見出し画像

旧統一教会を貶めるため悪魔に魂を売った『月刊住職』~「脱会説得のための監禁は違法」④


旧統一教会信者が暴行、住居侵入、器物損壊で有罪判決を受けた1991年T事件(京都地裁)

(1)旧統一教会を誹謗中傷した『月刊住職』。統一教会は刑事事件で被告となったことはない!

の続き。
『月刊住職』22年9月号の悪質記事の話をもう少し続けます。それを踏まえて1991年京都地裁判決の紹介に進みましょう。

まず、全国弁連(全国霊感商法対策弁護士連絡会)の偏った情報に頼ったと思われ、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)には一切取材した形跡がない『月刊住職』2022年9月号のデマ記事に載った表の一部を再度、引用します。

『月刊住職』22年9月号「刑事民事判決から見る統一教会の脱法行為と返金条件」より

上は、「表2 統一教会や信者が刑事事件で被告となった裁判の一部」と題する表から取った平成以降の7件です。

元の表には、昭和期の8件を加えて全15件がリストアップされています。

③で書いたように、このタイトルは悪辣で、「統一教会……が刑事事件で被告となった」と読者に刷り込もうとしていますが、そんな事件(裁判)はありません。真っ赤なウソです。

示された事件は全て信者個人が起こしたもので、そのことは『月刊住職』編集部自身、よく分かっているはず。なぜなら、記事本文には、


「15件の統一教会の信者が関与した刑事事件をまとめた」

「表2をご覧の通り、刑事事件は全国で起きている。(中略)現実に統一教会の信者によって引き起こされた犯罪なのである」

『月刊住職』22年9月号pp.41-42


と書かれていて、宗教法人たる旧統一教会が刑事事件を起こしたとは書いていないからです。

にもかかわらず、表のタイトルには、しれっと「統一教会……が刑事事件で被告となった裁判」と書く。

そうやって、読者に「信者が起こした刑事事件=宗教法人の統一教会が起こした刑事事件」との印象を植え付け、「こんな教団は解散させるべきだ」と世論を誘導したわけです。全くとんでもないメディアがあったものです。

『月刊住職』には、表中のどの裁判で統一教会が刑事事件の被告席に座ったのか教えてほしいと本シリーズので書きました。

残念ながら反応はありません。今からでもいいので、是非ご教示いただきたいですね。

(2)T事件は「拉致・監禁による脱会強要」から信者を救出する過程で起きた

赤線で囲んだ「平成3年1月 暴行等(京都地裁)」とある事件(以下、被告T氏にちなんでT事件と呼ぶ)の説明には、


信者Sの父により信者Sが「身体の自由を拘束され信仰の放棄を要求されている」との話を聞いた別の信者が……

『月刊住職』22年9月号p.43


と書かれています。

ここから、この事件の背景に「拉致・監禁による脱会強要」があったことは明らかです。

信者たちの仲間(S氏)がある日突然、行方知れずとなり、拉致・監禁された。となれば、同じ信仰共同体に属する者たちが助けに行くのは自然なこと。

まして、助けに行った先で、監禁された当人が助けを求めて大声を出している。そんな場面に遭遇したら、誰だって何とかしてその部屋に入って仲間を助けたいと思うでしょう。

いや、「警察に通報するのが先だ」と言う人がいるかもしれません。それはその通りです。

実は、信者たちがS氏の監禁場所を突き止める前に、すでに警察が捜索に動いていました。

ところが、警察はせっかく監禁場所に行ったのに、助けを求めたS氏本人から話を聞こうとせず、両親から話を聞いただけで「これは監禁ではない」と勝手に判断し、撤収してしまったのです。

おそらく両親は「これは親子の話し合いだ。大事な話し合いをしているのに、統一教会の連中が来て邪魔するかもしれないから部屋から出さないようにしている」とかなんとか、警察に言ったのでしょう。私の推測ですが……。

