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22/7の転換点:3期生「叫ぶしかない青春」の躍進と、15人体制曲「二つの道」が直面する課題から紐解く今後

2026年7月現在、15人体制となったアイドルグループ22/7が直面している一つの『転換点』について、個人的な観測と考察をまとめたものである。あくまで私個人の視点による記録であるが、この物語の行く末を共に見守る者の一人があらわした思考と考えて頂けると幸いである。


歴史的事件:「叫ぶしかない青春」

現在、22/7 3期生「叫ぶしかない青春」が強烈な再生回数(190万回再生)を獲得している。22/7の精神的支柱と言える「理解者」も凌駕する勢いを示し、22/7の全ミュージックビデオの中でも現在ベスト2に入った(2026年7月7日現在)。

ナナニジ 3期生の前回の「未来があるから」(2026年3月1日公開)も確実に再生回数を伸ばし、上位にくいこむのは時間の問題となりつつある。

この結果は、22/7において歴史的事件と言っても過言ではないだろう。

3期生の実力は、鍛錬され、完成されたものとは言えないかもしれない。しかし、何かを目指し、探し、作り出そうとしているところに魅力が大いにある。

不安:「二つの道」

しかし、ナナニジ15人体制で公開された「二つの道」(2026年4月2日公開)である16thシングル曲は、全く伸び悩みがみられる。8万回再生となる(2026年7月7日現在)。

何度か考察し、その奥底にあるドラマは美しい一曲となっているが、私個人ととして残念でならないものは少なからずある。

それは、当時すで、「命の続き」、「未来があるから」で成功を収めていたナナニジ3期生の活躍が全く見えてこない作品となっている点にある。正直、これでは、もともとの22/7(ナナニジ)の先輩メンバーのバックダンサーとして埋もれてしまうようなものが数多くみられる点にある。

歌声

22/7(ナナニジ)「二つの道」の曲調やユニゾンを基本としていることから考えれば、そうならざるを得ないともいえるが、3期生の力強い歌声が全く埋もれているのである。それどころか、2期生の美しい歌声すら集団に埋没しているように感じるのだ。

天城サリー、河瀬詩、椎名桜月、望月りの、麻丘真央がうっすら聞こえる程度である。

22/7(ナナニジ)では、珍しいユニゾン曲、斉唱、斉奏となっているが、その中で、ボーカルアンカー、あるはリードボーカルとして安定した歌声ですらユニゾンに埋没してほとんど聞こえてこない。

ダンス・フォーメーション

サビにおける15人によるダンスは、はじめて全員が集まりつくりあげたものとなり、迫力がある。ただ、3期生は後ろに回り、ダンスのフォーメーションやカメラアングルがロングショットのため、どこで、誰が踊っているのかほとんど分からない。

22/7「二つの道」

フロントをしめるのが、先輩メンバーだけであって、3期生はほとんど全て後ろで踊っているため、なおさらどこで何をしているのか分からないMVとなっているわけである。

22/7「二つの道」

何故、このような歌声とフォーメーションにしたのだろうか。

多人数のグループ:日向坂46

22/7(ナナニジ)が現在15人体制となり、人数が多いから、埋没はやむえないという考えがあるとしたら、私はあまり納得できない。

何故なら、現22/7(ナナニジ)よりも更に多人数メンバーであった日向坂46がある。日向坂46のミュージックビデオは、多人数の活かし方として理想的な活躍・公開されたものとなっている。
例えば、7thシングル「僕なんか」(メンバー数22名)、8thシングル「月と星が踊るMidnight」(メンバー数20名)などがあげられるだろう。

かつてをおもいかえせば:「曇り空の向こうは晴れている」

22/7をみてみよう。2022年2期生が加入して14人となり、公開された「曇り空の向こうは晴れている」では、2期生の歌声とダンスが重要な役割を果たすミュージックビデオとなっていた。

加入間もない2期生の、椎名桜月、麻丘真央、望月りのはこの曲の要と呼べる台詞が与えられ、2期生の存在、その役割と重要性を示すものとなっている。

この時に与えられた望月りのの役割は、新しい22/7(ナナニジ)の顔を表すものとなり、今でもなおその魅力に多くのファンが心奪われている。

「曇り空の向こうは晴れている」にある死生観とそれを救ってくれるメッセ―ジを彼女たちは与えられたのだろう。(たぶん)

