ラムネのビー玉は、夏の終わりまで光っていた|じまこちゃ夏祭り
(約1263字)
⚠️ この記事は、KOTAYA × じまにゃん合同企画 参加記事です。
⚠️ 条件達成により賞金・参加特典を受け取る可能性があります。
出店屋台一覧は、こちら👇

「えーと……委員長?」
思わず、疑問形で声をかけてしまった。
ぼくが探してたのは、
教室で見慣れた、眼鏡の女子。
「ちゃんと、やって」
ぼくに、いつも怒ってる。
まじめな“委員長”。
いつものように、
ちょっと怒ったみたいに、
「夏祭り、一緒に行かない?」
なんて言うから、
つい「は、はい!」って返事しちゃったのは、ぼく。
だけど、
昨日、何度も確かめた時間と場所、
そこにいたのは、“浴衣姿”の眼鏡女子だったんだ。

「わ…私だけど?」
「何か悪い?」と言いたげに、委員長が顔を逸らす。
夜の暗さと、屋台の灯り。
ちょっと怒ったみたいな横顔が、
昼の教室とは、違って見えた。

「あっ」
ほかの屋台を横目で見て通りすぎてた委員長が、
ふっと足を止めたのは、
氷で冷やされたジュースやビールを売ってる露店の前。
そう言えば、
暑い中を歩いて、喉が渇いてる。
「何か飲む?」と訊くと、
委員長は、迷わずラムネの瓶を取った。

「ラムネ、好きなんだ?」
「うん」
「何か悪い?」と言いたげ。
また怒った顔してるの?
確かめようとしたぼくが見たのは、
栓を開けた瞬間、思いきり噴き出したラムネに、
驚いて声をあげた委員長の顔だった。
「えーと……委員長?」
今日、最初に言った言葉を、
もう一度、言いそうになる。
だって、ぼく――
委員長の笑った顔を、
たぶん今日、はじめて見た、気がしたんだ。
そして、
左手に、あわてて浴衣を拭こうとする委員長のラムネ。
右手に、委員長につられて買ったぼくのラムネ。
瓶を2本、持ったぼくも、
委員長と2人でいて、はじめて笑った、気がしたんだ。
帰り道。
「夏休みの課題、ちゃんとね」
浴衣姿の眼鏡女子は、
もう“委員長”に戻ってた。

けれど。
夏が終わっても、
引き出しを開けるたびに、
あの日のラムネのビー玉が、ころころと光る。

⛄ あとがき
イベント参加記事なので、
いつもの「てぼっこ」とは雰囲気を変えて、
青い春っぽい「夏祭り」を描いてみました。
お楽しみいただけたら、幸いです🎇
この記事の挿絵は、夏祭り企画者 KOTAYAさんの、
「noteビジュアルGPT by KOTAYA v2.0」使用。
この企画に参加したくて(笑)
――だけじゃなく、
楽しくnoteをつづけながら、お金のことも考えたい。
そう思って、じまにゃんさんのメンバーシップに入りました。
よろしくお願いします⛄🐱
メインスポンサー・まりー様、バンザイ✨

スポンサーなだけでもすごいのに、
じまこちゃ夏祭りを盛りあげようと、
AIイラストのお絵描き屋さんを開催してます✨
コメントで希望したイラストを作ってくださってるの、スゴイ😲
私も、この記事に出てきた「ラムネ」のイラストを、
まりーさんに作っていただきました💕かわいい💕
まりーさん、ありがとうございます🌈

いいなと思ったら応援しよう!
「今日のモヤっとを、明日のクスッとへ🌈」
あなたの心が、少し軽くなった😊
そんなご報告をチップでいただけたら、とてもうれしいです🍀
ご褒美スイーツを楽しんで、次のクスッとにつなげます🍰☕