警察は事件ではないと判断し、探している信者たちには監禁場所を教えなかったようです。そこで彼らは手分けしてS氏の居場所を探し、ついにその場所を突き止めました。

そして、その場所に行って親御さんと話していたら、S氏が助けを求める声を上げたので、信者のT氏が強行突入するかたちでS氏を救出。その際、S氏の親族の「肩を突き飛ばして後方に転倒」させてしまいました。

S氏は監禁から解放されて喜んでいました。ところが、非情にもT氏は住居侵入、器物損壊、暴行の容疑で訴えられたのです。

(3)『月刊住職』は悪魔に魂を売った。拉致・監禁による脱会の強要を「説得」と呼ぶ卑劣。恥を知れ!

このような背景があっての「暴行等」であるにもかかわらず、『月刊住職』は一方的に旧統一教会信者を悪者扱いしました。

しかし、「拉致・監禁による脱会強要」がなければ、事件が起きることはありませんでした。

『月刊住職』は、事件の背景と真相を知っていたのでしょうか? 知っていたら、記事の本文で、


信者となった者の目を覚まさせるために説得している親族に対する暴行

『月刊住職』22年9月号p.42


などと書けるはずがありません。

『月刊住職』は悪魔に魂を売ったのかと言いたい。いや、間違いなく売ったのです。降魔成道したお釈迦様とは真逆の道を行ったのが『月刊住職』です。

旧統一教会の信者を脱会させるためなら、たとえその信者が成人していても、親族が本人の意に反して力ずくで連れ去り、部屋に監禁し、外部との連絡を一切遮断して棄教を迫ってもいい――。

まさに悪魔の所業ですが、『月刊住職』はこれを容認するのですね?

拉致・監禁して脱会を強要する行為を「信者となった者の目を覚まさせるための説得」と書ける『月刊住職』編集部の神経は異常です。常軌を逸している。

『月刊住職』にお伺いしたい。

  • 「信者となった者の目を覚まさせるために説得している親族」というもっともらしい説明はどこから引っ張ってきたのですか?

  • 全国弁連の資料にそう書いてあったのを、何も考えずに鵜呑みにしただけなのでは?

この事件を裁いた京都地裁判決は、親族の行った「説得」なるものは違法だと判示したのです。

『月刊住職』はこの事実にひと言も触れていない。おそらく判決は読んでいないでしょう。デタラメな記事を書いて平然としていられるのは、そのせいです。
そもそも旧統一教会側に取材しないからこういうことになる。ハッキリ言いましょう、あなた方は情報源(全国弁連=全国霊感商法対策弁護士連絡会、霊感弁連)にだまされたのです。

(4)「反統一教会陣営がまったく触れようとしない事件」と喝破したルポライター米本和広氏

このT事件に注目したのは、旧統一教会信者に対する「拉致・監禁による脱会強要」を告発したルポライターの米本和広氏です。

米本氏の『我らの不快な隣人』(2008年、情報センター出版局)は第11章の注2(p.383)でT事件を取り上げました。そこにこう書いてあります。


教会員が有罪判決を受けた事件が実はもう1つある。山口(引用者注:全国弁連の山口広弁護士)が私を批判したコメント文で無視し、また反統一教会陣営がまったく触れようとしない91年のT事件である。

この事件は、信者を奪回しに京都のマンションに乗り込んだところ、家族・親族と揉み合いになり、その結果、信者のTが器物破損、住居侵入、暴行の罪で訴えられるという事件(判決は懲役3ヶ月、執行猶予1年)である。

Tは、監禁された信者を救出しようとやむにやまれず住居に侵入したのだと主張し、京都地裁はその主張を一部認め、……

米本和広『我らの不快な隣人』より


長くなったので今回はここまでとします。

次回の⑤でT事件の概要を改めて詳しく説明し、それ踏まえて京都地裁の判決をご紹介しましょう。

につづく