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【Wi-Fi入門 第5回】共有フォルダ(NAS)の接続設定——会社のファイルサーバーにつなぐ

Wi-Fiまるわかりシリーズ 5 / 10

「昨日まで開けていた共有フォルダが今日は見えない」——朝イチにこんな状況になると、仕事の出鼻をくじかれますよね。

実は多くの場合、ファイルサーバーそのものは壊れておらず、PCとサーバーのつなぎ方に少しズレが生じているだけです。

この回では、会社でよく使われるNAS(読み方:ナス)と呼ばれる共有ファイル機器へのアクセス方法を、ゼロから丁寧に解説します。
手順どおりに進めれば、IT担当者を呼ばなくても自分でつなぎ直せるようになります。

▼前回の記事はこちら


この記事でわかること

  • NAS(共有ファイルサーバー)がどんな役割を持つ機器なのか

  • WindowsとMacそれぞれからNASに接続する具体的な手順

  • 「フォルダが見えない」ときに最初に確認すべきポイント

  • 再起動しても切れないネットワークドライブの設定方法


NASとは何か——「みんなで使うUSBメモリ」

NAS(Network Attached Storage:ネットワーク接続ストレージ)とは、ネットワーク上に置かれた共用の保存場所です。USBメモリを一人で使うようなイメージで、NASはLAN(ローカルエリアネットワーク、つまり社内ネットワーク)に接続して複数人が同時にアクセスできる点が大きな違いです。

会社ではこんな使われ方が一般的です。

  • 見積書・契約書などの重要ファイルを全員で共有する

  • バックアップ先として自動でデータを書き込む

  • 部署ごとにアクセス権を設定し、見せたくないフォルダを隠す

NASが正常に動いているときは、Windowsであれば「エクスプローラー(ファイルを表示・管理するアプリ)」の左側に「ネットワーク」や「Z:ドライブ」のように表示されます。Macなら「Finder(ファイルを管理するアプリ)」のサイドバーに表示されます。
デスクトップに「共有フォルダ」として表示されていることも多いです。

NASへ接続するために必要な情報は次の3つです。このメモを手元に用意してから作業を進めましょう。

  • IPアドレス(NASに割り当てられた番号、例:192.168.1.10)

  • ユーザー名(NASへのログイン名)

  • パスワード(ログイン用)

IPアドレスがわからない場合は、すでに接続できている別のPCのエクスプローラーでNASのアイコンを右クリック→「プロパティ」で確認できます。

一般的なネットワークの構成図

Windowsからの接続手順

接続方法は2種類あります。「毎回手動でつなぐ方法」と「再起動しても自動でつながるネットワークドライブの設定」です。日常業務には後者がおすすめです。

ネットワークドライブとして登録する手順(Windows)

  1. エクスプローラーを開く

  2. 左側の「PC」を右クリック→「ネットワークドライブの割り当て」を選ぶ

  3. ドライブ文字(例:Z:)を選ぶ

  4. フォルダー欄に "¥¥192.168.1.10¥共有フォルダ名" の形式で入力する

  5. 「ログオン時に再接続する」にチェックを入れる

  6. 「完了」をクリック→ユーザー名・パスワードを入力する

[ ¥ ] は英字キーボードだとバックスラッシュ [ \ ] キーで入力します。

入力後、エクスプローラーの「PC」を開くと新しいドライブ(Z:など)が表示されていれば成功です。


Macからの接続手順

Finderからサーバーに接続する手順(Mac)

  1. Finderを前面に表示する

  2. 画面上部のメニュー「移動」→「サーバーへ接続」を選ぶ(ショートカット:Command+K)

  3. 「サーバーアドレス」欄に smb://192.168.1.10/共有フォルダ名 と入力する

  4. 「接続」をクリック→ユーザー名・パスワードを入力する

  5. 「このパスワードをキーチェーンに保存」にチェックを入れると次回から自動入力される

smb(Server Message Block)は、Windowsのファイル共有に使われる通信の「言葉」(プロトコル)です。MacもこのsmbでWindowsのNASと接続することができます。

接続後、Finderのサイドバー「場所」の下に接続したフォルダが表示されます。再起動後も自動接続したい場合は「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」に、接続済みのフォルダをドラッグして追加します。

Win / Mac ネットワークドライブへの接続画面(イメージ)

「見えない・開けない」ときの確認ポイント

NASへのアクセスが急にできなくなる理由はほとんど3つに絞られます。

① 同じネットワークに接続しているか

在宅勤務中や出張先など、社外ネットワークに接続している場合、社内のNASには届きません。VPN(会社のネットワークに安全につなぐための仕組み)が必要です。VPNが有効になっているか確認しましょう。

② NAS本体が起動しているか

NASの電源ランプを確認します。ランプが消えている・点滅しているなど、通常と異なる状態のときは電源を入れ直してから数分待って再接続を試みます。

③ IPアドレスが変わっていないか

NASのIPアドレスが「固定」ではなく「自動」設定になっている場合、ルーターの再起動などをきっかけにIPアドレスが変わることがあります。NASの管理画面にアクセスして、IPアドレスを「固定(静的)」に設定しておくと今後のトラブルを防げます。NAS管理画面のURLはメーカー・機種によって異なりますが、多くは http://192.168.1.10/ のようにブラウザのアドレス欄にIPアドレスを直接入力してアクセスします。


まとめ:第5回のポイント

  • NASは「ネットワーク上のみんなの共有USBメモリ」。
    接続にはIPアドレス・ユーザー名・パスワードの3点が必要

  • Windowsは「ネットワークドライブの割り当て」、
    Macは「サーバーへ接続(smb://)」で接続できる

  • 見えない・開けないときは「同じネットワークか」「NASの電源か」
    「IPアドレスが変わっていないか」の3点を順番に確認する

次回(第6回)は、ネットワーク越しに使うもう一つの定番機器——プリンターの接続設定を解説します。有線でも無線でも対応できる手順をお伝えします。


Wi-Fiの設定や社内ネットワークでお困りのことがあれば、みよし屋までお気軽にご相談ください。


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