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【70代からでも目指せる国家資格⑫・最終回】乙4試験の総まとめ──合格するために最後に押さえるポイント

全11回にわたり、危険物取扱者乙種第4類、いわゆる「乙4」の基礎知識を学んできました。

最終回となる今回は、これまで取り上げてきた内容を整理しながら、試験本番までに何を覚え、どのように勉強すればよいのかをまとめます。

乙4は覚えることの多い試験ですが、出題されるポイントはある程度決まっています。

すべてを同じように覚えようとせず、頻出事項から確実に得点できるようにしていきましょう。

乙4試験は3科目

乙4試験は、次の3科目から出題されます。

  • 危険物に関する法令……15問

  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学……10問

  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法……10問

合計35問です。

そして重要なのが合格基準です。

3科目それぞれで60%以上正解する必要があります。

全体で6割以上取ればよいわけではありません。

例えば法令で高得点を取っても、物理・化学が60%未満なら不合格です。

苦手科目を放置しないことが、乙4対策では非常に重要です。

法令で押さえておきたいこと

法令では、消防法に基づく危険物の規制について出題されます。

特に重要なのが「指定数量」です。

代表的なものは、

  • ガソリン……200L

  • アルコール類……400L

  • 灯油・軽油……1,000L

  • 重油……2,000L

  • 第四石油類……6,000L

です。

指定数量そのものだけでなく、「指定数量の倍数」を計算する問題にも対応できるようにしておきましょう。

また、製造所・貯蔵所・取扱所、危険物取扱者の役割、貯蔵・取扱いの基準なども重要です。

物理・化学で押さえておきたいこと

物理・化学では、まず「燃焼」を理解することが基本です。

燃焼の三要素は、

可燃物・酸素供給源・点火源

です。

さらに、

  • 引火点

  • 発火点

  • 燃焼範囲(爆発範囲)

  • 完全燃焼と不完全燃焼

  • 比重・蒸気比重

  • 静電気

なども押さえておきたい項目です。

特に「引火点」と「発火点」は混同しやすいため、違いを説明できる程度まで理解しておきましょう。

第4類危険物の性質は得点源にする

乙4では、第4類危険物の性質を問う問題が重要です。

最低限、次の分類は覚えておきたいところです。

  • ガソリン……第一石油類

  • 灯油・軽油……第二石油類

  • 重油……第三石油類

  • 潤滑油……第四石油類

  • メタノール・エタノール……アルコール類

さらに、「水に溶けるか」「蒸気は空気より重いか」「引火点は高いか低いか」といった性質を組み合わせて覚えます。

物質名だけを暗記するより、

分類+指定数量+性質

をセットにすると問題に対応しやすくなります。

消火方法も必ず確認する

消火の三原則は、

除去・窒息・冷却

です。

第4類危険物の火災では、泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素消火剤などが使用されます。

特に注意したいのがガソリンなどの非水溶性危険物です。

水を直接かけると、水より軽いガソリンが水面に広がり、火災を拡大させる危険があります。

試験では、「この危険物に適した消火方法はどれか」という形でも問われます。

過去問を中心に勉強する

乙4対策では、テキストを何度も読むだけではなく、問題を解くことが重要です。

一通り基礎を学んだら、過去問や問題集に進みましょう。

問題を解くと、

「指定数量はよく聞かれる」

「この物質の分類は何度も出てくる」

「引火点と発火点を入れ替えた選択肢が多い」

といった出題パターンが見えてきます。

間違えた問題は、正解だけを見るのではなく、なぜその選択肢が間違っているのかまで確認します。

これを繰り返すことで得点力が上がっていきます。

試験直前に確認したいこと

試験直前になったら、新しい範囲に手を広げるより、これまで覚えた重要事項を確認します。

特に、

  • 指定数量

  • 第一~第四石油類の代表例

  • 引火点と発火点の違い

  • 燃焼の三要素

  • 消火の三原則

  • ガソリン・灯油・軽油の性質

  • 消火剤の使い分け

は、もう一度確認しておきたいところです。

そして、3科目すべてで60%以上必要であることを忘れず、苦手分野にも最後まで目を通しておきましょう。

乙4取得後の仕事

この連載の第1回では、乙4がセルフガソリンスタンドなどの仕事につながる資格であることを紹介しました。

資格を取得したから必ず仕事が見つかるわけではありませんが、セルフスタンドの監視業務など、乙4保有者を条件とする求人があります。

年齢だけで応募できる仕事が限られてくる中で、資格を持っていることで応募できる求人が増えることには意味があります。

試験勉強は資格を取るまでですが、その先には資格を生かした働き方があります。

シリーズを終えて

全12回にわたり、乙4試験の基礎を解説してきました。

この連載だけですべての試験対策が完結するわけではありません。最後は問題集や過去問を繰り返し解き、実際の出題形式に慣れる必要があります。

ただ、最初から問題集を開いても、用語の意味が分からなければなかなか先へ進めません。

この連載で基本を理解したうえで問題演習に進めば、問題文の意味もずっと理解しやすくなるはずです。

乙4は、きちんと勉強すれば十分に合格を狙える国家資格です。

ここまで学んだ知識を土台に、最後は問題演習を重ねて合格を目指してください。

「70代からでも目指せる国家資格──乙4講座」は、今回で完結です。


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