“板挟み”の冥利
vol.321
“板挟み”になることは好きですか?
と質問されて、「はい!」と答える人はなかなかいないでしょう。
もちろん、私もできれば避けたいと思っています…(笑)
利害調整
日曜日には見たくない4文字です…😅
当然、そんな板挟み役を日々担っていかないといけない人は
「割に合わないなぁ…」
と思うことも多いでしょう。
しかし、一方
板挟みはおいしいボジション
と思っている方もいらっしゃいます。
元Googleで技術営業や技術コンサルタントを務め、その後もスタートアップで人事や経営企画、資金調達など幅広い仕事を経験した水谷享平さんです。
〈MEETS CAREER / 2026年7月9日〉
なぜ、“おいしい”と思っていらっしゃるのか?
それは、板挟みの立場だからこそ、異なる立場の人たちの考え方や課題を深く理解でき、その間をつなぐことで大きな価値を生み出せると水谷さんは考えていらっしゃるからです。
例えば、営業は「早くお客様に提案したい」と考え、エンジニアは「品質を優先したい」と考えるように、部署ごとに目標や価値観は異なります。
板挟みの立場にいる人は、その両方の事情を理解できるため、単に伝言役になるのではなく、「なぜ意見が食い違うのか」を整理し、お互いが納得できる落としどころを見つけることができます。
こうした役割を果たすことで、組織全体の意思決定がスムーズになり、新しいアイデアも生まれやすくなる。
非常に貴重な人財なのです。
ですから、板挟み役を担えるようになるためにも、複数の部署や職種を経験することも大切です。
板挟みを一旦置いておいたとしても、AI時代には、一つの分野を極めるだけでなく、異なる専門領域をつなぎ、全体を俯瞰して考えられる人財の価値が高まります。
ですから、板挟みとは、単に苦労する立場ではなく、異なる立場を理解し、人と人をつなぎ、新しい価値を生み出せる希少なポジションであり、それこそがAI時代にますます求められる能力だというわけなのです。
私もこうした水谷さんの考え方には非常に共感しておりまして、AIがいくら優秀であっても、最後に何かを決める(決めたがる)の人間。
なぜなら、決定には利害が絡むからです。
つまりは、どんなにAIが進化しても人間が利害に敏感であることに変わらなければ、やはり、利害の調整という仕事はこれからも残っていくでしょう。
ちなみに、板挟みになりたくでも誰もがなれるわけではなく、人の間に立てる人には以下の特徴が必要です。
●相手の立場で考えられる人
●双方から信頼されている人
●異なる分野への好奇心がある人
●修羅場を前向きに捉えられる人
●全体最適で考えられる人
こうして特徴を見える化すると、改めて板挟み人財の価値が感じられますね🤔
「Management is about human beings.」
こちらは、「現代経営学」および「マネジメント」の発明者・父と称されるピーター・ドラッカーの言葉です。
「マネジメントとは、人間についてのものだ。その本質は、人びとが共同して成果をあげることを可能にし、その強みを発揮させ、彼らの弱みを無意味にすることである」。
それがドラッカーが目指すマネジメントのあり方でした。
明日は月曜日です。
「…また、明日から板挟みの日々が始まるよ…」
と思っていらっしゃる人がいたら、ぜひ
「あなたは、会社にとってめちゃくちゃ必要な人なんだ」
ということを思い出してくださいませ〜😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
記事をご紹介いただきました!
哲学者の山根あきらさんに、昨日書いた記事をご紹介いただきました。
山根さん、記事をご紹介いただき、誠にありがとうございました!
【ルソー『人間不平等起原論』。本当に守りたいものはなにか?】
【「良い人」の条件】
松下幸之助さんの水道哲学からの流れで「所有」への問いを書き綴られていらっしゃいます。
山根さんは非常に多くの記事を毎日発信されておりますので、ぜひ皆さんも山根さんの知の世界に触れていただければと思います😊
私は1日1記事が限界ですが…、今後も毎日書き続け参りますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします!
