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ジャン・ユスターシュ「サンタクロースの眼は青い」

ヌーヴェルヴァーグを観てていつも思うのが、どうしてこうもツギハギ、脈絡のない作品なのに、終わってみると妙なまとまりがあるのだろう、ということだ。

「サンタクロースの眼は青い」も、やはりそうであった。

50分の短編。今日は早く寝たいが、映画を観たい気分だったので、1時間前後の映画を探した。短い映画ならなんでもいい、というわけではなかった。アマプラで色々探してたら、ユスターシュという名前が見えて、聞き覚えがあったのでこの人の映画にしようと思った。

「サンタクロースの眼は青い」を選んだのは、主演がジャン・ピエール・レオだったから。僕は「大人は判ってくれない」ではなく、先にゴダールの「男性・女性」を観てて、それで衝撃を受けたとは言わないまでもかなり共感してしまって、そこからこの俳優が気になり始めた。

真顔で、カッコつけてて、全然女にモテない役がピッタリハマるんだよな。この人相当ハンサムだと思うんだけど、フランス人からすればちょっと女々しいのかな。僕が思うセクシーなフランスの俳優というと、真っ先に「海辺のポーリーヌ」の女たらしアンリが思い浮かぶ。ああいう、ちょっと地黒でで、髪が薄く、身長が高く、ユーモアがあって常にふざけている、みたいな男性がモテるんだろ。ジャン・ピエール・レオはイケメンだけど、なんとなく堅いというか余裕のないところがあって、不器用な若い男という感じで男気が感じられないのか。身長も170センチと低めだし。

ただその真顔の演技が僕は好きで、今回の映画でも、中盤でクスッとさせられた。サンタの衣装を着て、道ゆく女性通行人と記念写真を撮りながら背中や腰を触るところ。これでニヤニヤしてたら嫌なんだけど、ジャン・ピエール・レオは終始シリアスな顔なので、そのギャップが面白くて笑っちゃう。

にしても、やはりこの時代のフランス映画を見ると、短い会話で印象を残すなあと思う。今回でいうと

「なぜ笑ってるの?」
「歩き回ってるのがおかしいから」

…文字で書くとあんまりだけど、こういうセリフが一番、外国感じるんだなあ。これなんでなんだろ、日本映画でやっても同じように感じないのはなぜなんだろう。

これはゴダールが男性・女性で使わなかった部分を、ユスターシュがもらった映画らしい。

ゴダールが撮れば全てが映画になるのか。普通の人と何が違うんだろう。逆を捉える力なのか、単純に観てきた映画、読んできた文学の量の違いか。

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