【VOL.33】近畿五芒星巡礼、聖なる守護の円環④
南宮大社|朱の楼門に映える、金山彦命と刀剣
こんにちは。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
4月18日、近畿五芒星巡り二日目に、熊野本宮大社で参拝を終え、南宮大社を訪れました。
熊野本宮大社から山を抜け、紀伊半島をぐるりと回り込むようにして北上すると、垂井の平野に出ます。
五芒星の線がぐっと立ち上がる位置にあるのが、鉱山・金属業の総本宮、南宮大社です。
南宮大社とは何か|金山彦命と美濃国一宮の歴史
南宮大社の主祭神は金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)です。
鉱山・金属業の総本宮として、金属に関わる仕事の安全や繁栄を祈る人が全国から訪れます。
金山彦命は、イザナミノミコトが火の神を産んだ際に苦しみの中で生まれた神で、鉱山、金属、刃物、鍛冶、金運を司る神様です。
刀鍛冶や金属加工業、鉱山労働者の守護神として、古くから篤く信仰されてきました。
美濃国一宮としての歴史も古く、神武天皇の御代より続く古社です。
金運アップ、商売繁盛、技術向上の御利益が知られています。
朱の楼門と職人の配色|第一印象は「技術」
無料駐車場から石段を少し上がると、まず目に入るのが朱色の楼門です。
柱と梁の塗り分けは鮮やかですが、陽を浴びた木肌の質感もわずかに残っていて、塗装だけの平板な印象になっていません。
この楼門は慶長5年(1600年)の焼失後、寛永19年(1642年)に徳川家光公により再建されたもので、美濃国一の宮としての歴史を感じます。
朱の色味が深く、陽の当たり方で微妙に濃淡が変わるのが印象的でした。
これは職人の配色の技術だと感じました。

花手水(はなちょうず)の美しさ|毎月1日と15日の特別な彩り
楼門をくぐって右手に進むと、花手水の手水舎があります。
毎月1日と15日に、季節の花々で彩られるそうです。
私たちが訪れた18日は残念ながら見られませんでしたが、写真などで見ると、淡いピンクのガーベラや紫陽花が使われることもあるようですね。
金山彦命を祀る意味|なぜ「金属の神様」なのか
金山彦命は、なぜ金属の神様として崇められるのでしょうか。
それは、古代において金属を制する者が国を制するといわれるほど、鉱山と金属加工の技術が重要だったからだそうです。
武器、農具、貨幣、すべてが金属で作られます。
金属を扱う技術は、国の力そのもので、金山彦命を祀ることは、その技術の安全と発展を祈ることであり、同時に技術者たちへの敬意でもあったとのことです。
刀剣信仰と三条宗近の太刀|金属技術の粋
南宮大社で特に注目されるのが、刀剣信仰です。
授与所に並ぶお守りは、刀剣や金物をモチーフにしたものが目を引きます。
刃文をイメージした模様が刺繍されたものや、鍔(つば)を思わせる丸い金具をあしらったストラップなど、細部の作り込みが楽しめるデザインが多く並んでいました。
宝物殿には、三条宗近(さんじょうむねちか)の太刀が奉納されています。
三条宗近は、平安時代の伝説的な刀工で、その作品は国宝級の価値を持ちます。
年に一度の公開日を狙って参拝する人もいるそうです。
4月18日
南宮大社に着いたとき、最初に感じたのは、境内の空気がわずかに重いことでした。
ここが美濃国一宮であり、全国の金属業の総本宮であるという格がもたらす、荘厳な圧のようなものでした。
本殿脇の参道には、子どもでも絵馬を書きやすいように低い机が用意されています。
七五三の時期には、ここで家内安全や子どもの成長を祈る家族が増えるそうです。
仕事運だけでなく、日常の安定も含めて守備範囲に入っている神社だと感じました。
朱の楼門と花手水、刀剣モチーフのお守りが並ぶ一方で、家族連れが絵馬を書き込む姿も自然に溶け込んでいます。
「金属の神様」という少し硬いイメージと、生活に近い祈りの距離の近さが印象的でした。
瓦塚供養
境内の一角には、「瓦塚供養」と呼ばれるスポットがあります。
古くなった瓦を供養する場所で、「ここで手を合わせたら金運が上がった」「瓦塚の前で不思議な光を見た」「参拝後に思わぬ臨時収入があった」という体験談も共有されており、金運にまつわる不思議な体験が多いようです。
境内に他の参拝者はまばらでしたが、ご祈祷をされている方もいらしたので、邪魔にならないようにタイミングをはかって参拝させていただきました。
拝殿では、祝詞と住所と氏名、生年月日、今回のルートを心の中で唱えました。

社務所にて、木札と御朱印をいただきました。
アクセスと参拝のポイント
所在地: 岐阜県不破郡垂井町宮代1734-1
最寄駅: JR東海道本線「垂井駅」から徒歩20分
駐車場: 無料駐車場あり
参拝時間: 終日自由(社務所は8:30〜16:30頃)
拝観料: 無料(御朱印・祈祷は初穂料が必要)
公式サイト: https://www.nangu-san.com/
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

まとめ
南宮大社は、金山彦命を祀る総本宮としての重さと、花手水や子ども向けの絵馬机といった柔らかい配慮が同居する場所でした。
技術を磨く職人、金属を扱う仕事に就く人、そして金運を願う人。
すべての人にとって、金山彦命の守護が届く場所でした。
五芒星の線が、一本の旅の記録としてようやく形になってきた実感がありました。
次回は、「伊弉諾神宮」について詳しくご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの旅の背中を、やさしく押せますように。
どうか良い一日をお過ごしください。
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