夏祭りの日、私は家にいる。
夕方になると、
家の前を浴衣姿の人が歩いていく。
子どもたちの笑い声。
どこからか聞こえてくるお囃子。
「今日、お祭りだったね。」
そう思いながら、
窓の外を眺める。
しばらくすると、
家族が支度を始めた。
「行ってきます。」
その声に、
「いってらっしゃい。」
と笑って手を振る。
玄関のドアが閉まると、
部屋は急に静かになった。
昔は、
私も一緒に出かけていた。
人混みの中を歩いて、
屋台をのぞいて、
花火を見上げて。
それも楽しかった。
でも今は、
家にいる時間のほうが、
心が落ち着く。
ただ、
たくさんの人。
大きな音。
明るい灯り。
気づかないうちに、
少し疲れてしまう。
だから、
家で過ごす夜が好きだ。
冷たい麦茶を淹れて、
ソファに腰を下ろす。
窓を少し開けると、
夏の風が、
ゆっくり部屋を通り抜けていく。
遠くから聞こえる、
にぎやかな笑い声。
近くではないけれど、
ちゃんと夏は届いている。
少しすると、
遠くで花火が上がる音がした。
姿は見えなくても、
「始まったんだな。」
と分かる。
窓から入る夜風が、
カーテンをそっと揺らした。
音だけで夏を感じる夜も、
悪くない。
🌿 あわせて読みたい
自分を守るために選んでいることは、
弱さではなく、優しさなのかもしれません。
そんなことを書いた一篇です。
#夏祭り
#夏の夜
#エッセイ
#日常エッセイ
#何気ない日常
#人混みが苦手
#HSP
#繊細さん
#心を整える
#小さな幸せ
いいなと思ったら応援しよう!
貴重なご支援をいただき、心から感謝申し上げます。いただいたお気持ちは、より良い情報をお届けするための活動費や、心身を整える研究のために大切に活用させていただきます。誠心誠意発信を続けてまいります。温かい応援に、深く感謝いたします🌿🙏