成績表には載らない「一生モノの力」って? 教育相談室だより『心呼吸』が伝える、夏休みの過ごし方
皆さん、こんにちは!鈴鹿中等教育学校 公式note担当です。
いよいよおよそ40日間の長い夏休みが始まります。 旅行や遊びの計画にワクワクしている人、部活動の練習に追われて少し気が重い人、あるいは「受験の天王山だ!」と勉強漬けの日々を送っている人。きっと、一人ひとり全く違う「それぞれの夏」を過ごすことと思います。
本校には、生徒たちの心のケアをサポートする「教育相談室」があり、そこから定期的に『心呼吸(しんこきゅう)』という通信が発行されています。
今回は、1学期末に発行された最新号の『心呼吸』から、「心のお休み」の大切さと、これからの時代を生き抜くためのキーワード「非認知能力」についてのお話をお届けします。
生徒の皆さんはもちろん、保護者の方にとってもハッとさせられる内容ですので、ぜひ“深呼吸”しながら読んでみてくださいね。
## 頑張りすぎも、だらだらもツラい? もやもやしたら「人を頼ろう」
夏休みは時間がたっぷりある分、ペース配分がとても難しい期間です。 『心呼吸』では、まずは「心と体のお休み」について、こんなふうに呼びかけています。
人それぞれ事情は違いますが、「ちょっと一休み」の時間もぜひ設けてほしいと思います。体の休息はもちろん、気持ちも休めてあげないと、2学期以降が苦しくなってしまいますからね。
頑張りすぎてもしんどいし、かといって、だらだら過ごしてそんな自分を責めてしまってもよくない。このバランスの取り方って、本当に難しいですよね。「なんだか分からないけど、もやもやするな」という時は、一人で考えていても埒が明かないものです。そんな時は、人を頼りましょう。
夏休み中も、学校にはカウンセラーの先生方が来てくれています。 「悩みというほどでもないけど、誰かに聞いてほしい」「勉強や部活のプレッシャーでしんどい」……そんな時は一人で抱え込まず、直接相談室に来たり、担任の先生を通じて申し込んだりしてみてくださいね。学校は、いつでも皆さんの味方です。
## 通知表には書かれない「非認知能力」って知っていますか?
さて、今回の『心呼吸』のメインテーマは「非認知能力」です。 教育やビジネスの現場でもよく耳にするようになった言葉ですが、一体どんな力なのでしょうか?
勉強ができることはとても大切です!しかし、それだけではうまくいかないこともあります。テストの点数や成績の評価だけでは測れない力があり、それを「非認知能力」といいます。
【非認知能力の例】 * 嫌なことがあっても立ち直る力 * 失敗してもあきらめない力 * 人と協力する力、コミュニケーションをとる力 * 自分で考えて行動する力 * 好きなことや楽しいことができる力 …など
これらの力は、通知表に「5」や「A」といった数字で書かれることはありません。 しかし、将来の人間関係や仕事において良い結果をもたらし、生きていくうえでの「しあわせ」に直結する、まさに「人間力」そのものです。
## つらい時期=「非認知能力」が育っている真っ最中!
面白いのは、この非認知能力は「順風満帆な時」よりも、「壁にぶつかった時」にこそ鍛えられるという点です。
例えば、部活動などのスポーツ。練習を続ける忍耐力がなければ技術は伸びませんし、試合に負けた時に気持ちを切り替えて立ち直る力が必要です。最初は苦手なことでもコツコツ続けられる人は、後から大きく成長します。
今、つらい時期を乗り越えようとしている人がいたら、まさに『非認知能力を育てている真っ最中』なんですね!GOOD!👍
こんな風に捉え直してみると、勉強で行き詰まっている時間も、部活でレギュラーになれずに悩んでいる時間も、決して無駄ではないことが分かります。
そして忘れてはいけないのが、非認知能力が土台としてしっかり育ってこそ、認知能力(学力など)も最大限に活かせるということです。 「勉強(認知能力)」はただ詰め込むだけでは機能しません。「学びに向かう力(意欲・向上心・柔軟性)」という非認知能力のエンジンがあってこそ、本当の学力へと繋がります。
## おわりに:人と比べず、自分を認める夏に
スポーツや日々の生活の中で育つ非認知能力の代表格に「自己肯定感」があります。 自己肯定感を高めるコツは、「他人と比べず、自分ができたことを自分で認めてあげること」だと『心呼吸』は伝えています。
この夏休み。 偏差値やテストの点数といった「数値化できる力」を伸ばすことももちろん大切ですが、同時に「数値化できない力(非認知能力)」を育むチャンスでもあります。
じっくり自分と向き合ってみる。 家族や友達、多様な他者とつながってみる。 好きなことに夢中になってみる。
40日後、皆さんが少しだけたくましく、そしてしなやかな心を持って2学期を迎えられるよう、先生たちも応援しています。 どうか、心に「深呼吸」の余白を持ちながら、充実した夏休みをお過ごしくださいね!
