#5 アメリカの雪の日 人とつながる
寒波で始まった2025年
私が住むアメリカ中西部近郊では、2025年は寒波で始まった。雪が降り、真冬日が2週間ほど続いた。寒波到来の日は、朝から通常の全国放送のテレビ番組が放映されず、数時間に渡り、ローカル放送局が天気を伝える番組に変わった。
また、年末年始、日本に帰省した知人が、羽田からの国際線がアメリカに到着したものの、次に搭乗する接続便がキャンセルになり、足止めとなった。
そこで一泊、翌日午前はフライトのキャンセル続いたが、午後に復旧し戻って来ることができた。
今は天候も回復し、穏やかな日が続いている。
アメリカでは雪が降ると、学校や官公庁などが休みになり、休む学校や団体名がテレビの画面にテロップで流れる。私が勤務している一般企業は休みにならないが、在宅勤務に振り替え、自宅で仕事をした。雪の日は無理せず家にとどまるのがベストだ。
雪かきするぞ!
外出はしないが、雪かきはする。雪が降ったその日のうちに雪かきををしないと、雪が固くなってしまうのだ。以前、雪が降った日に雪かきをしなかったことがあった。数日後に雪が止み、外出しようと、車を覆った雪をおろそうとし、固くなった雪に四苦八苦したことがある。
その教訓を活かし、雪かきをしようと外に出た。アパートなので一軒家と違い、車を覆っている雪と車の周りだけでも、やるとやらないでは違いがある。でも、私が住むアパートの住人は、雪かきをするのは少数派で、何もしない人が多い。
仲間がいた
隣の建物の駐車場で、女性が雪かきをしていた。初めて見かける方だったが、挨拶をしてすごい雪だねと声を掛け合った。
私が自分の車の周りを雪かきをしていると、アパートの別の棟に住む男性が、私が使っているスコップを貸してほしいと言ってきた。
ただ貸してほしいというのではなく、私の雪かきをしてくれるかわりに貸してほしいというのであった。スコップを貸すことは、no problem。
お言葉に甘えて、スコップを渡した。そして、私の車の周りの雪を片付けてくれた。東北の雪が多い地方出身の私は、雪かきには慣れているけれど、男性の雪かきは、私がやるより力もあるし早い。
甘えついでに、もう一人の女性の車の周りもやってくれないかと勝手に頼んでみた。一人分も二人分も変わらないと言ってやってくれた。ヒーローと呼びたい。
人との関りを楽しむの巻
少数派の雪かき組、初対面の三人でちょっとしたおしゃべりあり。雪かきがひと段落し、二人が去った後、今度は別の男性がスコップを貸してほしいと言ってきた。日本に帰国した同僚からの頂き物のスコップが、こんなに役に立つなんて。
知らない人同士でも、そこに居合わせた人との関りは、私がアメリカ生活で楽しいと思うことだ。氷点下の寒さの中、気持ちはほのぼのという感じだった。
タイヤが危ない
それからしばらくして、ある真冬日の夕方、仕事から帰るのにハイウエイを運転中、タイヤの空気圧が低いことを知らせるライトが点灯した。車を購入して初めて見るものだ。タイヤに空気を入れる機材がガソリンスタンドにあることを知っていたが、利用したことがない。
私は車の運転をアメリカに来て覚えた。40代で必要に迫られて。運転歴は長くなってはきたものの、メンテナンスはあまり詳しくない。
この日、タイヤの空気圧が低いことを知らせるライトが点灯する前、ハイウエイの路肩にタイヤがつぶれて走ることができない車が停まっているのを2度見た。この2台の車は、タイヤに空気を入れて安全を確保しなさいと、私に教えているような気がした。
車のメンテナンスに詳しくない私が、先延ばししてさらに状況がひどくなったら、手に負えない。そこから一番近いガソリンスタンドに行ってみた。
ここでまたヒーローと呼びたくなる人に出会った。
ヒーロー現るの巻
ガソリンスタンドの店員さんに尋ねたところ、タイヤに空気を入れる機材が敷地の端にあるとのことだった。確かに四角い箱に細いホースがついている形状の機材がある。使い方を知っている人には難しくないはず。私には初めてのことで、使い方がわからない。
助けを求めることを決めた。店員さんに手伝ってくれる人がいないか聞いた。警備員さんが自分がやると申し出てくださった。
四角い箱にクレジットカードを通すと、2ドルで5分間、細いホースから空気が出る。ホースをタイヤに通し、空気が十分入ったら音がすると教えてくれながら、4つのタイヤすべてに空気を入れてくれた。
ヒーローに感謝
真冬日でマイナス10度の中、助けて頂き感謝しかない。安全を確保することができた。安全は何より大切。私は製造業に勤務しており、オフィスでもSafety firstという言葉をいつも聞くのだ。
その警備員さんに名前を聞いた。彼の名前はAllen。 後日、お礼を言いに、もう一度そのガソリンスタンドに行ったがいなかった。次に行った時にAllenがいたら、改めてお礼を言いたい。
あとがき
改めまして、Sunshineです。最後までお読み頂きありがとうございます。アメリカに来てわからないことや慣れないことがいろいろとある中で、生き延びることができたのはたくさんの方々の助けがあったからです。感謝致します。
雪の多い地方にお住まいの皆様におかれましては、安全第一でお過ごしください。
いいなと思ったら応援しよう!
たくさんのクリエーターさんの中から私を見つけてくださり、ありがとうございます。チップは活動費に使わせて頂き、良き記事を読者さんに還元したいと思います。