その深い哲学がをもって、この曲は高い評価を得ていたのだろう。

かつて、加入間もないメンバーを数多く採用し、作り上げたその経験がありながら、今回「二つの道」では、全くその役割を3期生に与えないのだろうか。まだ、実力不足だとスタッフは判断したのだろうか。

落胆:「22/7 LIVE「15」」

2026年4月4日「22/7 LIVE「15」」(東京国際フォーラム ホールC)は15人体制で作り上げるはじめてのライブということで、心踊らせて、会場へ向かった。参加したのは、昼公演である。どのような物語が、ここから始まるのかとワクワクした。

「22/7 LIVE「15」」

しかし、実は私はちょっとがっかりしていた。はじめの3曲、22/7の代表曲と言えるものである。

01  理解者
02 地下鉄抵抗主義
03 覚醒

2026年4月4日「22/7 LIVE「15」」

15人体制になるということで、先輩メンバーと3期生で、化学反応を起こし、「シン・22/7」とでも呼べるものを見せてくれるのかな?と期待した。そんな一ファンにすぎない私の期待は裏切られ、落胆した。そっか、先輩メンバーが主要パートを抑え、3期生はアシストするに過ぎない存在となるのか、と感じていた私である。

感動と期待:3期生の活躍

「22/7 LIVE「15」」での、後に続く3期生によるパフォーマンスには、感動を覚えたことは忘れられない。昼公演に参加していた私は会場で、「命の続き」、「あちこちに残された走り書きの意味」、「とんぼの気持ち」観たのだった。

曲の性格もあるのだろうか、観客は歓声をあげず、沈黙を守って彼女たちのパフォーマンスを見守り、曲の終わりとともに静かな拍手が送られていた。色々なアーティストのライブに参加したことはあるが、今回のような静寂した神聖なる時間を過ごしたような感動を覚えたのはじめてだった。

「22/7 LIVE「15」」3期生

夜公演は家で見、「嫌われるということ」で見せた橘茉奈、北原実咲のパフォーマンス、最後の南伊織の叫びは未だ忘れられない。

ここで得た感動によって、3期生の活躍・歌声は私の心に深く刻み込んだ。15人体制で活躍の場を見せていない彼女たちであったからこそ、なおさら、22/7_the 3rd プロジェクトによる活躍から目を離せなくなってしまった。

3期生による、次々に公開される作品を心待ちにし、定期公演Finalも楽しみだった。5月からずっと体調が回復せず苦しい日々を過ごしていたが、期待は途絶えなかった。

戸惑いと熱狂:「叫ぶしかない青春」

「叫ぶしかない青春」の音声を聞いた時には、正直とまどった。オリジナル曲が色濃く頭に残っている私には、違和感しかなかった。

しかし、ミュージックビデオを見て、3期生のパフォーマンスを見た時にはそのメッセージ性の力強さに驚き、次に目にとまったのが、ダンスシーンの浦賀ドック、多様な技で太陽光を使って効果的な作品をつくあげており、芸術性が高い作品となっていた。

はじめは個人的に熱狂していたが、熱狂は、日を追うごとに驚きに代わり始めていた。再生回数は右肩上がりに伸ばし、かつての22/7の名曲を次々と抜き始めていった。

私は、哲学的視点から「叫ぶしかない青春」が何故再生回数獲得できたのかその要因が何であったかを考察した。ただ、実際は、私の考えをはるかに超える世界で、マーケティングやアルゴリズム、音楽リスナーの存在、その他の多くの要因によりもたらされた結果でもあったのだろう。

伝統に固持するか、新風をいれるか

リリイベにて

2026年4月22日、ナナニジ全15人は、ダイバーシティ東京で16thシングル「二つの道」のリリイベを行った。その時に披露された「理解者」はどうなるか。と内心期待していたが、やはり、残念だった。はじめの8つのパートは先輩メンバーがこなしていた。曲の基軸となる西條和の言葉は天城サリーが入り、四条月卒業後あいている部分ですら、椎名桜月がこなして、3期生の活躍の場はなかった。

日向坂46

坂道グループでは、新加入したメンバーを突然センターに入れ、グループに活気と注目を何度も獲得している。特に、日向坂46をあげれば、日向坂46のデビュー曲「キュン」に小坂菜緒を採用し、11thシングル「君はハニーデュ―」に正源司陽子、16thシングル「クリフハンガー」の大野愛実などがいる。


