LGBTQ+の大学生たち
1 背景
縁あって、2年前に男女共同参画に関するNPO法人の理事になったものの、LGBTQ+の勉強は後回しにしていた。何となくあまり身近な感じがしなかったことが大きいが、昨年、学生からLGBTQ+の学生サポートの相談を受け、しかも他の部署でやんわりと断わられたこともあってスイッチが入った。まずは、わかりやすそうな本を購入して、読んでいくと自分の誤解や知らなかったことばかりだったことに気づきまくりだった。
2 私の誤解や知らなかったこと
(1)人口割合
マイノリティだと思っていたが、10%弱であること。これはAB型や左利きと同じくらいで想像よりもかなり多い。それだけ、表に出ていないということ。すなわち、相当デリケートな問題であるということである。
(2)種類
LGBTQ+というだけあって、5種類と+αくらいに思っていた。しかし、「生まれた時の割り当てとしての性」、「自分の認識としての性」、「好きになる性」、「表現する性」の4つの観点の組み合わせとのこと。ここまで読んで、数学の「組み合わせ」論から2の4乗で16種類かと思ったのが、次の誤解だった。それぞれの観点がグラデーションであり、しかも、好きな性が両方とかどちらも好きにならないもあって、もう何種類とは言えないのだとやっと気づいた。
3 今回、自分がサポートしたこと
(1) 勉強会や当事者相談開催のための教室予約
当事者を保護するために、私の名前で予約した(上司の合意あり)。
(2) 展示スペースの確保
LGBTQ+の理解を広めるために作成したポスターを私の職場の前に展示した。
(3) 広報サポート
ポスター等で関心をもった当事者が、連絡をしてもらえるような案内を掲示した。
(4) その他
学内で会った時に声をかけるようにした。何か相談や提案があれば、言ってねーという気持ちだった。
4 自分が考えていること
(1) 本を読んで知識を得たら、あとは感じることが大切
どんなに知識を得ても、当事者を100%理解することはありえない。頭で理解しても、ケースによっては気持ち悪いと思ってしまうかもしれない。映画「フィラデルフィア」でもそんなシーンがあったからである。ただ、最近、映画等でLGBTQ+に気づくことが増えた。自分にそういうアンテナが立ったのだと思うし、それが必要なんじゃないかと思っている。
(2) それでも考えることは必要
先日、ある学生からこんな質問があった。「LGBTQ+の人たちの理想は、みんなオープンになることでいいのでは?」である。一見、そうかもと思った。でも、やっぱり違うなと思った。セクシュアリティは極めて私的な情報であり、「オープンにしない」という選択も、当事者の正当な意思であるからである。オープンを理想とすると、沈黙している人が「未熟」「隠している」と言われてしまう。いやー、深く考える上で、いい質問でした。
(3) 自分はどうだろうかと考える
自分のことも考えてみる。もし家族がカミングアウトしたら…。そこまで気づけているか?気づけなくても、適切な対応ができるか?学生支援という立場で外から見るだけでなく、自分に指を向けてみることも大切である。
