[22/7と22/7_the 3rd]「分裂」か「融合」か——3期生の躍進と17thシングルに課された22/7の宿命
2026年8月1日、22/7(ナナブンノニジュウニ)公式から新たな知らせが入った。今秋、2026年10月21日に17thシングルの発売が決定したという報告である。
これにより、16thシングル「二つの道」の展開は一つの収束を迎えつつある。「二つの道」は先輩メンバーと新メンバー3期生との合流作品として大きな期待を背負っていたが、その実質的な成果は決して手放しで喜べるものではなかった。
「15人の22/7」始動時の期待と現実のギャップに関する評価・分析
ここでは一つのOTOTOY掲載記事、noteの私の投稿記事、そして、22/7(ナナニジ)のデータを比較して、「15人の22/7」始動当時に語られていた期待や決意がどのような現実・数字のギャップとして顕現したかを評価・分析する。
OTOTOY掲載のインタビュー記事「22/7、3期生と歩む「二つの道」──第三章のはじまりに、15人の想いが交差する」(2026年4月28日発表)
約2ヶ月後のnote記事「22/7の転換点:3期生「叫ぶしかない青春」の躍進と、15人体制曲「二つの道」が直面する課題から紐解く今後」(2026年7月8日投稿)
【課題1】先輩後輩の関係性
先輩・後輩の距離感と関係性の変化
4月インタビュー時点の状況
22/7(ナナニジ)3期生は加入からまだ半年未満であり、先輩の河瀬詩も「まだどういう子たちなのか完全には掴みきれていない」と語るなど、手探りの状態であった。先輩側には「甘えてばかりではいられない」「寄り添う形で支えたい」という、後輩を導く覚悟が窺えた。
7月の記事による評価
22/7(ナナニジ)「二つの道」の歌詞「ホントの友はいつだってライバルだ」という一節を引きつつ、関係性は「寄り添う先輩と後輩」から、後輩の存在は「先輩のアイデンティティを脅かすほどの強烈なライバル」へと残酷なまでに変容したと分析した。
22/7(ナナニジ)3期生が大きな結果を出したことで、先輩側も「後輩を守る立場」に甘んじることが難しい状況へ追い込まれたといえる。
【課題2】楽曲とMV実績の差
16thシングル「二つの道」
4月のインタビュー時点
22/7(ナナニジ)15人体制初のシングルとして「15人の22/7を形作っている最中」の作品と位置づけられ、3期生の吉沢珠璃も「特徴的な楽曲に関われるのは嬉しい」と前向きな意気込みを語っていた。
CD売上枚数とチャートの現実
「二つの道」はオリコン最高3位、登場回数13回(連続チャートイン)を記録した。この数値は、コアファンが直接注ぎ込んだ支持の表れであり、ビジネス面においては「売れた作品」と結論づけることができる。
この結果が表すのは、身内のコアファンが直接レーベルに注ぎ込んだデータということができる。つまり、ビジネス的には「売れた」一曲ということができる。
MV再生回数が示す落差
一方で、MV再生回数は8万回(8月4日時点で9.1万回)と極めて低空飛行を続けている。新規やライト層といったファンダムの外側には音楽が届いておらず、楽曲の知名度としては「売れていない」のが実態である。
「社会的に浸透したヒット曲」にするという試みは失敗したと言わざるを得ない。
7月記事における演出への不満
インタビュー記事でアピールされていた「15人全員で作り上げた」という一体感とは裏腹に、フォーメーションやボーカルミックスにおいて「3期生の力強い歌声やダンスが、先輩メンバーの影に埋没」した作品となっていた。
15人体制のポテンシャルを活かしきれていない現状に対し、強い違和感が突きつけられているものと感じざるをえなかったわけである。
22/7_the 3rdの躍進
4月のインタビュー時点
22/7(ナナニジ)3期生独自の活動と先輩の活動が分かれていた時期を経て、3期生は「陰のある楽曲のカバー」などを担い、グループのカラーや層の厚みを支える存在として語られていた。
ミュージックビデオの再生回数による評価
22/7(ナナニジ)3期生は22/7 the 3rdプロジェクトによるセルフカバー曲を次々に作品にして発表した。MVは確実な実績を残し数多くの再生回数を刻んでいた。第三弾作品「叫ぶしかない青春」は190万回再生(8月4日現在205万回再生)という歴史的ヒットを記録し、グループの精神的支柱である楽曲「理解者」すら凌駕し、22/7全MVのベスト2にまで至った。
