法務視点で読むマンガ〜契約法務編⑨〜


今回は、契約審査編の第九話です。
前回はこちら:
今回は、「契約書が複数ページにわたる場合に、実務上押さえておくべき形式面のポイント」について、見ていきたいと思います。
男性社員の方は、数ページに及ぶ契約書を前にして、「何か特別な対応は必要ですか」と疑問を持ったようです。
確かに、契約審査では条文の内容に目が向きやすく、形式面は軽視されがちです。
しかし、法務の視点では、この形式面も決して軽視できません。
複数ページの契約書では、後からページを差し替えられたり、一部が抜き取られたりするリスクをどう防ぐかが重要になります。
そのため実務では、契約書の左側を製本テープなどで綴じるか、各ページに契印を押す対応が一般的です。
これにより、すべてのページが一体の契約書であることを外形的に明確にできます。
形式を整えること自体が契約内容を有利にするわけではありません。
しかし、形式が不十分なために「本当にこの内容で合意していたのか」と争いになるのは、避けたいトラブルの典型です。
契約書は、内容と形式の両方がそろって初めて、将来の紛争時に役割を果たします。
ページ数が多い契約書ほど、最後にもう一度、実務上適切な形になっているかを確認する意識が重要と言えるでしょう。
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ここまで読んでいただいて誠にありがとうございます!少しでも皆様のお役に立つことを祈っております。