実は使える!意外と知られていない在宅介護サービス
在宅介護サービスはとても種類が多く、要介護度によって利用できる内容も異なるため
「どんな支援を受けられるのか分からない」
「何を相談すればいいか迷う」
そんな声をよく聞きます。
「在宅介護サービス」とは、在宅支援サービスや介護サービスなど、自宅で受けられるさまざまなサポートをまとめた呼び方です。
✔️ 在宅支援サービス
主に自宅で生活を支援する介護関連サービスの集合体です。
要介護認定を受けていなくても利用できる場合があります。
✔️ 介護サービス
介護保険のもと、在宅・施設の両方で提供される介護全般のサービス。
介護サービスを受けるには、原則として介護認定を受けることが必須です。
これは、介護保険制度に基づき、要介護認定を得ることで公的な支援やサービスが利用できるためです。
もちろん、ケアマネージャーに相談するのが一番早い方法ですが、
気をつかって聞きにくかったり、関係がまだ浅くて話しづらい場合も少なくありません。
また、自分がどんなことで困っていて、どんな支援があると助かるのかを
自分の言葉で上手く説明できない場合もあります。
特に、高齢で認知機能が低下している場合には、本人が状況を伝えることが難しいものです。
以前の記事では、AIを使って「住んでいる地域で、要介護ごとに利用できる介護サービスを調べる方法」を紹介しました。
そこで今回はその実践編として、AIで関東地方の最新情報をもとにまとめた「意外と知られていない在宅介護サービス一覧」をご紹介します。
地域によっては未導入のケースもありますが、「こんな支援もあるんだ」と知っておくだけでも選択肢が広がります。
気になるサービスがあれば、ぜひこの情報をもとに
ケアマネージャーや地域包括支援センターへ相談してみてください。
また、訪問薬局サービスを利用してみた感想を、こちらの記事で詳しく書いていますので、よろしければご覧ください!
🔶見守り配食サービス(安否確認つき)
お弁当の配達時に安否確認も行う安心サービス。
🔷どんなサービス?
配食スタッフが昼・夕の食事を手渡しで届ける際に声かけ確認を行い、
様子がおかしい場合は家族や行政に連絡してくれる仕組みです。
「食事+安否確認」がセットになった実用的な在宅支援です。
⭕利用条件
要介護認定者・一人暮らし・高齢世帯など
区や社協と提携した民間配食サービスを利用
💡ポイント
毎日の見守りで、孤独死や体調異変の早期発見に役立つ。
民間業者(ワタミの宅食・まごころ弁当等)と区の見守り協定により安心。
デイを休んだ日や家族が不在のときの「昼・夕の目」として機能。
栄養管理と見守りを同時にカバーできる“二重効果”が魅力。
🔶買い物代行サービス(訪問介護・生活援助枠)
買い物に行くのが難しい方を対象に、生活必需品の取得をヘルパーが自宅代行/同行するサービスです。
🔷どんなサービス?
訪問介護の「生活援助」メニューの一つとして、
必要な食品・日用品・薬などの買い物をヘルパーが代行・受取して自宅へ届ける
または、本人と一緒に店へ行き、会計・袋詰めなどを支援する「買い物同行」も可
通院・買い物外出が難しい方の“生活動線”を補う支援です。
⭕利用条件
要支援または要介護1〜5の認定を受けており、日常生活において買い物等で困難がある方
ケアマネージャーと相談の上、ケアプランに「買い物代行/同行」を組み込むこと
代行購入品は「本人の生活必需品」であること(嗜好品・家族分は対象外)
💡ポイント
買い物・外出の負担を軽減し、自宅で暮らし続けるための支えとなる。
同じヘルパーが来ることで、顔なじみ・安心感が生まれやすい。
ケアプランに明記されていると、料金・回数も明確に設計できる。
買い物同行を選べば、本人の「歩く・選ぶ」機能維持にもつながる。
⚠️注意点
・この「買い物代行サービス」は、介護保険の訪問介護(生活援助)に含まれる正式な介護サービスです。
・利用には 要支援または要介護認定 が必要で、ケアマネージャーのケアプランに記載されていることが条件になります。
・代行できるのは 本人の生活必需品のみ(家族分や嗜好品は対象外)です。
・一方で、要介護認定がない方でも、社協・生協・シルバー人材センターなどの 地域や民間による買い物支援(自費・在宅支援サービス) を利用することができます。
🔶居宅療養管理指導(管理栄養士)
嚥下・低栄養・食欲不振に。家の台所環境に合わせて食形態を調整。
病院では教えてもらえない「家庭レベルの食の工夫」が学べる。
🔷どんなサービス?
