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北海道|バードウォッチングカフェで過ごす冬の時間

冬のバードウォッチングは、あちこち歩き回っても、なかなか鳥に出会えないことがあります。前回は、支笏湖周辺の雪景色の林をご紹介しました。冬の林でずっと耳を澄ませていると、気づけば体の芯まで冷えきってしまいます。

そんな時は、カフェの温かい飲み物が恋しくなります。もし、コーヒーを片手に、餌台にやってくる鳥たちを眺められたら、ちょっとした贅沢だと思いませんか。今回は、苫小牧にあるバードウォッチングカフェをご紹介します。

ザ・バードウォッチングカフェの位置
(地理院地図 https://maps.gsi.go.jp/ の画像を加工)

北海道道16号・支笏湖公園線を千歳I.C.から西へ。前回ご紹介した支笏湖方面へ少し走ると、左手に青い背景に白文字で「THE BIRD WATCHING CAFE」と書かれた看板が見えてきます。

ザ・バードウォッチングカフェの入口

数台分の駐車場の奥に、三角屋根のロッジ風の建物が建っています。ここが「嶋田忠ネイチャーフォトギャラリー兼ザ・バードウォッチングカフェ」です。嶋田忠さんは、カワセミ類の写真集で数々の賞を受賞し、NHKの生きもの番組にも出演されている著名な野鳥写真家です。

ザ・バードウォッチングカフェの外観

中に入ると野鳥写真が展示され、その奥にカフェスペースがあります。大きなガラス越しに、餌台へやってくる鳥たちを眺めながら、コーヒーや食事を楽しめます。カフェといえば談笑のイメージがありますが、ここでは鳥たちを驚かさないよう、静かに食事をしながら待ちます。

カフェスペースから見た餌台

遠くから、キツツキの仲間・アカゲラが飛んできました。アカゲラは広葉樹の森に暮らし、冬は木の皮の下や枯れ木に潜むカミキリムシの幼虫などを食べています。餌台の脂身が大好きで、この日も網の中の脂身を夢中でつついていました。

脂身が大好きなキツツキのアカゲラ

小さなハシブトガラも、シードの入った餌台にやってきました。人懐っこい鳥で、時には食事中の窓のすぐそばまで近づいてきます。黒いベレー帽のような姿が愛らしいですが、よく似たコガラとの識別は難しく、ハシブトガラはより低地に暮らし、少し濁った声で鳴きます。

人懐っこいハシブトガラ

続いて、ゴジュウカラがひまわりのタネを食べにやってきました。餌台では水平に止まっていますが、林の中では茶色いお尻を上にして幹に逆さまに止まることがあり、「ケツ腐れ」という不名誉な呼び名をつけられることも。北海道の個体はお腹が少し白い、亜種シロハラゴジュウカラです。

ひまわりのタネを食べるゴジュウカラ

鳥たちを眺めているうちに、食事が運ばれてきました。プレートにはチーズバーガーとフライドポテト。ハンバーガーのほか、トルティーヤのサンドイッチなども選べます。

チーズバーガーとフライドポテト

温かい飲み物のメニューも豊富で、コーヒーのほか、抹茶ラテ、ロイヤルティーラテ、チョコレートラテなどがあります。なかでもカフェラテには、シマエナガのラテアートが描かれています。

シマエナガのラテアートが描かれたカフェラテ

寒い季節は冷たいものを避けたくなりますが、ここでぜひ味わってほしいのが「シマエナガソフト」。北海道産の低温殺菌牛乳で作ったソフトクリームを丸く整え、ココアクッキーの翼やビスコッティの尾羽をつけて、かわいらしいシマエナガに仕立てています。

シマエナガソフト

カフェに置かれていた野鳥雑誌『BIRDER』によると、ここは道内でも屈指のシマエナガ観察スポットとのこと。食事をしながら、期待して待ちます。

しかし、この日は制限時間いっぱい粘っても姿を見せてくれませんでした。店員さんによると、朝には来ていたものの、ハイタカが現れて逃げてしまったそうです。白くてモフモフの姿に会えるのを楽しみにしていたので残念ですが、また次の機会に挑戦したいと思います。

ザ・バードウォッチングカフェは、カフェスペースの奥に野鳥撮影スペースもあり、カメラマンにも人気です。席数が少ないため、直接訪ねると満席のことが多いようです。ぜひ予約を入れて、暖かい室内から小鳥たちの姿をゆっくり楽しんでみてください。

営業時間や予約は下記から。

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