のドクターXを紹介した。
その記事のラストで、
「必ず、ホシをあげる!!」
という、テレビ朝日の刑事ドラマの捜査一課長の決めゼリフを使っていた。
ここまで挙げたドラマは、捜査一課長含めて、全ての作品がシリーズ化されている。
シリーズ化されているから、
「必ず、ホシをあげる!!」
のような決めゼリフをネタに使えてしまうのである。
この辺は、
「実に面白い」
ってところだろう。
■家政夫のミタゾノシリーズ
捜査一課長の決めゼリフ
「必ず、ホシをあげる!!」
をネタにしてしまったのが家政夫のミタゾノシリーズである。
捜査一課長で主役の内藤剛志をゲストに迎えた回で、
「必ず、ホシをあげる!!」
をオマージュしていた。
シリーズ化された刑事ドラマがいっぱいあるテレビ朝日が、刑事ドラマを茶化して茶化して茶化しまくるって感じの内容だった。
今回は、その「ミタゾノシリーズ」の魅力について筆者なりの解釈で解説をしていこうと思う。
■過去の家政婦もの
家政婦ものは刑事ドラマ程では無いがヒット作は存在している。
市原悦子の「家政婦は見た」
松嶋菜々子の「家政婦のミタ」
この2作品が有名だろう。
ドラマのタイトルが「家政夫のミタゾノ」だからタイトルからしてオマージュしていると思って良いだろう。
作風も
出向先で見てしまうのは、市原悦子。
無表情で対応するのは、松嶋菜々子。
と、明らかにオマージュしている。
■過去のテンプレ
シリーズ化している作品は、お決まりパターンがテンプレート化された作品が多かったりする。
ミタゾノシリーズもお決まりパターンで出来ているが、そのお決まりパターンは、過去の作品のテンプレをオマージュしていると思う。
共通したテンプレを説明するので、オマージュ元が何か予想しながら読み進めて欲しい。
主人公が視聴者に向けてテーマやヒントを説明する。
現場に行って判断材料を集める。
集めてる間に主人公よりも、出来の悪い同僚が発言をする。
集まったところで、もう一度主人公が視聴者に説明する。
真相が明らかになる。
このテンプレを繰り返してシリーズ化されている。
テンプレの説明をしたのは、
「ていへんでした」
オマージュ元の発表は次の項で。
■似ている点と違う点
オマージュ元の正解は、「古畑任三郎」である。
出来の悪い同僚として、西村雅彦が演じる今泉刑事は名物キャラだった。
ミタゾノの歴代ヒロインも出来の悪い同僚として同じような機能をしている。
起こった事件を解決するのと、出向先で見てしまうって根本的な違いはあれど、テンプレ自体は、ほぼほぼ一緒って断言していいレベルだろう。
ミタゾノシリーズが明らかに違う点は、出向先ではない職場内での雑談がお決まりパターンとして組み込まれている点だ。
■作風の決定的な違い
職場内での雑談が組み込まれる理由は、作風の決定的な違いだろう。
古畑任三郎は、真相が明かされたら即逮捕というスッキリした終わり方になる。
対するミタゾノシリーズはどうだろうか、
逮捕されるような悪いことでは無い場合が多い。
明るみしても解決はしないで終わるパターンがデフォルトだ。
なので、家政婦のおばさんたちでネタにしてワイドショーを観てるかのような環境を作って、スッキリしなさ加減を上手くごまかしていると思う。
真相を明かす前に視聴者に向けて主人公が喋るお決まりのシーンで家事のお役立ち情報をメインにしているのも、スッキリしなさ加減をごまかすためだと思う。
あと、主人公本人に喋らせずに家政婦のおばさんたちに喋らせるのも、スッキリしなさ加減をごまかせてると筆者は思う。
主人公が喋ったら、
取り返しのつかない問題を明るみにして、
主人公自ら冷笑して終わるってパターンになってしまう。
ドラえもんのように子供だからやり直しが効く世界線なら良いが、
ミタゾノシリーズは笑ゥせぇるすまんのようなやり直しが効かない世界線だ。
喪黒福造のように冷笑してたらスッキリ感が無くなってしまう。
■家政「夫」という個性
どう見ても女装なのに、作中では女装として扱わないのを基本路線として進めているのがこのドラマの肝である。
タイトルが家政婦では無く「家政夫のミタゾノ」なので性別がどっちなんだって疑問の答えはタイトルに表記されていると思う。
この様に違和感を謎にもしていないが違和感ありまくりの主人公。
これがこのシリーズでは面白い機能していると筆者は思っている。
他の作品で使われてそうなベタな展開をわざとらしくやっても、主人公がそのわざとらしさ以上にわざとらしいのである。
「必ず、ホシをあげる!!」
の回も、わざとらしい演技にわざとらしい展開のオンパレードだった。
これは、使い回されたものを再利用出来てしまうって事でもある。
脚本書く人、構成する人、映像を撮る人。
この辺りの仕事にも都合のいい条件にもなるだろう。
■ゴールデンボンバー
「女々しくて」って曲だけが有名なゴールデンボンバーってグループが居る。
ビジュアル系だけど、1人だけビジュアル系の枠からはみ出したビジュアルを発揮していたり、そもそも演奏できなかったり。
ゴールデンボンバーが売れたのは新しいビジュアル系バンドが出てこなくなっていた時期だった。
ビジュアル系バンドを茶化したグループが売れたのである。
ドラマもドクターX以降は、新しいシリーズ物と言えるコンテンツが出てきづらい状況になってきていたと思う。
こうなってきたら、シリーズ物のドラマを茶化したドラマがシリーズ化されたのも必然だったと筆者は思う。
ちなみに漫画なら「銀魂」がそのカテゴリに入ってくるだろう。
■金爆系ドラマの系譜
ゴールデンボンバー(金爆)のような茶化す作風として、ドラマそのものを茶化してシリーズ化したのは「家政夫のミタゾノ」が最初だろう。
ドラマじゃなくて「ドラクエ」を茶化してシリーズ化されたドラマがテレビ東京で制作されている。
「勇者ヨシヒコシリーズ」である。
ここまで読むと筆者のことをドラマとか映画とか漫画とかすっごい詳しそうに思うだろうけどそんなに詳しくない。
実のところ「銀魂」は読んだことない。
絵だけで茶化してるって予想は着くのである。ネタ元はNARUTOやBLEACHだと思う。
BLEACHを多少読んでるぐらいでNARUTOは忍者の話ぐらいの知識量である。
ドラクエも全作はやっていない。
でもドラクエ5を知ってるからヨシヒコのコスチュームだけでドラクエってわかってしまう。
そのぐらいの知識である。
そのぐらいの知識でも、知識が無くてもネタ元がしっかりしたものだから、金爆系ってのは面白くなるんだろう。
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筆者は思わず「いたみいります」と返事をしちゃうでしょう。
そもそも、この記事を読んだ女性は、「いたしません」って思っちゃうだろうけど。
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