法務視点で読むマンガ〜法務あるある?編⑤〜

今回は、法務あるある?編の第五話です。
前回は「法務を担っている部門の名前」について取り上げました。
前回はこちら:
今回は、業務外ではあるものの、法務をしていると避けて通れないテーマです。
それが、「プライベートの法律相談をされる」というものです。
法務として働いていると、「ちょっと聞きたいんだけどさ」という前置きとともに、相談を受けることがあります。
内容はさまざまで、
・友人や知人とのトラブル
・個人的な契約や解約の話
・ネットで見た情報の真偽確認
など、完全に業務外のものも少なくありません。
相談してくる側に悪気はなく、「法律に詳しそうだから」「法務なら分かるでしょ」という、ある意味での信頼の表れでもあります。
ただ、ここで法務として少し悩むことになります。
会社の法務は、あくまで会社のために法律を扱う立場です。
弁護士でなければ当然トラブルに関する相談に乗ることはできませんし、弁護士であったとしても、個人の案件について、安易に判断したり、断定的な回答をしたりすることは難しいでしょう。
そのため、「あ、その相談は弁護士の先生に聞いた方がいいですね」と伝える場面も多くなります。
相談する側としては、何かしらの回答を期待していることも多いと思いますが、これは「分からない」のではなく、「立場上、答えるべきではない」という判断となります。
(もちろん、刑事事件など企業法務に関係のないことはわからないことも多いのも事実です。)
もし個人的な相談に対して助言をしてしまい、その結果、何らかのトラブルが生じた場合、責任の所在が曖昧になってしまう可能性もあります。
だからこそ、プライベートな法律相談については、
・一般論にとどめる
・断定的な表現を避ける
・必要に応じて専門家につなぐ
といった対応を、自然と意識するようになります。
法務をしていると、仕事とプライベートの境界線を引く場面が、意外と多くあります。
その線を引くこと自体も、法務の大切な役割なのかもしれません。
これもまた、法務ならではの、あるあるの一つと言えそうです。
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ここまで読んでいただいて誠にありがとうございます!少しでも皆様のお役に立つことを祈っております。