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最初の言葉は パパ? ママ? ~発語の遅れを指摘された一歳半~ 【お父さん塾|子育て編】


息子が一歳を過ぎ、ヨチヨチ歩きをし始めた頃。

最初にしゃべる言葉は、”パパ”か、”ママ”か。

妻との間で、言葉には出さない、水面下の戦いが続いていました。

息子「きゃっ☆〜〜◎とぅ〜♬ ぱぁ↑↑◆」

何か、言葉のようなものが出かかっている。


「一歳半ごろ、意味のある発語が出始める時期」

と育児書には書いてあった。

最初は絶対、”パパ”って言わせるぞ。


父 「パパと遊ぼうね。パ・パ・

息子「あうっ☆あぅ〜〜★」

ん~、、惜しい!


おそらく妻は、父の見えないところで、

マ・マ・

の特訓をしているに違いない。


負けてはいられない。

ブーブー (車)
ワンワン (犬)
ガーガー (ショベルカー)

息子が興味をもったものから、「言葉」にして話しかけるようにしつつ、その中に、「パパ」を織り込んでいく。



息子、一歳半ごろ。

息子「あ◎ こりゅ〜〜ん○ ばっ↑!!」

妻 「あ~、はいはい。ちょっと待ってね。」


父には、息子が何を言っているのかさっぱりわかりません。

でも、妻にはこの”息子語”がわかっているようでした。

これが、母子の絆。。


ちょっと嫉妬しながらも、なんとも微笑ましい日常の一コマ。


そんなある日、一歳半健診を受けてきたということで、妻から話がありました。

妻 「なんかね、発語が遅くて、保健師さんからちょっと相談があるって言われた。」

発語が遅い?

育児書によると、1歳半健診時に、「ワンワン」や「ブーブー」など、意味のある1~2語の発語が目安とされているらしい。


確かに息子は、いまだに”息子語”しか話さない。

妻 「保健師さんから、一週間後にまた電話しますって。」



それからというもの、

息子「んや…んやぁ〜〜…▽…とぅぁ…○〜〜」

といった”息子語”を微笑ましく思いながらも、どこか不安で、なんとか

”意味のある言葉”

として聞き取ろうとしている自分がいました。



男の子は発語が遅いことが多い。

ひとつ言葉が出ると、そこから溢れるように言葉が出てくることがある。

そんなことが書かれた育児書のページを、すがるように何回も読みました。

一週間後の電話を待つ間も、息子は”息子語”しか話さない。

でも、本人はニコニコで語りかけてくる。

何かを伝えようとはしている。


ちょっと遅いかもしれないけど、きっと言葉になる日が来る。


そんな風に自分に言い聞かせていた、ある日のこと。

父が仕事から帰宅すると、ニコニコの妻と息子が出迎えてくれました。

心の底からあふれるような笑顔の妻。


妻 「ねえねえ!パパに聞かせてあげて!」

すると息子が

息子「はっぱ!」


??

今、なんて言った? パパ?

いや、ちょっと違う気がする。



妻「ほらほら、あれも見せてあげたら?」

すると、息子はポケットからモゾモゾと何かを取り出し、ご満悦の表情で、

息子「はっぱ!」




はっぱ?

手に持っているのは、葉っぱ!

そうか!葉っぱ!



ポケットに何枚も入っている葉っぱを取り出し、ニコニコの笑顔で

「はっぱ!」

を繰り返す。


まるで、自分の宝物を、自慢するように。

父に、これは葉っぱだよと、教えてあげるように。



息子の口から「はっぱ」が出た時の様子を、妻から教えてもらいました。

近所の公園で、ちょっと上のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと一緒に遊んでもらっていた時。

葉っぱを集めて、一斉にバーッと散らす。

そして、また集める。

大人からすると何の遊び?(笑)って思ったそうですが、子どもたちはもう大笑いしながら夢中で遊んでいました。


「はっぱあつめて!」

「あそこにはっぱあるよ!」


息子も一生懸命”はっぱ”を拾っていました。

そのはっぱを、近くにいたお姉ちゃんに手渡そうとしたとき、ふいに、

「・・はっぱ!」


”言葉”が出ました。

受け取ったお姉ちゃんはニッコリ笑って、

「はっぱ、あったね!ありがとう!」

その時の息子は、本当に嬉しそうでした。

その後もはっぱを手渡すたび、そのお姉ちゃんは何度も
「ありがとう!」
を言ってくれました。

日が暮れるまで遊んで、その帰り際、

息子はポケットいっぱいに”はっぱ”を詰めていました。

その日の息子にとって、”はっぱ”は特別なものだったのだと思います。


我が家の初めての言葉は、

はっぱ


”パパ”でも”ママ”でもありませんでしたが、あの日息子が、キラキラした目で教えてくれた”はっぱ”は、今でも忘れられない、大切な思い出です。

そして、息子の初めての言葉を引き出してくれたお姉ちゃんには、本当に感謝でいっぱいです。


あの日、息子に何度も何度も
「ありがとう」
を言ってくれて、本当にありがとう。



執筆後記

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

この日を境に、”息子語”はどんどん意味のある言葉になっていきました。
溢れるようにしゃべりだしたというよりは、何かを伝えようとしゃべっていたものが、言葉に変わっていった、という感じです。

言い間違いもたくさんあって、それはそれは、本当にかわいかったです(笑)
このあたりのことも、またしっかり「思い出して」、書き残しておきたいなと思います。



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