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【エッセイ】空腹と空漠──人体設計責任論

どうして太っているのにお腹が空くのだろうか?

普通に考えて、おかしくはないだろうか。

まずは余剰な脂肪を燃やしてエネルギーに変換し、それが尽きてから空腹のシグナルを出すべきではないか。

これは例えるなら、新人社員がろくに自分で調べもせず質問に来るようなものである。

「まずは自分で調べてきてくれ。話はそれからだ。」

社会人なら誰しも一度は思ったことがあるだろう。

同様に、こう思うのである。

「まずは今ある脂肪を燃やしてきてくれ。話はそれからだ」と。


にもかかわらず、人体はそうなっていない。

腹は減る。
脂肪は残る。
なんなら増える。

明らかな設計ミスである。

そもそも、こういう構造になっていること自体が問題なのだ。

つまり、私が太っているのは努力不足というより、設計段階からの欠陥と言っても過言ではない。


人類を創造した神はいったい何をしていたのだろうか。

YouTubeでも見ながら、片手間に設計していたに違いない。


しかし、その結果がこれである。

脂肪という在庫を大量に抱えながら、数時間おきに「エネルギー不足です」と警告を出してくる人体。

今ある在庫を一旦放出してから、新しく在庫を入荷すべきであろう。

どう考えても挙動がおかしい。


現代社会ならリコール案件だろう。

自動車のブレーキに構造的欠陥が見つかれば、自動車会社は商品を回収する。

設計者が責任を取る。

それが社会の常識というものだ。


では、我々の人体の構造欠陥は誰がリコールすべきなのか。

もちろん神である。

しかし、神は現状リコールを行っていない。

そのせいで、私の皮下脂肪は日に日に増していくばかりだ。

リコールがなされていれば、私は今頃、英雄ヘラクレスのような美しい肉体を手に入れていたであろう。

責任の所在は有耶無耶にされ、私は泣き寝入り、いや、食べ寝入りするしかないのである。


……さて、ここまで長々と神への不満を書いてきたが、結局なにが言いたいのかというと、

ミスドが食べたいのである。




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