管理栄養士がご自宅を訪問します。
食事内容や栄養バランスのチェック
嚥下(飲み込み)に合わせた食形態の工夫(刻み食・とろみ食など)
台所の環境や調理方法のアドバイス
栄養状態(体重・血圧・たんぱく質量など)の確認を行います。
⭕利用条件
このサービスは、医療保険または介護保険のどちらを使うかによって条件が変わります。
要介護1〜5の認定を受けている方
主治医の指示書(栄養管理が必要との判断)があること
💡ポイント
「栄養不足」や「食欲低下」「飲み込みにくさ」に対応できる。
台所を見て、実際の環境に合わせて提案してくれるのが強み。
栄養改善で体力アップ→転倒予防・免疫向上にもつながる。
🔶歯科医師・歯科衛生士の訪問診療
口腔ケア・入れ歯調整・誤嚥予防。肺炎予防にも有効。
口腔ケアで感染症予防・食欲回復・発音の改善まで期待できる。
🔷どんなサービス?
歯科医師や歯科衛生士がご自宅を訪問します。
入れ歯の調整
口腔ケア(ブラッシング・洗浄・舌清掃)
口の中の乾燥・痛みの改善
嚥下(飲み込み)訓練を行います。
⭕利用条件
このサービスは、医療保険または介護保険のどちらを使うかによって条件が変わります。
要介護1〜5の認定を受けている方
主治医または歯科医の訪問指示
💡ポイント
誤嚥性肺炎の予防に非常に効果的。
デイサービスの「口腔機能向上加算」と組み合わせるとより効果が高い。
嚥下機能が下がっている人・食べるとむせる人におすすめ。
⚠️注意点
通院が極めて困難な方(高齢・寝たきり・障害・移動手段がない等)であれば、 “通院できないため歯科医院が来訪する”という条件を満たせば、訪問歯科診療を医療保険(健康保険)で受けられる場合があります。
⚠️ ただし、要介護認定が必要となる場合もある「居宅療養管理指導(歯科)」というサービス枠では、介護保険が使われるケースがあります。
こちらは 要介護認定者(居宅要介護者) が対象として定義されており、介護保険の制度に則っています。
つまり、同じ「訪問歯科」でも
① 医療保険としての「訪問歯科診療・口腔ケア」は 要介護認定不要(通院困難が主な条件)
② 介護保険としての「居宅療養管理指導(歯科)」 は要介護認定が前提
という二つのルートがあるため、誤解しやすい点です。
🔶訪問マッサージ(医療保険)
医師の同意書で在宅マッサージ可。
拘縮予防・痛み軽減・血行促進で、生活動作の維持や睡眠改善に効果大。
※介護保険を使わず医療保険で併用できる。
🔷どんなサービス?
国家資格を持つマッサージ師がご自宅を訪問します。
血流改善・関節可動域訓練
筋緊張やむくみの緩和
麻痺・拘縮の維持改善
寝たきり・リハビリ後の筋肉ケア
を行います。
⭕利用条件
このサービスは、医療保険または介護保険のどちらを使うかによって条件が変わります。
歩行困難や寝たきりなどで通院が難しい方
医師の「同意書」があること(病名と施術理由を明記)
介護保険ではなく医療保険(健康保険)を使用
💡ポイント
介護保険の枠を使わずに並行利用できる(要介護者の隠れ人気メニュー)
費用は1〜3割負担(1回400〜600円程度が多い)
リハビリと違って「気持ちよく・継続しやすい」
🔶夜間対応型訪問介護
夜間のみ来てくれるヘルパー。排泄・転倒対応などピンポイント支援。
🔷どんなサービス?
夜間(おおむね18時〜翌8時)の時間帯に、ヘルパーがご自宅を訪問します。
トイレや排泄介助
体位変換・寝返りのサポート
水分補給・服薬確認
転倒・異常時の緊急対応
などを行うサービスです。
「夜中にトイレに行くのが不安」「一人だと転倒が心配」という方に適しています。
⭕利用条件
要介護1〜5の認定を受けている方
夜間に一人で過ごすことが多く、排泄・見守りが必要な人
ケアマネを通して事業所と契約(区内に複数あり)
💡ポイント
夜間のみの訪問が可能で、家族の夜間負担を軽減。
日中の訪問介護と併用できる。
緊急コールと連携する「通報型」もあり、転倒時にボタン1つで呼び出し可能。
夜間の安心確保に特化した“ピンポイント介護”。
🔶定期巡回・随時対応型訪問介護看護
24時間365日対応。ボタン1つで夜間も訪問できる。独居・重度向け。
🔷どんなサービス?
