1億総“マニア”時代
vol.1747
「スティーブ・ジョブズ」
と聞くと、どんなイメージが頭に浮かびますでしょうか?
よく言われている人柄の1つが
「細部まで徹底的にこだわる完璧主義者」
です。
だからこそ、iPhoneのような画期的な商品が生まれたのかもしれません。
ちなみに、そうした強いこだわりはプライベートでも見られたそうです。
誰が推めるかがカギ
ジョブスさんは京都によく行かれたそうですが、運転手を務めていた大島浩さん(当時、MKタクシーに勤務)は
「日本食が大好きなことは確かやと思います」
と語り、その強いこだわりに驚かされていたとのこと。
〈文春オンライン / 2026年6月6日〉
特にそばが好きだったそうで、しかも、俵屋旅館の近くにある老舗の「晦庵 河道屋」でなければダメだったそうです。
試しにほかの名店に連れて行っても、ジョブスさんは
「そば巻きののりが違う。のりの味が良くない。だから、もう一度あそこで食べ直したい」
と口にし、そばを食べたばかりなのに、河道屋に行きたいと言ったとのこと…(汗)
そんな食通のジョブスさんが大好きだった和菓子チェーン店があります。
大阪、京都、兵庫で展開している「おはぎの丹波屋」です。
10個入りの大福を手にしたジョブスさんはご満悦だったようで、すかさず5個を平らげたとのこと。
その様子が、お寿司の名店でカマトロを6貫続けて食べたときと、とてもよく似ていたそうです。
丹波屋好きが十二分に伝わってくる話ですが、運転手の大島さんは「さすがに、残りの5個は誰かにあげるのだろう」と思って尋ねたところ、予想に反して
「部屋に持ち帰って、僕がみんな食べる」
と返答されたそうです…
もはや“丹波屋マニア”と言えるでしょう。
ここで、丹波屋の大福を食べたことがない方に質問です。
ジョブスさんが愛したこの大福を食べてみたいと思いましたか?
私はこのエピソードを聞いて非常に食べてみたいと思いました😊
非常にこだわりの強いジョブスさんが絶賛した大福って、どんな味なんだろうと興味津々になります。
しかも、嘘偽りのない本気の愛を感じたことも大きいのかもしれません。
“愛”の説得力
これは、ジョブスさんのようなビッグネームではなくても、本気の愛の説得力というのは、人の心を揺さぶります。
例えば、最近知ったのが「マンションマニア」の星直人さんです。
「13回もマンションを買ったことがある」
という変わった遍歴が、不動産購入者の心を掴んでいます。
〈日本経済新聞 / 2026年6月6日〉
星さんがブログを開設し、マンション情報の紹介を始めたのは2011年。
当時、マンションの情報といえば不動産デベロッパーが公式に発表するもののほか、広告費で成り立つ住宅情報誌などに限られていました。
つまり、売り手と買い手の間で、情報の非対称性があったわけです。
そこで、星さんは実際にモデルルームに足を運び、消費者目線で物件の良い点や課題を紹介することで人気を博し、不動産インフルエンサーの先駆けに。
デベロッパーからの広告費は受け取らないと公言し、自身でもこれまでに13回マンションを購入しているという筋金入りの「マニア」気質が、ブログ読者の安心感につながっています。
ちなみに、Xのフォロワー数は約10万人。
運営するYouTubeチャンネルの登録者数は30万人超です。
〈YouTube / マンションマニアの住まいカウンター〉
もう一方、心惹かれるマニアがいらっしゃいます。
それは、“蒙古タンメン中本”マニアのづけとごさんです。
〈文春オンライン / 2026年6月13日〉
「15年以上にわたり、ほぼ毎日中本に通い続けている」。
ここまでなら普通のマニアです。
しかし、づけとごさんは、もう一段凄いプレミアムマニア。
何と全国の中本の限定メニューを食べたいなどの理由から、安定した大企業を退職してしまったほどなのです…(汗)
…ちなみにですよ…、づけとごさんには守るべき家族があります…🥶
…もはや、プレミアムマニアを超えたクレイジーマニアと言えるでしょう…
そして、「焼肉や寿司などのご馳走の比べてどうなのか?」という質問に対して
「僕は中本が基準なんです。『今日は中本が休みだから寿司に行くか』という感覚ですね」
と回答…
…もはや、何が普通なのかよく分からなくなってきました…🤔
1人1マニア
づけとごさんは独立して仕事をされていますが、それを聞くと「独立できる状況だからしたんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、づけとごさんは
「中本がなければ、サラリーマンを続けています」
と、キッパリと否定されています。
もう本気中の本気です。
だからこそ、この本気が多くの中本ファンの心を動かしている。
ちなみに情報発信はホームページやSNSで行っており、一番フォロワーが多いのは、Xで8,227人。
〈づけとご氏 / Xアカウント〉
最近はテレビなどメディアで紹介されることが多くなってきたようで
「おかげさまで、“ただのラーメン好き”ではなく、 “テレビに出ていた人”として見てもらえるようになったので、仕事もしやすくなりましたね」
と、ビジネスにも良い影響が生まれているそうです😊
そんなわけで、マニア愛は人生を切り開くだけの力を持っています。
これまでも、“推奨”ということで言えばインフルエンサーがその役割を担ってきました。
ただ、今後はフォロワー数以上に本気度の方がフィーチャーされるような気がします。
最近は、インフルエンサーマーケティングという言葉が一般的になっており、ユーザー側も推奨が本気なのかどうか見極めているからです。
ですから、ビジネス臭が強いと敬遠されてしまうでしょう。
そうした中、本気のマニアは今後ますます求められるはずです。
また、マニアが生きる場がどんどん生まれていることにも注目しています。
例えば、「DIGME」です。
〈HOUYHNHNM / 2026年6月19日〉
こちらは、音楽の「プレイリスト」を軸にして人とつながることをコンセプトにしたSNSアプリ。
SpotifyやApple Musicと連携し、プレイリストをシェアすることで新しい音楽を発見・共有できるサービスです。
ユーザーは自分のお気に入りプレイリストを公開して他のユーザーと共有したり、気に入った人をフォローしたりしながら、まだ知らないアーティストや曲を“ディグる(掘り起こす)”ことができる。
音楽はこだわりがある人が多いので、まさにマニアのためのプラットフォームです。
そして、このnoteもそうですね。
平均月間利用者数が1年間で1.4倍なっていることは、先日お伝えしましたが
大きな要因の1つに「一次情報の記事の多さ」が挙げられています。
そして、自分の偏愛を発揮しやすいメディアでもある。
マニアの発信基地としてのnoteの存在感が高まっていくでしょう。
AIにない人間ならではの特性の1つが“偏愛力”です。
マニアの本気が人の心を動かすと先ほど言いましたが、今後は企業もその本気を味方につけたいと考えるはず。
今後はマニアがアンバサダーを務める“マニア副業”がキーワードになりそうな予感がするのは私だけでしょうか?🤔
そんな時代を見据えて、1人1つは“マイ・マニア”を見つけておきたいところですね〜
とりあえず私は“時流マニア”として、今後も記事を書いていきたいと思います😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
