介護日記 #1 |トイレットペーパーをカラカラする人たち
子育てあるあるやと思うんやけど。
全てのお母さんは通った道であろう、戦い⋯
トイレットペーパーをカラカラ〜の、床にこんもりでビロ〜ン。
「あーーー!!またやってる〜!!」
巻き直して不格好なトイレットペーパーを何度使用したでしょうか。
好奇心だったり、手先の発達だったり、子供の成長には必要なことらしい。
……いや、必要でもペーパーはもったいない(笑)。
気を付けてはいても、目を離すとめっちゃ楽しそうにカラカラ。
「早くこのブーム終わって〜!」
と思いながら、トイレットペーパーを巻き直した日々。
子育ても終盤に差しかかり、我が家から"トイレットペーパーカラカラ族"は久しく出ていなかった。
我が家に現れることはもう無かろう。
そう思っていた。
甘かった。
今度はアルツハイマー型認知症の父である。
トイレへ行くと、
カラカラカラカラカラカラ……。
「え、めっちゃ引っ張るやん!?」
使うわけでもない。
流すわけでもない。
ただ、ほどけたトイレットペーパーを、ぐるぐると巻き直し、そっと横に⋯
使ってくれ(泣)
しかも、それだけでは終わらない。
新しいトイレットペーパーを買ってくると、とりあえず袋は開ける。
使い切ってない物があろうと全部開ける。
在庫用のクローゼット⋯いや、ちょっとオシャレに言うたけど押入。
押入には中途半端に開けられたトイレットペーパーの袋が並ぶ。
わからん……
使い切ってから次を開けてくれ(願)
そして、
とりあえず並べる。
陳列されるトイレットペーパー。
ここは売り場か。販促会場か⋯
(1個売りで〜す)
オシャレなディスプレイ的な何か……か?
(オシャレでは無いな⋯)
最初の頃はね、片付けてた。
湿気るし⋯
でも翌日には、また見事にディスプレイされている。
片付ける。
並べる。
片付ける。
並べる。
……終わらん。
私は悟りを得た。
「展示会は開催させてあげよう。」
ちょっとくらい湿気っても、尻は拭けるし。
まぁ、子供達の友達が来たりしたらビックリはするやろうけど、笑えるし…ネタになるし。
それからは父の作品(トイレットペーパー)には手を出さなくなった。(要約:放置)
子どもがトイレットペーパーをカラカラする理由は、成長。
父がカラカラする理由は⋯落ち着くのかな?
ただただ楽しいのか?
本人に理由を聞いてみても理由は無いらしいが
多分、何かしらの理由はあるのだろうと思う。
知らんけど。
でも、どっちも共通していることがある。
止めても、またやる。
注意しても、またやる。
父に直接、指摘したり「やめて」とお願いしてみたこともあったけど、本人も何故そんなことをしてるのか分からないらしく、
「情けない…」
って落ち込むんだよね。
自分が何をしてるのか、分からないらしい。
子供と違って、終わる事の見えないトイレットペーパーカラカラブーム。
子供がカラカラしてた頃は、
「このブーム早く終われ!!こんにゃろう!!」
と思っていた。
でも今思えば、あのカラカラも、いつの間にか終わっていて今では笑い話になってる。
だから父のこのカラカラも、ただの困りごとじゃなくて、いつか思い出になるのかもしれない。
いつか……っていつだよ(笑)
人生には第二の青春があるらしい。
私には、第二のトイレットペーパーブームが来た。
子育てが終わったと思ったら、まさかのアンコール。
我が家のトイレットペーパーカラカラ族は、不滅です。
追伸
こないだはトイレットペーパーを両腕に巻いてたよ。
厨二病発動した男の子みたいになってたので
「お父さんカッコイイや〜ん」
って言うときました。
なんか巻かないといけないと思ったんだって。
褒められてちょっと嬉しそうでした。