「訪問介護+訪問看護+緊急コール」をセットにした24時間定額サービス。
日中・夜間を問わず、必要な時に介護職員や看護師が訪問します。
1日複数回の短時間訪問(排泄・服薬・見守りなど)
緊急時はコールセンター経由で即訪問
医療処置が必要な場合は看護師が対応
⭕利用条件
要介護1〜5の認定を受けている方
在宅で生活を継続したい独居・重度の方
医療的ケア(服薬・点滴管理など)がある人にも対応
💡ポイント
24時間365日対応の“安心サポート”。
定額制で、夜間・早朝の駆けつけも追加費用なし。
医療・介護両方に対応し、「病院の代わりに家で暮らす」仕組み。
🔶GPS端末助成
徘徊リスクのある高齢者や認知症の方のために、GPS機器の初期費用や利用料を自治体が助成する制度。
🔷どんなサービス?
外出時に高齢者の現在地を家族がスマホ等で確認できるGPS端末を導入する際、
自治体が初期費用や利用料の一部を助成してくれる制度です。
例えば、東京都品川区では、指定3機種の初期登録料+月額利用料の一部(上限650円)を助成。
助成決定通知後に契約することが条件(事前契約は対象外)。
手続き・相談は、在宅介護支援センターまたは区高齢福祉課で行います。
⭕利用条件(例:品川区の場合)
品川区在住の65歳以上
認知症または徘徊のおそれがあると判断された方
家族や支援者が申請し、端末を実際に携帯できること
位置確認後に家族が迎えに行ける体制があること
💡ポイント
スマホがなくても使える小型GPSで、充電して持ち歩くだけ。
家族が専用アプリで位置を確認でき、発見の遅れを防止。
区によって対象機種・助成額が異なるため、事前確認が必須。
✔️導入地域(関東圏の例)
⚠️導入されていない自治体もあるため、まずはお住まいの自治体で制度の有無を確認してください。
🔸東京都
・品川区:指定3機種/初期費用+月額上限650円助成。
・中央区:認知症による徘徊リスク者の申込金・利用料助成。
・町田市:GPS端末を貸与、月額利用料の一部助成。
・西東京市:端末貸与・賠償保険付き、居場所確認可能。
🔸神奈川県
・横須賀市:導入費上限1万円、月額上限1,000円助成。
・横浜市:見守り・安否確認機器(GPS等)の取得費助成(令和7年度も継続)。
🔸千葉県
・松戸市:小学生向け安全対策として、GPS端末購入時に上限1万円補助。
・習志野市:60歳以上・認知症リスク者に対し、利用料助成を実施。
🔸埼玉県
・各自治体:2025年度から条件を満たす場合、GPS見守り端末導入費の1/3を助成(地域単位での展開)。
🔶 介護サービスは“知っているかどうか”が大きな差に
介護保険のサービスは、「申請しているかどうか」ではなく“知っているかどうか”で支援の幅が大きく変わる仕組みです。
要介護認定を受けていても、ケアマネージャーが提案してくれる範囲だけでは全ての選択肢を知るのは難しいもの。
今回紹介したような 「意外と知られていない在宅介護サービス一覧」を知っておくことで、ご本人や家族の安心度・生活の快適さがぐっと変わります。
特に最近は
医療と介護の連携(定期巡回・訪問診療・訪問薬局)
ICTを活用した見守り(GPS・配食・センサー)
自立支援を意識した生活援助(買い物・調理・栄養サポート)
といった“組み合わせ型の支援”が増えてきています。
また、訪問マッサージのように、介護認定を受けていなくても 医療保険で利用できる在宅支援サービス もあります。
「介護保険が使えないから無理」と諦めずに、医療保険や自治体の独自制度を活用することで、在宅生活をより快適に維持する方法が見つかるケースも多いです。
制度は毎年少しずつ更新されており、「去年はなかったけど、今年から使えるようになった」というケースも珍しくありません。
もし気になるサービスがあれば
⭕ 担当ケアマネージャー
⭕ 地域包括支援センター
⭕ 区市町村の高齢福祉課
などに相談し「こういうサービスは使えますか?」と一言聞いてみてください。
それだけで、支援の選択肢が大きく広がり、介護する人・される人の暮らしが少し楽になるきっかけになります。
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