現在、22/7_the 3rd プロジェクトでは、第5弾曲、4番目のMV「風は吹いてるか?」を7月28日から配信した。再生回数は順調に伸び、27万回再生となっている(8月4日現在)。
22/7(ナナニジ)15人体制の「二つの道」が苦戦を強いる一方で、3期生単独プロジェクトがアイドル界隈全体で戦える強烈な武器を手にしたことにより、グループ内における「二面性」と「構造的な歪み」はより浮き彫りとなっている。
22/7 the 3rdプロジェクトのMV再生回数
第1弾、「命の続き」:17万回再生
(2025年12月18日公開)
第2弾、「未来があるから」:64万回再生
(2026年3月1日公開)
第3弾「叫ぶしかない青春」:205万回再生
(2026年6月4日公開)
第5弾、「風は吹いてるか?」:28万回再生
(2026年7月28日公開)
22/7(15人体制)のMV再生回数
16thシングル「二つの道」:9.1万回再生
(2026年4月2日公開)
22/7 『乳酸菌たち』 -Dance Practice-:2.4万回再生
(2026年7月5日公開)
ここで、15人体制(全体)と3期生単独(22/7_the 3rd)の活動における「ターゲット」「成果」「現状の課題」の違いを一度整理してみたい。両者が抱える構造的な対比は以下の通りである。

この「構造的な歪み」を最も如実に物語っているのが、具体的に数字として表れているMVの再生回数だ。15人体制の楽曲と3期生単独プロジェクトの数字を比較すると、明確な明暗と落差が浮き彫りになる。

(2026年8月5日現在)
今後の展望:分裂か、融合か
4月時点では、22/7(ナナニジ)「第三章のはじまり」として15人が交差し、歩みを揃えようとしていた。当初の目論見としては、3期生が実力をつけ先輩に匹敵する段階で15人体制へ統合し、一枚岩の22/7(ナナニジ)を作り上げるはずであったのだろう。
しかし現在、「3期生の予想以上の躍進」と「22/7(ナナニジ)15人体制における演出・スキル面の課題」の前に、グループは引き裂かれかねない正念場に立たされている。
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— 22/7(ナナブンノニジュウニ) (@227_staff) August 1, 2026
💿17th SINGLE
2026.10.21 RELEASE
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今秋リリースの17thシングルの発売日が、
2026年10月21日(水) に決定しました✨
あわせて、新アーティストビジュアルも解禁!
これまでの22/7にはない世界観を
ぜひお楽しみください🌈… pic.twitter.com/6MlXIlDWlE
次なる17thシングル(2026年10月21日発売)において、同じ轍を踏むことだけは避けなければならない。新体制では3期生が前面に出て、先輩メンバーが後ろからアシストするような構造——例えば日向坂46における「Kind Of Love」のパフォーマンスのような脱皮が求められる。
3期生の新風を融合させた「真の15人の22/7」を示せるかどうかが、グループの未来を決める大きな分岐点となる
そして11月に控える22/7(ナナニジ)「アニラ2026」において、3期生を単なるバックメンバーに留める従来の手法を繰り返すのか。直近の数ヶ月は、「経験とは、実力と魅力と業績は必ずしも一致しない」という厳しい現実を突きつけられた期間であった。次作シングルCDとアニラ2026において、その歪みを乗り越えた新たな姿が見られることを切に願う。
おわりに
17thシングルとアニラ2026は、単なる新曲発表や記念イベントにとどまらない。それは、3期生の爆発的な勢いをグループ全体の推進力へと変換し、真の「15人の22/7(ナナニジ)」へと脱皮できるかを問う決定的な試練である。
実績とポテンシャルの不均衡という歪みを乗り越え、彼女たちが提示する新たなパフォーマンスの提示を、期待と緊張感をもって見届けたい。
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