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【70代からでも目指せる国家資格⑪】危険物の消火方法と消火剤の種類

これまで第4類危険物の種類や性質について学んできました。

今回は、危険物火災が発生した場合の消火方法について解説します。

乙4試験では、「どの消火方法を選ぶか」「どの消火剤が適しているか」「水で消火できる危険物かどうか」といった問題がよく出題されます。

危険物の性質とあわせて理解しておきましょう。

消火の三原則

火災を消す方法には、大きく分けて3つあります。

除去消火

燃えている可燃物を取り除き、燃焼を続けられない状態にする方法です。

例えば、燃えている木材を火元から離したり、可燃物の供給を止めたりする方法がこれに当たります。

窒息消火

燃焼に必要な酸素を遮断する方法です。

泡消火剤で液面を覆ったり、砂や毛布で火元を覆ったりして空気を遮断します。

液体危険物の火災では非常に重要な消火方法です。

冷却消火

水などを使用して熱を奪い、燃焼温度を発火点以下まで下げる方法です。

一般火災では最も基本的な消火方法ですが、第4類危険物では注意が必要な場合があります。

第4類危険物の消火方法

第4類危険物は引火性液体です。

そのため、燃えている液体を飛散させるような消火方法は適していません。

特にガソリンや灯油など水に溶けない危険物では、水を勢いよくかけると液体が広がり、かえって火災が拡大するおそれがあります。

このような火災には、液面を覆って酸素を遮断できる泡消火剤や、燃焼反応を抑える粉末消火剤が適しています。

主な消火剤の特徴

試験では、それぞれの消火剤の特徴を理解しておくことが重要です。

冷却効果に優れています。

しかし、ガソリンや灯油など水より軽い危険物では、液体が水面に浮いて燃え続けるため、消火には適しません。

一方、水溶性危険物では、水による希釈が有効な場合もあります。

泡消火剤

液面を泡で覆い、酸素の供給を遮断します。

さらに、泡に含まれる水分による冷却効果もあります。

第4類危険物火災では代表的な消火剤です。

粉末消火剤

燃焼の連鎖反応を抑えて消火します。

消火速度が速く、多くの危険物施設で使用されています。

ガソリンスタンドなどでも広く採用されています。

二酸化炭素消火剤

酸素濃度を下げることで消火します。

薬剤による汚れが残らないため、電気設備などの火災にも使用されます。

試験で間違えやすいポイント

この分野では、次のような問題がよく出題されます。

  • ガソリン火災に大量の注水を行う。

  • 泡消火剤は窒息作用によって消火する。

  • 粉末消火剤は燃焼の連鎖反応を抑制する。

  • 二酸化炭素消火剤は電気火災にも使用できる。

例えば、「ガソリン火災には水が最も適している」という選択肢があれば誤りです。

ガソリンは水に浮くため、注水すると火災が広がる危険があります。

このような引っかけ問題は毎年のように出題されています。

試験で覚えるポイント

今回の重要事項は次のとおりです。

  • 消火の三原則は「除去・窒息・冷却」

  • 泡消火剤は液体火災に適している

  • 粉末消火剤は燃焼の連鎖反応を抑制する

  • ガソリン火災に大量の注水は適さない

  • 二酸化炭素消火剤は電気設備にも使用できる

おわりに

危険物火災では、火を消そうとして誤った消火方法を選ぶと、かえって火災を拡大させることがあります。

乙4試験では、それぞれの危険物の性質と消火剤の特徴を関連付けて出題されます。

消火方法を単独で暗記するのではなく、「どの危険物に、どの消火剤を使うのか」をセットで覚えるようにしましょう。

次回は、これまで学んだ内容を総復習し、乙4試験で特に出題頻度の高いポイントを整理します。


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