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神戸電鉄にある「日台同名駅」


◆はじめに

日本と台湾には現在、合計37駅の同名駅があります。
国は違えど同じ名前の駅という縁で、鉄道会社同士や駅同士が友好提携を締結するケースは数多いわけですが、その一方で存在があまり知られていない「日台同名駅」も少なくない状況です。
そこで本稿では、地元関西の鉄道会社にある、知られざる2つの「日台同名駅」に焦点を当て、軽く紹介させていただこうと思います。

◆神戸電鉄にある2つの「日台同名駅」

神戸市兵庫区の新開地駅を拠点に、同北区の有馬温泉や近郊の兵庫県三田市、同三木市、小野市を結んでいる神戸電鉄。

神戸電鉄1100形

「神鉄」の略称で知られる同社の路線には、以下の2つの「日台同名駅」が存在します。

・横山駅(兵庫県三田市 神戸電鉄三田線・公園都市線)
・大村駅(兵庫県三木市 神戸電鉄粟生線)
(注1)
(注1)大村駅は、長崎県大村市のJR大村線にも存在。

このうちの「横山駅」台湾国内に2ヶ所あり、1ヶ所桃園市大園区桃園機場捷運に、もう1ヶ所新竹県横山郷台湾鉄路公司(台鉄)内湾線にあります。
新竹と内湾を結ぶローカル支線内湾線には横山駅のほかにも「竹中駅」、「富貴駅」(注2)という2つの「日台同名駅」があり、鉄道ファン・地理ファンにとってはある意味親近感を覚える存在になっています。
一方、「大村駅」彰化県大村郷台鉄縦貫線にあり、區間車(各駅停車)のみが停車しています。
(注2)竹中駅は大分県大分市の豊肥本線に、富貴駅は愛知県知多郡武豊町の名鉄河和線・同知多新線にもあります。

内湾線のDR1000型ディーゼルカー

◆近隣の山陽電鉄は関西における日台友好の先駆者

2026年現在、神戸電鉄では2つの「日台同名駅」を活用した台湾との連携事業を行う動きはないようですが、同じ神戸には早くから台湾の鉄道会社との友好提携に乗り出していた鉄道事業者があります。

弊ブログの記事(2014年12月29日付)

神戸電鉄の始発駅である新開地駅に乗り入れている山陽電気鉄道(山陽電鉄)2014年12月22日、関西の他事業者に先駆けて当時の台湾鉄路管理局(現台湾鉄路公司)と姉妹鉄道協定を締結しました。
この協定締結の決め手となった理由の一つが、「日台同名駅」の存在です。
兵庫県姫路市山陽電鉄本線には「亀山駅」という駅がありますが、台湾でも宜蘭県頭城鎮台鉄宜蘭線「亀山駅」があるのです。
沿線に姫路城や明石海峡大橋といった観光スポットが点在し、もともと台湾人観光客の利用の多かった山陽電鉄ですが、この「亀山駅」が仲人になった形で、思いがけず台鉄との縁が生まれることになりました。

台湾鉄路公司との姉妹協定10周年を祝うヘッドマークを掲出した山陽5000系(2025年)

◆おわりに

昨今の神戸電鉄は、神戸市交通局や神姫バス、自家用車といったほかの交通機関との競合に晒され苦戦を強いられている面がありますが、地元の飲食店とタイアップした1日乗車券「おもてなしきっぷ」の発売「ウルトラマン」とのコラボ企画の実施などあの手この手で誘客を図っている様子が伺えます。
そのようななかで、約70Kmの路線網のなかに2つも「日台同名駅」があるということは、すなわちそれを生かして沿線にある有馬温泉をはじめとするスポットに台湾からの観光客を呼び込んだり、台湾との相互誘客キャンペーンを打つなどのビジネスチャンスに繋がるのではといえます。
それゆえ、隣近所の山陽電鉄に追随する形にはなりますが、神戸電鉄には「日台同名駅」の存在を生かした事業展開に乗り出してもらうことを今一度期待したいところです。

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