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アルツハイマー病における、概日リズムと睡眠リズムの機能障害

📖 文献情報 と 抄録和訳

アルツハイマー病の初期段階における概日リズムと睡眠リズムの機能障害

📕Rigat, Ludovica, et al. "Dysfunction of circadian and sleep rhythms in the early stages of Alzheimer's disease." Acta Physiologica (2023): e13970. https://doi.org/10.1111/apha.13970
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[レビュー概要] 概日リズムや睡眠リズムの障害は、多くの神経変性疾患の初期の特徴である。アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)は、認知障害や精神障害をもたらす進行性の神経変性疾患である。睡眠と概日リズムの機能不全がADの病因に関与しているのか、あるいはADの結果なのかは不明な点が多いが、これらの病態が複雑な自己強化的双方向関係に関与しているという証拠がある。最近の研究によると、概日時計の調節異常はすでにADの無症候期に生じており、神経変性を促進する可能性がある。したがって、前臨床ADにおいて睡眠と概日リズムを回復させることは、疾患の進行を遅らせるための早期介入の機会となる可能性がある。

■ アルツハイマー病の病理
・正常な健康な脳(左)と比較して、ADは脳の萎縮(上)、神経細胞の変性、細胞外アミロイドβ(Aβ)斑の凝集・蓄積、細胞内タウ神経原線維変化(右)を特徴とする。

■ 「ツァイトゲーバー」に制御される概日リズム
・内因性の概日リズムは、「ツァイトゲーバー」と呼ばれる外部刺激によって制御される。
・最も重要な刺激は光であり、視覚的、食事的、運動的、社会的な合図などの他の刺激とともに概日時計を同期させ、生理と行動を環境サイクルに合わせて時間的に調整する。
・細胞レベルでは、概日リズムは、転写活性化因子(BMAL1、CLOCK、ROR)と抑制因子(PER1/2、CRY、REV-ERB)を発現する時計遺伝子による分子振動子によって生成される。

■ AD初期の病態生理学的事象
・概日リズムの乱れは、時計遺伝子の調節異常、DNAメチル化異常、SCNの変性とそれに伴うメラトニン放出の変化、Aβ斑や神経原線維もつれの形成、神経炎症と関連している。

🌱 So What?:何が面白いと感じたか?

人間にとって、大事なものは何ですか?

そう問われたならば、3本の指の中に「リズム」と答えると思う。
言い換えれば、習慣リズム、ともいえる。
そのリズムがあるからこそ、大変な労力が無意識に隠蔽されるし、大変が「当たり前」に変化する。

そのリズムが、神経変性を引き起こす仕組みがあるという。
僕たちにできることは、「ツァイトゲーバー」の種類や特徴を知ること。
知った上で、患者の概日リズムを最適化させるような「ツァイトゲーバー」を用意することだ。

「ツァイトゲーバー」、かっこいい言葉を知ることができた。

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