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月まで三キロ 伊予原新 読書感想

死に場所の下見に向かう男はタクシーに乗った
タクシーの運転手は月について語り始める

短編集
暗めの空気から始まり、終わり方は良い感じになる話ばかりで読んでよかったという気持ちになる

来年四十になる彼氏はいない 友人の紹介で知り合った気象オタクの男性を好きになるが…
女性のもしかしたらという希望が切ない
興味ないのに好きなふりするとかあるあるだな

別居している両親と進学先と祖父母宅で過ごす小学生
アンモナイトを掘る老人と会話していく内に学ぶこと、今の自分が見えてくる
大人びている子供は周囲をわかりすぎるのが苦しい 無関係な大人こそ良い言葉をくれるのかもしれない

風来坊のおじさんに兄が金を渡していると知った弟
一見、迷惑な身内 しかしそれだけでないエピソードが明かされる 音楽が響くような終わり方

謎の客は宇宙人かもしれない 食堂を営んでいる父と娘 母親は亡くなっていて、娘は不眠症になっていた
理系の話を交えつつ、亡くなった母親であり妻への想い、気になる客の距離が縮まっていくのも自然でうまいと思った
関係のない土地に移ったのをエイリアンと例えるのもいい


義母の誕生日に用意だけして山登りする主婦
家族に削られて疲れ戻るか迷い決断したことは。
家族って平気で世話を焼く人を透明化すると怖くなる
こういう決断かと驚かされるのもいい
反対されようが貫いてほしい
ただ娘忽には厳しく息子は甘やかし無職なのに小遣い与えって、それで娘に自分は否定されたとなるのはどうなんだ
娘は自分の力で居場所を見つけているから認めてあげなよと思った
男性作家さんだけどこういう心理描くの上手くて驚く


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