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あの頃、社会に出たら「24時間戦える5時から男」になるもんだと思っていた。

「締め切り前や、ここぞという時にエナジードリンクはかかせない!」

「いやいや、もう毎日飲むのが当たり前になっちゃって」なんていう方もいらっしゃるのでは。

レッドブルやモンスター等のエナジードリンクですが、皆さんはいかがですか。私はついつい缶コーヒーを飲む派です。

商品のキャッチコピーとして「翼をさずける」「野生を解き放て!」に代表されるような抽象的な表現が多くなりましたが、昔は違いました。

1989年の新語・流行語大賞である「24時間戦えますか」は栄養ドリンク「リゲイン」のキャッチコピーです。今こんなこと言ったらかなりのブラック企業扱いになりますね。30年の間に社会の風潮が変化したんだなぁと感じます。

ということで今回は、中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた「元気・体力に関することば」で【小学生が「何それ?」って思うことば】を紹介しますね。いつもより死語多めです(笑)

まずは「モノレールねこ(加納朋子)」より

こっちは赤ん坊の夜泣きでいい加減グロッキーなんだから、せめて休日くらいは寝かせて欲しいのだが、そんなことを言ったらあの人たち死ぬんじゃなかろうかと思ってしまうくらいである。

出典「モノレールねこ」加納朋子(文春文庫)

「グロッキー」です。もとは「ボクシングで相手にやられてふらふらになること。」という意味で、そこから「疲労や酔っ払いが原因でふらふらしたりぐったりする」ときにも用いるようになりました。

この言葉を聞くと、アニメ「タイムボカン」に登場するキャラクターを思い出します。

続きまして、甲陽学院中に出題歴のある「アンマーとぼくら(有川ひろ)」より

特に、スーパーのタイムセールに行き合わせたときの火事場の馬鹿力といったら、呆気にとられるほどだ。

出典「アンマーとぼくら」有川ひろ(講談社文庫)

「火事場の馬鹿力」です。火事の際、本来ありえない力を出して重い物を持ち出したりすることから、「切迫した状況になると想像できないような力を出すこと」を意味します。子ども達には合わせて「火事場どろぼう」ということばも知ってほしい。

私は「キン肉マン」を観ていたので、キン肉マンの必殺技ともいうべき「火事場のクソ力」のほうを先にイメージしてしまいます。この力の源泉は「友情パワー」で、感動する場面満載なのですが、キャラ自体小学生には「何それ?」でしょうね。

それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第41回「元気・体力に関することば」を紹介させてください。

電池切れ

電池を使い切って機器が作動しなくなることから、転じて元気をなくすという意味で用いられる。


青息吐息(あおいきといき)

とても困ったときや苦しいときに発する元気のないため息。またそのような状態のこと。


泥のように眠る

ぐっすりと眠ること。中国の言い伝えで「泥(でい)」という虫が海に住んでいるという話がある。その「泥」は海中では元気だが、海から出ると動かなくなることから、疲れ果てて眠る様子を「泥のように眠る」と用いるようになった。

「泥酔する」の「泥」も同じ由来のことばです。


バタンキュウ

とても疲れていて布団やソファーに倒れこんでそのまま眠ってしまうこと。

これぞキングオブ死語!「昨日はグロッキーで、帰って即行バタンキュウやったわ」なんてセリフもある世代では現役です。ほのぼのして好きです。


きりきりまい

慌ただしく立ち働くこと。きりきりとは駒がグルグル回っていることで、そこから目が回るほど忙しいことを「きりきり舞い」と言うようになった。

同義語に「てんてこまい」があります。
「きりきりまい」と聞くと、ピンクレディーの「サウスポー」もしくはオレンジレンジの「キリキリマイ」。いずれにせよ頭の中で一度流れ出すとエンドレスです。


私の父はよく「ガソリン切れや!」「まずはガソリン入れやんなあかんわ」と言いながらお酒を飲んでいました。コロナで飲む機会も少なくなり、ご年配の方とご一緒することもないので聞かなくなりましたね。皆さんの周りで私の父のようなことを言う方はいらっしゃいますでしょうか。

私はたまに「チェリオ」を飲んで「ガソリン」を入れてます。「チェリオ」は毎日高校の部活帰りに仲間と飲んでいました。思い出の飲み物で元気になる日々です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

子どもたちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。

次回は「野菜の名前がつくことば」を書こうと思います。「芋ヅル式」「ゴボウ抜き」などなど…。

よろしければ前回の記事です。「手当て・薬に関することば」をどうぞ!



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