もうすぐ大晦日。今年の年越しそばには何をのせる?
こんにちは、とらねこです!
今年も残すところ、あとほんのわずかですね。窓の外を眺めると、冷たい風に街の灯りがキラキラと震えていて、なんだか私の心まで「きゅん」と細くなってしまいそうです。
皆さまは、もう年越しの準備は進んでいますか? 私はというと……お恥ずかしい話、お掃除も中途半端で、カレンダーの数字に追いかけられているような、そんな落ち着かない毎日を過ごしています。「しっかりしなきゃ」って思うんですけど、ついつい温かいお茶を淹れて、ぼーっとしてしまうんですよね。
今日は、そんな私が毎年、震える手で準備する「年越しそば」について、少しだけお話しさせてください。
私がそばに込める、ちょっとした「わがまま」

「どうして年末におそばを食べるの?」
そんなの、皆さまのほうがよくご存知ですよね。長く細いから「長寿」を願うとか、切れやすいから「厄を断ち切る」とか……。本を開けば書いてあるようなことばかりで、私がわざわざお話しするのも、なんだかおこがましい気がしてしまいます。
でも、私はいつも、自分勝手な理由でそばをすすっているんです。
実は私、とっても欲張りで、それでいてとっても怖がりなんです。一年間、精一杯歩いてきたつもりでも、振り返ると「ああ、あんなこと言わなきゃよかった」「あの時、もっと優しくできたのに」って、後悔の粒がポロポロとこぼれ落ちてしまうんです。
そんな時、私はおそばの「切れやすさ」に、こっそり甘えています。
「金銀細工師が、飛び散った金粉を集めるのにそば粉の団子を使った」というお話がありますよね。私はそれを聞くたびに、自分の心のなかに散らばった「小さな幸せの欠片」を、おそばで一生懸命集めているような気持ちになるんです。
失敗ばかりの毎日だったけれど、その中にもキラリと光る瞬間はあったはず。それを全部、おそばにギュッと吸い込ませて、自分の中に取り込みたい。そんな、ちょっと卑屈で、でも必死な願いを込めて食べています。
「細く、長く」への、私なりの抵抗

よく言われる「細く長く生きる」という言葉。
立派な言葉だなぁと思う反面、私は少しだけ怖くなってしまいます。だって、細いまま長く続くなんて、なんだか途中でポキンと折れてしまいそうで……。私はそんなに強くありません。
だから私は、年越しそばを食べる時、勝手にこんなふうに解釈しています。
「細くてもいい。でも、誰かと繋がっていたい」
おそばって、一本だけだと頼りないけれど、器の中でたくさん重なり合っていますよね。私も、一人では細くて頼りない存在です。ブログを書いていても、「こんな文章、誰が読んでくれるんだろう」って不安で胸がいっぱいになる夜もあります。
でも、こうして読んでくださる皆さまがいて、温かいコメントをいただけると、私の細い糸が、皆さまの糸と絡まり合って、少しだけ丈夫な「束」になれるような気がするんです。
私にとっての年越しそばは、長寿を願うためだけのものではなく、「今年も誰かと繋がっていられた」という感謝を確認するための、儀式のようなものなのかもしれません。
具材に隠した、私の小さな「おまじない」

皆さまは、おそばに何をのせますか?
海老天ですか? それとも、シンプルにお葱だけ?
私はいつも、その時の自分に一番足りないものを「おまじない」としてトッピングしています。
自信がなくて、背中を丸めてばかりいた年は、真っ直ぐに伸びた海老天を。「シャキッと前を向きなさい」って、自分に言い聞かせるように。
心がトゲトゲしてしまった年は、ふわふわのお揚げを。「もっと柔らかい心を持ちなさい」って、自分をなだめるように。
今年は……そうですね。私は、たっぷりの「とろろ」をのせようかな、なんて思っています。
どんなにバラバラになりそうな心も、粘り強く、ひとつに繋ぎ止めておけるように。
……なんて、格好いいことを言ってみましたが、本当はただ、とろろの優しい味が好きなだけかもしれません。私って、いつもこうやって後付けで理由を探してしまう、格好悪い人間なんです。ごめんなさい。
最後に、皆さまと一緒に

除夜の鐘が鳴り響く頃、皆さまもきっと、大切な方と、あるいは静かな自分自身と向き合いながら、おそばを召し上がるのでしょうね。
おそばを啜る音は、今年一年という物語の「句読点」のようなものだと、私は思います。
嫌なことがあった方も、涙が止まらなかった夜がある方も、そのおそばを噛み切る瞬間に、すべての悲しみが「ぷつん」と切れて、新しい真っ白なページがめくられますように。
私は、皆さまの優しさに支えられて、今年もこうして筆を置く(あ、キーボードを叩く、ですね)ことができます。
「とらねこのお話、なんだか変だなぁ」って笑われてしまうかもしれませんが、そんな皆さまの笑顔こそが、私にとっての最高のご馳走です。
来年も、私の細い糸が、どこかで皆さまと繋がっていられますように。
自信のない私ですが、皆さまのそばに、そっと寄り添っていられたら、それ以上に幸せなことはありません。
皆さま、どうか温かくして、美味しいおそばを召し上がってくださいね。
よいお年をお迎えください。
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