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ashikari
時を超えてブオーン
父親歴も12年になる。
下の子は一年生で、できることがだんだん増えているところ。
小さな子がいると、小さな子に合わせた話し方になりがちだ。そろそろ辞めてもいいのだが、上の子の時からずっと使い続けている言葉がある。
仕事を終えて帰宅する。食事を済ませて続いて風呂へ。風呂上がりにはブオーンします。
軽く掃除をすませて寝る準備。ムスメの髪がまだ濡れていた。
「ブオーンするよー、おいでー」
さてさてそろそろ寝る時間。
「ハーミーしよー。ゲームはやめてハーミーするぞー」
こんな具合で使ってます。咄嗟に口から出てしまうので、まだしばらくは現役です。
さて、歳のせいにはしたくないが、以前より言葉が思い出しにくくなっている。
先日も「あれ、あれなんだっけ?買い物行く時のたためるバック?」とカミさんに聞いて呆れられた。
あと、ついついエコバックと言ってしまいますが、エコバッグですね。クではなく、グ。クとグの違いには気をつけましょう。些細な違いが、エロ要素につながってしまうこともある。
それはともかく、そんな感じで言葉を忘れるので、近い将来、ドライヤーや歯磨きという言葉をド忘れするかもしれない。そんな時でも、ブオーンとハーミーなら思い出せる気がするのだ。なんとなく。
そうしてブオーンが定着してしまった私は、おじいちゃんになっても言うのです。
「ばあさんや、ブオーンはどこいったかいのう」
「いやだね おじいさん、手に持っているのはなんなんだい」
20年後、どこかの家電量販店にて、ブオーンブオーン言っているおじいさんがいたら私かもしれません。直らなかったんだなと優しく見守っていただけますと幸いです。


