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『American Factory』 駐在員が直面する“文化衝突”と”正義の衝突"

ドゥドゥーン。


この音でピンと来た人もいるはず。
そう、NETFLIX

NETFLIX様 sama さま サマ 


アメリカ駐在4年目のぼくが、渡米して間もない頃に出会った一本のドキュメンタリー。それが American Factory だ。




2008年のリーマンショックでオハイオ州デイトンのGM工場が閉鎖。
数万人の失業者があふれる中、中国の大手ガラスメーカー・福耀(フーヤオ)が工場を買い取り、再建に乗り出した。

「救世主」として歓迎されたはずであったが、中国人とアメリカ人が共に働く現場は文化の違いによる衝突の連続。潜入カメラが、その緊張と混乱をリアルに描く。

あらすじ




駐在員としてアメリカで働くぼくは
全てが自分と重なり、目を逸らせなかった。


現地スタッフとの口論
意見の不一致
時には人種差別まがいの罵倒…。

数々の苦い経験をした。



英語が覚束ない、何も知らない若造が「マネージャー」という役職を引っ提げてあれこれ命令してくる。

「日本人」というだけで
給料も、待遇も、立場も全てが上。
文句を言いたくなるときもあるだろう。

作中では
故郷に家族を置いて、仕送りをするため
「必死に働く中国人」と

あれは嫌だ、これは嫌だと要望ばかりの
「家族と自分が最優先のアメリカ人」


この文化のコントラストを克明に描いている。


この文化差異はファンタジーでも何でもなくて、

どんな海外在住者も味わう、
紛れもなく目を覆いたくなるほどのリアルだ。



作品ではさらに「労働組合」を巡る
価値観の違いも浮き彫りになる。


日本やアメリカでは当たり前の労働組合が、中国では共産党の管理下。

中国労働組合について
【中国にも「工会(こうかい)」という労働組合(労働組合)は存在しますが、その組織は中国共産党の指導下にあり、労使関係の調整役としての役割が強く、従業員が主体的に団結して経営側に交渉する形式とは異なる場合があります。労働組合の結成は労働者の権利として法律で保障されていますが、実際の機能は労働者の権利保護よりも労使の安定を図ることに重点が置かれています。】

AIより


中国人の経営側にとっても
「組合=利益を削ぐ邪魔な存在」


だが工場があるのはアメリカ。
待遇改善を求めた労働者たちは
やがてストライキに突入する。


ここに「文化の衝突」だけでなく
正義の衝突」が生まれる。


日本人的な発想では
「嫌なら辞めればいい」と思いがちだが
彼らにとっては賃金が上がらないことは即「生活の破綻」を意味する。


日本の同調や集団圧力に囲まれた思考では
理解できない、彼らなりの背景がある。

当事者では無いぼくたちには、どちらが正しいなんて判断は出来ない。

文化の違いを解決する魔法なんてない。
できるのは「相手の背景を理解し、尊重しようと努めること」だけ。


日本の現状にも重なる。

形骸化した労働組合、大企業優遇の政策…。
物言わぬ労働者を良いことに彼らは上だけを見ている。


いま日本が貧しくなっている要因の一つは
ここから探れるのではないか。



American Factory


駐在員の自分にとっても
日本に住む人にとっても

「文化差の縮図」を覗き見ることができえる。


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