22/7_the 3rdプロジェクトへの期待の高まり

あまりに、22/7 15人体制に新風を入れるのを躊躇すると、私は心配になってくる。いま、15人体制以上に22_the 3rdプロジェクトに気持ちが傾きつつある。3期生の活躍が先輩メンバーによって阻まれることなく十分楽しむことができるからだ。もちろん、先輩の活躍は日々確認をしているが、それ以上に3期生の活躍を意識する日々となっている。

3期生 定期公演Final

懸念

先輩メンバーの意識

22/7(ナナニジ) 3期生「叫ぶしかない青春」の成功は、あまりに大きい成功事例だと感じる。これまで、結成メンバー、2期生メンバーですらなしえなかった結果を3期生のみで表したわけである。

先輩は先輩の立場に甘んじることが難しい状況になったと言える。自分のおかれる立場や活躍を再認識し、再スタートをとることが否応なく求められる状況になっているのだろう。

今回の成功で「勝ちパターン」の獲得となるか

今回の「叫ぶしかない青春」との相乗効果によって爆発的に再生回数をあげているのが3期生の「未来があるから」ぐらいである。つまり、22/7_the 3rdプロジェクトは一プロジェクトとして成功しつつあるが22/7全体では、相乗効果による影響はほとんどないのである。

本当のライバルはすぐそこにいた

「二つの道」には次のような歌詞があった。

出会いと別れ そう何回も
人生の途中で繰り返すよ
だけど必ず ホントの友は
いつだってライバルだ


二つの道が目の前にある
未来はいつだって 右か左
君はどちらを選んでもいい
互いの夢 手にしてまた会おう

22/7「二つの道」

曲が公開された当初、「だけど必ず ホントの友は いつだってライバルだ」との言葉は、ナナニジの先輩メンバーが後輩メンバーに、語りかけている言葉のような歌詞となるものなのだろうと思っていたが、現在は残酷にも、先輩に大きく突きつける言葉となってしまっている。

「だけど必ず ホントの友は いつだってライバルだ」その言葉、ただのライバルではなく、戦慄なる存在がすぐそばに表れ、自分達のアイデンティティを再認識せざるえない状況にある。思っていないというのであれば、あまりにも危機感がなさすぎと言える。

先輩と3期生の合流と15人体制の再編

11月7日はアニラ2026が待っている。そこでは、どのような体制で、22/7は臨むのだろうか。前回の「22/7 LIVE「15」」や「二つの道」のMVのように3期生を後ろに下げ先輩主導で行われるのか、それともまた違った形へとなるのだろうか。

ここでのプランは、22/7(ナナニジ)の未来を語る上で正念場となると思う。成功すれば、合流した22/7(ナナニジ)がつくりあげられ、失敗すれば、15人体制と22/7_the 3rdプロジェクトの分裂がおおきくなっていくのではないだろうか。

まとめ:22/7の転換点に寄せて

22/7(ナナニジ)は今、15人体制への再編という歴史的転換点にある。3期生の「叫ぶしかない青春」が記録的なヒットを遂げた一方で、全体曲「二つの道」では後輩の存在が埋没する演出に強い違和感を覚える。

かつての加入時のような役割付与や、他グループに見られる多人数の活かし方が見られず、現状の演出には疑問が残る。11月のアニラ2026は、分裂か融合かを分かつ正念場である。真の「15人の22/7」の姿を期待したい。

「乳酸菌たち」Dance Practice動画に関する続編記事

記事投稿後、ファンとして長年待ち望んでいた22/7(ナナニジ)初のDance Practice動画「乳酸菌たち」が公開された。

15人体制による記念すべき一つの作品として大きな期待を寄せていたものの、実際に映像を確認した筆者が抱いたのは、期待とは裏腹の激しい困惑と失望であった。本続編記事では、この映像作品に対して一人のファンとして抱かざるを得なかった率直な違和感と、グループの現状に対する強い危機感を論じている。


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Ringo / 越川欣和|22/7の音楽哲学と世界観の言語化 記事をお読み下り有り難うございました。いただいたサポートは、クリエイターとしての活動費や勉学費用に使わせていただきます。(書籍、文具代など)どうぞ応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。